IT戦士、「デス バイ ディグリーズ」で鉄拳ニーナに憧れるITmedia GAMES NINA PROJECT No.2

格闘ゲーム「鉄拳シリーズ」のキャラクター、ニーナが主役のPS2ゲーム「デス バイ ディグリーズ」をプレイしたIT戦士。強く美しいニーナに憧れ、ニーナになり切るという暴挙に出た。

» 2005年03月28日 00時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 「ニーナみたいになりたい」――美人スイーパー、ニーナ・ウイリアムズが主人公のPS2用アクションアドベンチャーゲーム「デス バイ ディグリーズ 鉄拳:ニーナ ウイリアムズ」をプレイし、記者はニーナにあこがれた。豪華客船に単独で潜入し、襲い来る男性をバッタバッタと倒すニーナ。ITの力で世界平和を目指す“IT戦士”の記者としては、彼女のような強さと美しさを是非身につけておきたいところだ。

 事の始めはこの記事だ。将来、断っても断っても四方八方から男たちがプロポーズに押し寄せるとも限らない。指先(スティック)ひとつ弾いて倒すニーナに惚れた。いや、むしろ私がニーナだ。ここはひとつ、ニーナを見本に華麗な技と、女の魅力を磨かなくてはならないと、電車に飛び乗るのだった。

ニーナみたいになりたい

 しかしどうすればニーナみたいになれるのだろうか。見当もつかなかったので、まずはニーナの魅力を探ろうと、同ゲームを開発したナムコCTクリエーターグループの坂上プロデューサーに話を聞いた。

 「ニーナの魅力は媚びないところ。目的のためなら手段を選ばず任務を遂行する意志の強さです」と坂上プロデューサー。なるほどそうか。クリスマスにサンタ服を着たり、男と見れば誰彼構わず告白するのはむしろ逆効果だったのか。

「最近は日本でも女性の方が強いですよね」と坂上プロデューサー

 「ニーナの動きは基本的に、白人女性のモーションキャプチャを利用していますが、強さを演出するため、戦闘中の動きには一部、各国の女性スタントマンによるモーションキャプチャを利用しています」――女性の弱さを徹底的に排したキャラ作りを行ったという。戦闘シーンは複数の敵と同時に戦える全方位バトルを採用。何人もの屈強な男性に、たった一人で立ち向かう。

 「2本のスティックを使った操作方法にしても、「鉄拳」が1対1の格闘ゲームだったのに対して、1対多を想定した時どういう倒し方があるのかと考えたんです。大技の時に全方位の敵を倒すといったことではなく、あくまでも通常の攻撃で。そんな時、ふとコントローラのスティックを弾けばいいんじゃないかと思いつき、その結果がこの独自の攻撃方法となりました」――なるほど女性も個性が求められるように、攻撃方法ひとつとっても独自性は重要ということか。ゲーム中にある内部破壊に関しては、ビジュアル的に表現するのに開発陣にイメージ伝える際に、必殺シリーズを例に挙げたとか。時にはわかりやすさも“個性”か、ふむふむ。

 その一方で、戦ううちにストッキングが破れたり、しばらく何も操作しないでいると、スカートのお尻の部分を直し、髪をかきあげるなど、セクシーな動きを見せてくれる。強さと女性らしい色気――このギャップが魅力につながるようだ。

男性顔負けで戦うニーナと、女性らしく髪を整えるニーナ。二面性が魅力の源のようだ

 インタビューを続けるうち、ニーナの魅力を熱く語る坂上さんが、ニーナ以上に魅力的に見えてきた。彼は私みたいな女、好きだろうか。ドキドキしながら聞いてみた。「どんな女性がタイプですか?」。即座に返ってきた答えは、「ニーナみたいに強い女性です」。

 やはり……こんなこともあろうかと、記者はニーナ風の金髪カツラを準備しておいたのだ。おもむろにカツラを装着し、さっそうと上着を脱ぎつつニーナの決め台詞を一発。「WHO DARES WINS!」(危険を冒すものが勝利する)。

さりげなくカツラを取り出す
「WHO DARES WINS!」

 ――完璧だ。われながらニーナそのものだ。坂上プロデューサーも記者に惚れたのか、困ったような半笑いだ。

 ここであと一押し。記者の強さを見せ付けて、完璧に惚れさせよう。インタビュー会場の会議室の机を隅に追いやり、ニーナの構えで決闘を申し込む。「レッツ、ケットー、プリーズ!」。

ニーナそのもの

 まずは大技、ディバインキャノンを繰り出す。ニーナのごとく勢いよく足を振り上げ、坂上さんに大ダメージを与え……ようとしたが、足がプルプルして上がらない。あ、ピキって音が。つ、つった……

IT戦士、決死のディバインキャノンに坂上さんは「何やってんですかこの人……?」
ニーナのディバインキャノン

 キックがダメなら腕ひしぎだ。坂上さんを無理やり押し倒して手をつかみ、締め上げる。「ぐっ」――坂上さん、本当に痛そうだ。よし、あと一押し!

IT戦士の腕ひしぎ
ニーナの腕ひしぎ

 とどめだ。ファールキックで急所に一撃。

IT戦士のファールキック
ニーナのファールキック

 「うっ」と呻いて床に崩れ落ちる坂上さん。……し、しまった、本当に倒してしまった。

やりすぎた……

 ぐったりした坂上さん。記者に惚れることなど、当然なかった。

 「強い女は孤独なのね……」。

 坂上さんをその場に残したまま、記者はニーナの魅力をもう一度確かめるべく、家に帰ってゲームの続きをプレイ。実戦で経験値をためてしまったのか、スティックさばきも慣れたものでステージもサクサク進む。いつの間にやらボス戦に突入すると、なにやら髪型が個性的なオジサマが出現した。これくらい歳が離れていてもいいかもしれない……と、対象年齢も広げてくれたニーナに感謝するのだった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」