ゲームは国境を越えたのか?(前編)新米記者の家族捜しとゲーム三昧の行き当たりばっ旅(3/5 ページ)

» 2005年01月05日 19時06分 公開
[加藤亘,ITmedia]

いざグアム上陸

 9時45分、定刻どおりテイクオフしたノースウエスト航空074便は、一路グアムへ向けて飛び立った。周囲には幸せそうな家族やグループ、カップルばかり。1人での搭乗者が見あたらない。いたたまれなくなり、自分はビジネスにグアムに行くのだと脳内変換し、やり過ごすことにした。

 離陸して飛行機が安定してからというもの、ゲームしかしていない姿に、周りから可哀想な人だと認定されたような気がするが……。ちなみにここでもピクトチャットで友達募集をとも思ったが、飛行機内での通信は計器の異常につながることもあるため禁止されている。もちろん病院やバス、電車などでも禁止されているので注意。離着陸時以外でのワイヤレス通信を伴わない使用については、乗務員の指示に従えば可能なので要確認のこと。というわけで、落ちたくないので大人しく、ひとり遊びに興じることにした。

DSやPSPの説明書にも記載されているが、飛行機の発着時や安定後でも通信は控えるようにと書かれている。死にたくなかったら守りましょう。写真は機内食の焼きそばらしいものとDS。ソフトは「大合奏バンドブラザーズ

 グアムまでの搭乗時間はおよそ4時間。その間、PSPのバッテリーを使い切ってしまった。そういえば自宅からけっこう遊んでしまっている。こんな時のために、バッテリーは予備も持参したい。PSPの分はこんなこともあろうかと予備を購入している。機内では入国書類や税関・検閲申告所を書いたりと、それなりに時間を取られるものの、大体は暇な時間が過ごさなければならない。エコノミーならばさらに深刻で、ひとり旅ならば時間をどう使うかが機内での最大の心配事となる。ハワイだったりした場合、DSすらバッテリーが保つか怪しいところだ。

 今回はグアムだからよかったものの、皆さんもいつ何時、急にどこか知らない海外へと行くこともあるやもしれないので、日頃からバッテリーは余分に用意して損はないだろう。ま、そんなことは普通ないと思うが。

DSで「直感ヒトフデ」に興じていると、ガタイのでかいノースウエスト航空のキャビンアテンダントANA(ノースウエストなのにANAとはこれいかに)にゲームをやめろと注意される。どうやらもうすぐ到着らしい。飛行機はいつの間にやら青い海の上を降り始めていた……。

またもや趣旨を変える

 飛行機を降りると夏だった。そういえば、服装が冬仕様……。混みに混むイミグレーションを抜けるとそこは確かにグアムだった。それにしても入国審査は人が並び過ぎる。イライラを解消しようとPSPの「真・三國無双」を立ち上げる。あまりの下手さに逆にイライラが倍加した。

 グアム――そこはアメリカ合衆国の準州であり、日本に一番近いアメリカ(準州だけど)と言われるリゾート観光地。熱帯性海洋気候で年間平均気温は26度と一年中ほとんど変わらない。時差もプラス1時間と時差ボケの心配はなく、収入のほとんどは観光によってまかなわれている観光地である。グアムの場合、観光などが目的で90日以内の滞在で往復航空券を所持していればビザは不要だ。確かにパスポートひとつ持ってくれば大丈夫だと家族が言うはずだ。これが留学や長期滞在の場合だと申請が必要で、身分証明書と写真、パスポートを持って事前にアメリカ大使館か総領事館での手続きが必要となる。人捜しの場合はどうなんだろうか? 

 昨年、ニンテンドーDSが北米で100万台出荷とのニュースがあった。アメリカの準州であるグアムならば当然、出荷されているはずだし、日本からの観光客も持参しているに違いない。ここでちょっとだけ趣旨を変えることにした。外国人もしくは日本人の観光客とニンテンドーDSとPSPで交流を深めよう! 内容は至って簡単。DSとPSPを持っている人を見つけて会話、そしてエンジョイ! 世界のUTADAもどこぞのクラブでDSで盛り上げっていることだし、これでコミュニケーションできるに違いない。題して「最新ゲーム携帯機で外国人と仲良くなろう」作戦!

 さっそくグアム国際ターミナルに到着した記念に友達を募集しようと腰を据えようとしたが、無下に追い出される。トム・ハンクス主演の「ターミナル」のようにはいかないようだ。

混みに混むイミグレーションを抜けるとそこはグアム。入国目的は? と聞かれ「人捜し」と答えるも通じず、あえなく「さいとしーいんぐ」と稚拙に答える。ようこそグアムへの文字と蒸し暑さがリゾート地へとやってきた感を盛り上げてくれるが、自分にとってはこれから家族を捜すという気の重さのほうが……

持ち物検査ついでに今回の装備を紹介

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