RBB Today 速報
2005/05/23 10:57 更新


オンラインゲームにふたたび北米事業者の注目

E3では、展示会とともにカンファレンスも開催されている。今回のカンファレンスのなかで目を引いたセッションが、「The Upcoming Forecast For Online Games :How Visionaries and Pragmatists are Betting on its Future」(オンラインゲーム近未来予測)だ。

 E3では、展示会とともにカンファレンスも開催されている。今回のカンファレンスのなかで目を引いたセッションが、「The Upcoming Forecast For Online Games :How Visionaries and Pragmatists are Betting on its Future」(オンラインゲーム近未来予測:ビジョナリィと現実主義者は、どのようにその将来に賭けているか)だ。

 セッションはパネルディスカッション形式で、パネリストとして、Ultima Onlineを作ったリチャード・ギャリオット氏(現 NC soft)や、ラグナロクオンラインのリチャード・キム氏(Gravity)、WarCraftに長年携わってきたマイケル・キャシディ氏(XFire, Inc.)、Online Alchemyのマイク・セラーズ氏が登壇した。

 ディスカッションはまず、オンラインゲームの「次の市場」として期待できるのはどこか、という問いかけから始まった。

 ウォルトン氏は、「中国は終わった、次はインド」と述べ、巨大な識字人口を抱えたもう一つの国が次の市場だとの見方を示した。一方でリチャード・ギャリオット氏は、「素早く商用化するのであればヨーロッパ」、キム氏は「購入力やITインフラなどの点でも日本が強い」と見る。また、キャッシー氏はロシアを、セラーズ氏はアメリカをあげた。

 採用が広まって来つつあるボイスチャット(VoIP)については、モデレータであるジェシカ・マリガン氏(Nevrax)が「技術的にはチャットボードを維持する方が簡単。ボイスチャットは技術的にも帯域的にも大変だ」と述べ、ボイスチャットをMMORPGで採用する場合には十分な検討が必要だと指摘した。

 また、会場からの質問で「ターンベースのオンラインストラテジーゲームはどうか?」との問いには、マリガン氏が「オンラインではゲームといえばRPGという状況だが、ニッチ市場はあるはずで、求められているだろう」と述べた。

 このほかネットカフェの将来性についての質問には、キム氏が「よくない。韓国では数は縮小している。ただ、開発途上国なら可能性はあるだろう。この場合は回線が問題になる。カフェ依存のタイトル(スタークラフトなど)が必要で、市場としては中国だろう」との見方を示した。

 北米ではこれまでエレクトロニック・アーツがUltima X: Odysseyの開発をキャンセルするなど、MMOについては否定的な見方が支配的だった。しかし、World of WarCraft(Blizzard Entertainment)の大ヒットなどにより、そうした見方も変わったようだ。E3のカンファレンスでこうしたタイトルのセッションが設けられたこと自体、(必ずしもすべてバラ色ではないにしても)流れの変化を明確に示していると言えよう。

[記事提供:RBB TODAY]


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