光と闇が交差する魔都で、孤独なエージェントの任務が幕を開ける――Xbox 360「フレームシティ」(1/2 ページ)

Xbox 360用ソフトとして開発が進められている「フレームシティ」の続報が到着した。今回は主人公クロウを含むキャラクターを始めとして、ステージや舞台となる施設やエリアといったさまざまな情報をお届けする。

» 2005年06月24日 13時00分 公開
[ITmedia]

 ナムコが現在、Xbox 360用ソフトとして開発を進めている「フレームシティ」。今回はストーリーを始め、キャラクターや舞台となる施設&エリアに至るまでさまざまな情報が明らかになったのでお届けする。

「フレームシティ」とは?


 西暦2042年──光と闇が交差する魔都フレームシティ。十数年前、世界の情報通信技術を一新したデジタル映像媒体──Visual Frame(ヴィジュアルフレーム)。通称VF。21世紀最高の発明と呼ばれるこのVFを開発したSORA社が本社を置くこの街は、世界中で最もVFにあふれ、様々な光に満ちている。
 発表後、瞬く間に世界に広まったVF技術は、今やありとあらゆるものに応用、使用されており、VFによってSORA社は莫大な利益を得、この街に世界中の金と人が流れ込んだ。上海沖に浮かぶ小さな人工都市に過ぎなかったフレームシティは、VF発表からわずか数年で、21世紀最大の経済都市へと変貌を遂げていた。人々は憧憬のまなざしを持って、上海沖に浮かぶこの街を「光の楽園」と呼んだ。
 だが、光は同時に闇を生み出す。フレームシティで暗躍するマフィアたちはVF技術を利用し、新しい資金源を生み出した。特殊な加工を施された映像──VA(Visual Acid ヴィジュアルアシッド)。VFに投影し見るだけで強烈な快楽が得られるその映像は、体験者の口コミで広まり、ブラックマーケットから麻薬を一掃した。すぐに、多量の摂取が人を死に至らしめることが判明するが、それでも虜となった人々はVAを求め、無数の悲劇を生んだ。
 やがてVAは有害指定を受け非合法となるが、それがかえってVAの希少価値を高めることとなり、VAマフィアや暴力団を強大化させてしまった。開発元、製造元については一切不明だが、その供給が途切れることはなく、華やかな街の裏側には巨大な闇が広がって行った。
 VAを中心に巡る死の無限連鎖──死が訪れるまで醒めることのない悪夢に陥った人々は、憎しみを込め、フレームシティを「光の冥府」と呼ぶ。そして、この街を影で操ると言われるテロリスト・カーン(皇帝)。謎の黒幕をめぐり、フレームシティが動き始める──


 プレイヤーはミッション成功率100%を誇る伝説の特殊工作員“クロウ”となり、フレームシティのどこかに潜むテロリスト“カーン”を暗殺し、史上最悪のVA(サイバー)テロ計画を未然に防ぐことが目的となる。

 ちなみにVAテロとは、全世界で普及率が78%を誇り、ない場所を探すほうが難しいと言われるデジタル映像媒体「VF(ヴィジュアルフレーム)」のすべてに、同時に大量で凝縮度の高いVA(ヴィジュアルアシッド)を送り込み、それを強制的に人々に見せることで、脳に激しい刺激を与え、一瞬で死に至らしめるという空前絶後のサイバーテロのこと。

photo

 VAテロは核兵器や毒ガスといった攻撃と違い“実体がなく”、遠隔操作によってすべてを実行することが可能なため“実行犯がいない”。さらにVAを見た人間は死亡するが、周囲の環境には一切の影響を与えないため“破壊がない”といった特徴を持っている。

 つまり、テロ実行の際に障害となるさまざまな問題がないため、「阻止するチャンス」が極めて少ないのだ。そんな中で、主人公・クロウの母国に恨みを持つテロリスト・カーンのVAテロ実行を阻止するには、彼の暗殺以外にはないというのも当然だろう。

 なお、プレーヤーはミッション遂行のために自由にフレームシティ内を行動することになる。移動には、徒歩のほか、近未来型の車に乗ることもでき、その車もマフィアなどから盗むことの可能、といったように自由度の高い仕様となっている。

photo 車を物色するクロウ。相手がマフィアなだけに罪悪感もあまりない?
photo 未来にも交差点はあるようだ

 また、情報収集のためにVAテロ計画に関わるマフィアたちを尾行したり、彼らと戦いながらカーンの情報を得ていくことになるが、敵の始末方法も、銃での狙撃や柔術を用いるといった通常の攻撃から、車などを活用して倒すなど、プレーヤーの意志で自由に決定することができるとのことだ。

photo 女性を尾行中。彼女もVAテロ計画に一枚噛んでいるのか?
photo 商店街にて銃撃戦が開始。一般市民もいるようだが……
photo 敵が多い場合には車で一掃してしまうのも手だ

 今回明らかになっているゲームの内容はここまでだが、何やら独特の世界観を持った作品となりそうな本作。この後はキャラクターと舞台の一部を公開するので、しっかりと目に焼きつけてもらいたい。

主人公クロウを含む3人のキャラクターを公開

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画面は開発中のものです
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