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2005/06/28 17:39 更新

Xboxビデオチャットで中学生がテレビ会議:
「LOVE」をポップアップしつつ初めてのテレビ会議を体験した

杉並区の中学校2校と、都内で行われたビル・ゲイツ氏講演会場を結んで、「Xboxビデオチャット」を使ってのテレビ会議中継が行われた。先日杉並区の全小中学校に導入が決定した、Xboxビデオチャットによるプログラムの一環だ。

 先日、杉並区の全小中学校への導入が発表された「Xboxビデオチャット」(関連記事参照)。このシステムを使って、杉並区立泉南中学校と東原中学校、そして都内の会場で行われたビル・ゲイツ氏の講演会を中継する試みが、6月26日に行われた。

 筆者が訪ねたのは泉南中学校。東京メトロ・丸ノ内線の方南町駅から歩いてすぐの距離にある中学校だ。今回のプログラムは、ビル・ゲイツ氏の講演を聞いたあと、泉南中、東原中を結んで、講演の内容についてディスカッションする、というものだ。

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講演会開始前。笑顔は見えるが少し緊張気味の生徒たち

 ビル・ゲイツ氏の中継は「インターネット社会を迎えて 市民に迫られる安全対策」と題したシンポジウムの基調講演。セキュリティに関するマイクロソフトの取り組みや、ユーザーへのセキュリティ意識啓蒙が主な内容だった(関連記事参照)。

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右がビル・ゲイツ氏講演の中継画面。左上が泉南中学校(ここ)で、左下が東原中学校

 講演の内容は、中学生にとっては少し難しかったようで、終了後のディスカッションでも「ゲイツさんは子供たちのほうがセキュリティ意識が高い、と言っていたけど、難しかったので、子供でも分かるように、もう少しかみ砕いて話してほしかった」という厳しい意見も。

 ただしそこは現代の中学生。講演終了後の休憩時間になると、早速生徒だけの会議を開始。Xboxビデオチャットの「ポップアップ機能」を早速把握して、画面にアイコンを出して話し合っていた。

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「LOVE」っていうのは、ちょうど女子生徒と話をしていたためです

 2校を結んでの会議は、東原中学校の横井先生が司会役となって進行。インターネットをどのように使っているかという質問に対しては、総合の時間で「調べ学習」や修学旅行の事前学習などでWebサイトを検索して情報を得ている、という答えが返ってきていた。

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2校を結んでの会議風景

 また、家庭でのインターネット環境は9割方が整っているようで、校外、つまり家庭では、MSNメッセンジャーを使って友達とチャットしたり、メールをやりとりしたり、ゲームをしたりと、学習以外でもかなり活発にインターネットを活用している。中には自分のblogサイトを立ち上げていたり、フリーソフトをダウンロードしてゲームを作っているという生徒も。

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今回泉南中学校に集まったのは、「レゴロボ」という選択授業を取っている生徒たち。ぴんと来たあなたは正しいのだが、何と「マインドストーム」を使っての授業があるらしい。うらやましい……

 ビル・ゲイツ氏の講演テーマであったセキュリティに関する問題も話し合われた。アダルトサイトの架空請求にはまってしまう生徒のビデオを見ながら、個人情報の漏洩についても学習。自分たちでどのような対策が立てられるか、という点については、「無視する」「親に相談する」という意見が大半だ。

 Xboxビデオチャットが導入されたら何に使いたいか、という質問に対しては「いろんな学校の先生が授業をしてくれるとうれしい。1つの学校の先生だけだと、決まった見方しか教えられないので、もっと広い視点で物事を見てみたい」という生徒や、「年に1度行っている『生徒会サミット』が、特定の場所に集まらなくても自分の学校でできるので活用したい」という生徒会役員など、生徒同士の情報交換に活用したいというのが主な意見だった。

 こうして50分程度のビデオ会議は終了したわけだが、最初は緊張してなかなか話さなかった生徒たちも、あとになってくるに従って後ろの席の子も乗り出して話をしたり(マイクが1本なので後ろまでコードが届かない)、かなり活発な意見交換ができた会議だった。今後全校にXboxビデオチャットが導入されてから、どのように使われていくのか興味深いところだ。

[今藤弘一,ITmedia]

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