子供心に夢見た「スカウター」――大人になっても夢見た「モノクル」(2/2 ページ)

» 2005年04月20日 11時29分 公開
[J.O.宍戸,ITmedia]
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 この際なので、ついでに他のことも色々とやってみた。まずは、DVD鑑賞。布団の上に寝転がりながら見られるのは便利なのだけれど、どうしても画面以外の景色が目に入ってきてしまい、今ひとつ集中できないのが惜しい。もう一つは、すぐに眠くなってしまうという欠点(利点?)もあるのだが……。

 さらに、WebからDOOM3のデモ版をダウンロードして、ちょっと遊んでみた。慣れないうちは、思わず敵が出現してくる方向を向いてしまったり、無駄に首を左右に振っていた。が、それも最初だけで、すぐに何事もなかったかのようにプレイできるようになった。ただし3D酔いする人は、慣れない環境だけにいつもより早めに酔ってしまうかもしれない。

DOOM3をプレイしてみたが、首を左右に振りすぎると、SV-6 Viewerが外れてしまったりする。コードは、それほど長くない

スカウターならば、ドラゴンボールで遊ばなければ!!!

 ここまで来たら「ドラゴンボールZ3」をプレイして、「敵戦闘能力2000か……ザコめ」と言いたくなるのが人間のサガ。しかし、ゲーム機は赤白黄色のAV端子出力が標準であって、直接VGAコネクタを接続することはできない。そこで思いついたのが、アップスキャンコンバータを利用して繋ぐ方法。偶然にも手元に「あぷこん3」があったので、PS2から出ているAV端子をあぷこん3へ接続し、そこへSV-6 ViewerのVGAコネクタを繋いだ。この状態でSV-6 ViewerとPS2、あぷこん3の電源をオンにすると、見事に映った! ドラゴンボールのスカウターライクに、目の前の小さなディスプレイに“PlayStation2”のロゴが映し出された。

 そのまま待つこと十数秒。ゲーム画面が映し出されたところで、さっそくプレイ開始。ち、小さい……。SV-6 Viewerのモニタが小さいため、今ひとつ画面が見づらい。それでも、慣れればそれなりに遊べるようになったので、他のソフトもあれこれ試してみた。とはいえ、数本試したところで、目が痛くなってしまい中断。さすがに、片目でゲーム画面を見続けるのは厳しいようで、しばらく休憩をとることにした。

編集部にあったドラゴンボールを取り出してプレイ。しかし、目が疲れるうえに、回りの人から怪しいと突っ込まれる……。

ウェアラブルPCならぬ、ウェアラブルゲームにチャレンジ

 最後は、ウェアラブルゲーム(笑)にチャレンジしてみた。ウェアラブルPCを実現しようとした場合、SV-6 Viewerはバッテリで動くので電源に関しては問題ないし、ノートPCもバッテリ稼働させれば大丈夫だった。そう考えて実行しようとしたときに、はたと気づいた。ゲーム機は、GBAなどならバッテリ駆動だけれど、あぷこん3ってAC電源がいるのだった……と。

 結局、ウェアラブルゲームは、あっけないほど簡単に挫折し、この企画は幕を下ろすのだった。ちなみにこのSV-6 Viewer、スペックのところにさらりと記したが、お値段は24万8千円! 庶民がおいそれと手を出せる代物ではない(と思う)ので、念のため。早く、借りている機器一式を返さなくちゃ……。

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