レビュー
2005/06/10 19:00 更新


義経が実は女の子って知ってました?――「少女義経伝 弐」 (1/3)

義経は、実は女性だったという新説を元に描かれた、ユニークなゲーム「少女義経伝」の続編が、6月9日に発売となった。前作と比べて何が変わったのか、そのあたりをじっくりチェックしていこう。

義経は、実は少女だった! しかも、弁慶は現代の高校生だった!!

 2003年に発売され、その奇抜な設定が話題になった「少女義経伝」の続編、「少女義経伝 弐〜刻を超える契り〜」が、先日発売となった。これまでにないキャラクター設定で注目を集めていただけに、今作の出来が気になる人もいるだろう。

 そこで、さっそく入手してプレイを始めてみた。本作は、前作の続編になってはいるものの、知らなくても特に問題はない。とはいえ、せっかくなので前作のストーリーをおさらいしておこう。

 修学旅行で京都に来ていた主人公は、罰ゲームとして女湯を覗きにいくハメになってしまう。ところが先生に見つかってしまい、登っていた間仕切りから女湯目がけて落下していく。その瞬間、光に包まれた主人公が次に気づいて湯船から顔を出すと、目の前には見たこともない少女が悲鳴を上げていた。

 そのまま刀を持った少女に追い掛けられ、訳も分からず逃げまどう主人公。追う少女こそ、源義経を名乗る九羅香であり、主人公で追われている少年が、後に武蔵坊弁慶を名乗ることになる。プレイヤーは主人公の弁慶となり、源平の合戦を九羅香たちと共に戦っていくことになる。

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主人公とメインヒロイン九羅香はお風呂場で出会い(!)、源平の合戦を仲間達と共に戦っていくことに

 ここまでが、前作の主なストーリーとなる。本作は、合戦終了後に現代に戻ってきた主人公が、出会った少女たちのことを忘れられない日々を過ごしているところから始まる。そんな主人公を見あぐねた友人たちが、京都へ傷心旅行に誘ってくれるのだが、ふとした弾みで再び過去の世界へとタイムスリップしてしまう。

 そこで、懐かしい顔ぶれと出会った主人公だったものの、一時的な記憶喪失で名前すら思い出せない。そんな状況から、今回の物語はスタートするのだった。

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せっかくかつての仲間達と再会した主人公・弁慶だが、記憶喪失によってみんなのことを忘れてしまう

 ゲームは章ごとに分かれており、アドベンチャーパートで会話をしたあと、戦闘パートへ入り、終了後に再びアドベンチャーパートが始まるシステムになっている。アドベンチャーパートでは、登場する少女の中から1人を選んで会話をするのだが、途中に表示される選択肢のどれを選ぶかによって、相手の好感度が変化する仕組みだ。

 アドベンチャーパートと戦闘パートをクリアすると1つの章が終わり、次の章が始まる。戦闘パートは、前作は非常に簡単なバトルシステムを採用していたが、今作では一般的なシミュレーションRPGと同じく斜め上から見たフィールドで、キャラたちが戦うシステムへと変更された。

 また、パートが変わるときにはメニュー画面が表示され、ここではユーモアに溢れた歴史講座を見ることもできる。

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親しくなりたい少女を選んで会話をして、好感度を上げていく。ただし、浮気をするのはダメです

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フィールドにキャラが配置され、素早い順に行動順番が回ってくる。コマンドも、移動や戦うといった、見慣れたものが並んでいる

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各キャラたちが会話をしながらも、その当時の歴史背景について教えてくれる。歴史の勉強よりも、ためになるかも!?

細かい部分までしっかり作られたアドベンチャーパート

 本作を手がけたのは、サクセスから発売されている此花シリーズや、D3パブリッシャーから出ている幕末恋華・新撰組などを制作した、有限会社VRIDGE。

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こちらはVRIDGE制作の此花シリーズより「此花4 〜闇を祓う祈り〜」。主人公恵(めぐる)と、ヒロイン美亜子(みあこ)との会話が非常に楽しい、推理サスペンスもののアドベンチャーゲーム。2004年9月9日発売。税込み3990円

 恋愛アドベンチャーに関しては作り慣れていると思っていたが、実際にアドベンチャーパートは非常にうまくまとめられている。会話を進めていくと、対象となる少女達の中から1人を選んで好感度を上げていくことになるのだが、キャラ選択時に相手の好感度が表示され、一目で分かるようになっているのだ。これならば、いちいち好感度をチェックする必要がないので、プレイがスムースに進む。

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キャラ選択画面では、それぞれの好感度が表示される。そのため、誰をどの程度攻略したかが、一目で分かる

 また、相手と話しているときに表示される選択肢では、好感度アップなら当たりの効果音、下がる選択肢を選んでしまうとハズレの効果音が鳴るので、結果がすぐに判明する。ストーリーを楽しむのか、ゲーム性を取るかでこのあたりの判断は分かれると思うが、少なくとも女の子ごとの物語を楽しみたいという人には、まさにピッタリのシステムだろう。

 逆に、どの選択肢を選ぶとどの程度に好感度が変わるのか、といった方向からの攻略をしつつゲームを遊びたいという人には、残念ながら簡単すぎて向いていないかもしれない。個人的には、ストーリーに集中できるシステムの方が遊びやすいので、非常に嬉しい限りだ。

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少女達との会話も、選択肢を選んですぐに好感度がアップするのかダウンするかが判明する

(次ページは)プレイヤーの目的に合わせたスタイルが選べる戦闘パート

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[J.O.宍戸,ITmedia]

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