義経が実は女の子って知ってました?――「少女義経伝 弐」(2/3 ページ)

» 2005年06月10日 19時00分 公開
[J.O.宍戸,ITmedia]

プレイヤーの目的に合わせたスタイルが選べる戦闘パート

 シミュレーションRPG風にリニューアルされた戦闘パートだが、ルールが汎用化されたために取っつきやすくなった。前作の戦闘シーンは簡単で良かったが、本作もマニュアルを読まずにプレイできる。それは、戦う前に表示されるメニューから“戦闘指南”を選ぶことで、本作独自のルールについて解説してくれるからだ。

 もっとも、何も見なくても戦闘シーンのルールは簡単なので、混乱することにはならないだろう。シミュレーションRPG風というと、それだけで引いてしまう人もいるかもしれないが、逆に本作をきっかけに始めてみるのもいいかもしれない。

ノックバックや連撃といった、オリジナルの項目についての解説を読める。これ以外は、一般的なシミュレーションRPGと同じなので、迷うことはないだろう

 一般的なシミュレーションRPG風に作られてはいるものの、しっかりとオリジナル要素も含まれている。その一つが、各キャラのステータス画面を見ると分かる、装備できるアイテムの多さだ。

 最初はありすぎて、何がなんだか分からない人もいるかもしれない。しかし、これらは簡単に言ってしまえば“各キャラが装備できるアイテムの数”がたくさんある、ということである。

 1キャラごとに、16カ所のスロットが設けられていて、そのうちの4つは各キャラ固有のステータスが入る。例えば、主人公なら“現代人”で“すごい高校生”といった具合だ。残る12カ所のうち、4カ所が装備品を設定する場所となっている。ここに各種武器防具などを装備していく。さらに、残った8カ所のうち4カ所が、特殊な技を設定する場所となっている。MPを消費して使う技を、4つ装備できるということだ。

装備品としては4種類だが、その他パラメータに影響を与えるものも含めると、全部で12種類となる

 それにしても驚かされたのが、装備品の数が半端じゃないぐらいに多いこと。これだけあると、何を装備すればいいのか迷ってしまう。もちろん、これはキャラごとに“肉弾戦に強いヤツ”や“魔法攻撃を受けても大丈夫”など、特徴をつけるためだというのは分かるのだが、さすがに種類が多すぎるので、もう少し数を限定してもらえるとありがたかった。とはいうものの、装備品をしっかり揃えておけば、戦闘はそれほど苦労せずにクリアできる。

 なお、装備品を購入するために必要なのは、お金ではなく経験値となっているところはユニーク。本作には俗に言う、経験値を稼いでのレベルアップという概念はないので、敵を数多く倒して経験値を稼ぎ、良い装備品を揃えていけば戦いがドンドン楽になっていく。

 経験値を稼ぐ方法も面白く、マップ中の敵を全滅させずに途中で撤退コマンドを選べば、何のデメリットもなく経験値だけ持って帰れるのだ。しかも、同じマップに再び挑戦すれば敵が復活しているので、キャラが強くなるまで何度も繰り返せば、序盤から強力なキャラを育成することもできてしまう。これならば、シミュレーションRPG初心者でも、絶対にクリアすることができる。

 さらに、良い装備品を身につけるとHPや各種パラメータもアップするため、同じマップをクリアせずに攻略すれば、適当にプレイしていても勝ててしまうキャラを作ることも可能だ。

防具を数多く装備させれば、攻撃力はないけれどHPが多く打たれ強い、壁キャラになってくれる。こんな感じで、特徴あるキャラ作りを行っていくと戦いが楽に
アイテムの右側に記されているのが、その装備品を購入するために必用な経験値。当然ながら、良いアイテムほど大量の経験値がほしい
通常、撤退のようなコマンドを選ぶと何らかのペナルティがあるものだが、本作では一切ない。これを利用して、何度も同じマップに挑んで経験値を稼ぐのが、勝利への近道

 それらとは別に、各キャラごとの特殊な技を使った“連撃”システムも、本作のウリの一つとなっている。こちらは主に、シミュレーションRPG中級者以上のプレイヤーへの配慮と言える。

 特殊技で攻撃すると、敵がいずれかの方向へ吹っ飛んでいくことがある。その先に味方キャラを配置しておき、あらかじめ待ちかまえるコマンドを入力しておくと、吹っ飛んだ敵キャラを待っていた味方キャラがもう一度攻撃してくれるのだ。これを使うと、一度に大ダメージを与えることが出来るだけでなく、大量の経験値をゲットすることも可能になっている。

 これを極めれば、後半のステージでも敵をあっという間に葬り去ることが出来るので、初心者を脱出したと思ったら試してみてほしい。とはいえ、筆者は考えることが苦手なので、連撃が出来るようにキャラを配置する前に、特殊技で地道に攻撃しまくって倒してしまうのだが……。

連撃の流れを、ひとまとめにしてみた。難しそうに見えるが実は簡単で、攻撃したときに相手が吹っ飛んでいく先に、味方キャラを配置しておくだけ。そうすることで、続けざまに味方が攻撃してくれるのだ

(次ページは)シミュレーションRPG初心者に、ピッタリの1本

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」