ケータイでMMORPG〜「天外魔境」でお見合いにハマルモバイルコンテンツ・プチレビュー

天外魔境のMMORPGアプリがリリースされている。「卍丸」や「カブキ」が登場する江戸の町で、化け物退治したり、お見合いしたりといったクエストをこなそう。

» 2005年01月27日 18時03分 公開
[小松しおる(StoryWorks),ITmedia]

 「天外魔境」といえば、PCエンジン CD-ROM2で発売されたジャパニーズRPGの名作。その天外魔境シリーズの世界観を楽しめる、MMORPGアプリがリリースされている。

 元ゲームの天外魔境と異なり、ユーザーそれぞれがゲーム世界の住人となる方式。同時ログインしているユーザー(正確には、同時ログインユーザーのパラメータを持ったキャラ)とパーティを組み、助け合い、交流しながら冒険を楽しめる。

 ちなみに天外魔境関連のアプリとしては、オリジナルを再現した「天外魔境ZIRAIA」があるほか、モバイル天外魔境内に追加された対戦格闘アプリ「モバイル天外魔境 -果し合い-」などもある。シリーズのファンは、こちらをも併せて遊んでほしい。

Photo (C)HUDSON SOFT/RED
コンテンツ名 モバイル天外魔境
料金月額 月額525円
対応機種 FOMA900i/901i専用アプリ
アクセス iモード:「メニューリスト」-「ゲーム」-「ロールプレイング」-「モバイル天外魔境」

 ……しかし、このキャラメイキングからして半端ではない。

 名前、性別はもちろんのこと、髪色、髪型、顔の輪郭、目、鼻、口、装飾品に至るまで思う存分、自分の好みのキャラを作成できる。そのへんのPC版MMORRGでも、ここまでキャラメイキングできるものはなかなかないだろう。個人的には、メガネキャラが作成できるのが嬉しかった。

 マップの広さも半端ではない。町の中ですら広いのに、「江戸」「深川」といった主要な町が7つもある。町を巡りながら、途中の街道沿いでモンスターを倒し、段(レベル)を上げることになる。

 面白いのは、天外魔境シリーズの「卍丸」や「カブキ」と出会えること。通りすがりの「ジライヤ」から、サイトのアピールを聞けたりする。ファンには嬉しいだろう。

Photo

クエストは多彩

 MMORPGにつきものなのが、ゲーム内のイベントである「クエスト」。江戸の奉行所には、町民たちからさまざまな依頼(=クエスト)が寄せられている。プレイヤーは、難易度と内容を吟味しながら、こうした依頼をこなしていくことになる。

 「お見合いパーティに出席して」というものから「天外魔境シリーズのキャラと組んで化け物を退治して」といったものまで、依頼は多岐にわたる。特に難しいものはPCサイトに攻略情報も載っているので参考にしよう。

 例えばお見合いパーティでは、クイズなどのミニゲームを勝ち抜き、お目当ての人に告白するのが目的。ミニゲームの難易度も低く、賞金もいいので初心者にはぜひお勧めしたい。ちなみに筆者は、江戸に立ち寄った際は必ずこの依頼をこなしている。

 ただ唯一の問題は、筆者が一度も若様とカップルになったことがないこと。何かコツがあるのだろうか。現実でも振られっぱなしなので、ゲームぐらいは上手くいきたいものだ。

ゲームにこだわりも〜改善の余地はアリ

 ゲーム内には時間の概念があり、現実の時間がゲームに反映される。この点は、スーパーファミコン版の「パーソナル・ライブ・ゲームシステム」を踏襲しているようだ。たとえば昼にプレイするのと夜にプレイするのでは、依頼内容が異なる。お正月や七夕には特別なイベントが起きたりと、工夫されている。

 ただし、端々に細かい不満もあった。筆者が一番気になったのは、地図がないことだ。

 至る所にある「行き先看板」などから情報は得られるのだが、自他共に認める“方向音痴”の筆者は、江戸から深川に移動するまで5時間ぐらいウロウロしてしまった(おかげで段は大分上がったが)。今現在も、新宿にまだ到達することが出来ない……。ケータイアプリということでそぎ落とされる部分もあるだろうが、地図は必須だろう。

 ゲームスタート時にも戸惑った。最初に道案内役のキャラが指示をしてくるのだが、その内容は単なる「行ったり来たりのオリエンテーリング」。おまけにその行動が終わらないと、本編に入れない。MMORPGにありがちな「ゲーム世界に入り込むための補足説明」なのは分かるが、分かる人には飛ばしていい内容ではなかったか。前述のとおり地図がないので、本当の初心者は迷子になる可能性もある。

 とはいえ、ユーザーを楽しませようと作り込まれたアプリであることは確か。アプリの更新回数も多く、これからますます改善される様子なので、さらなる進化を期待したい。

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