「MU WORLD WAR」の全容が見えた――開戦に先駆けて記者発表＆イベント大会（2/3 ページ）

» 2005年06月28日 20時28分公開

[加藤亘，ITmedia]

「MU WORLD WAR」でのルールは？

　攻撃側が侵攻状態に入ると、攻撃側と守備側のキャラクターの頭上に、ギルドマークと共に攻撃側ならば剣が、守備側ならば盾のアイコンが表示される。また、ギルドマスターならば頭上に王冠アイコンが表示、観客には何も表示されない。誰がどの所属なのかが一目瞭然というわけだ。

　基本的にギルドマークや文章背景色でも識別できるようになっており、攻撃側ならば赤、守備側ならば青白い色で表示されている。

攻撃側連合ギルドマスター

攻撃側一般ギルドメンバー

守備側ギルドマスター

守備側一般ギルドメンバー

【勝利条件は？】

　城の奥深くに位置し、4つの守護石像に守られているドラゴンタワーの高層には、その城主の職印が刻んでいる座臺がある。この座臺に職印を登録することで城主が変更。イベント終了時間に城主でいた方の連合の勝利となる。つまり、例え攻撃側が座臺に職印を登録しても、ただ守備側と攻撃側の陣営が入れ替わるだけで、イベント終了時間がある限り戦闘は継続され、再び奪取することも可能なのだ。

俯瞰した城内

4カ所に設置されている守護石像

ドラゴンタワー入口を目指す

こちらが目指す座臺

　2時間の制限時間内に攻守入れ替わっての戦闘が繰り広げられ、最終的に城主であったギルドが勝利者となれる。攻守入れ替わるごとに再配置されるため、位置把握はもちろんのこと、命令系統の秩序化と役割分担など戦術面が重要な鍵となる。

　ちなみに座臺への職印登録はギルドマスター（連合の場合はギルド連合マスター）のみが可能で、職印登録は30秒間押し続けないと成功とはならない。その間、攻撃を受けて死んだり、職印登録に必要な2つのスイッチが解除されたりすると失敗となる。

【いざ戦闘】

　双方、この座臺目指して攻防が繰り広げられるわけだが、攻撃側は簡単に座臺に辿り着けるわけではない。城には城門があり、攻撃武器がフィールド上に展開、座臺のあるドラゴンタワー入口には保護幕があり、4体の守護石像がタワーを守っている。さらにその守護石像にはガードタワーと呼ばれる攻撃側プレイヤーにとっては障害となる邪魔者もうろついているし、何よりも守備側のプレイヤーが手ぐすね引いて待っている。

ガードタワー

投石器1

投石器2

　さらに数で及ばない守備側は傭兵を雇うこともできる。槍兵（コマンドスピアー）と弓兵（コマンドアーチャー）の2兵種を、城内のNPCから購入。最大100人まで配置することが可能なのだ。

槍兵（コマンドスピアー）

弓兵（コマンドアーチャー）

　戦闘中は攻撃側・守備側のギルドメンバー（連合ギルドメンバー含む）の画面右下にミニMAPが表示され、現況を知ることができる。この現況システムによって、プレイヤーは自分の位置やギルドマスターの命令、全体展開図や城の状態を確認するのだ。

　また、両陣営のギルドマスターは指揮スキルが生成され、スキルを使うことでギルドメンバーの位置を確認、最大7つのグループに分けて命令することができる。攻撃（刀のアイコン）、防御（盾のアイコン）、待機（旗のアイコン）など命令を現状を把握して指示することができるというわけ。

全体図で把握

　数が多いにしろ守備側の兵器などで、攻撃側が不利かと言えばそうではない。攻撃側のギルドマスターのみが使用可能な「ライフストン」を利用する手がある。ライフストンが生成されると、攻撃側のキャラクターが死亡しても城の外部ではなく、生成されたライフストンにリスポンされるからだ。

　生成には1分の時間が必要とされるが、一度生成されると一定時間ごとに周囲3タイル以内にある攻撃側キャラクターのHP、MP、AGを回復させる効果もある。ただし、守備側が破壊することもできるので、攻撃側は生成されたライフストンの維持を、守備側はその破壊が勝敗の行方を左右することになる。

ライフストン

【戦後処理】

　2時間経過し、城主でいたギルドが次回戦争まで様々な恩恵を受けることができるものの、戦後処理をしっかりしないと次の勝利はない。城内にいる元老院NPCを通して城の修復をすることになる。

元老院NPC

　城は6つの城門と4つの守護石像で守られている。攻城戦中は何もできなくなるので、次の戦闘までにその修理とアップグレード（3段階で強化可能）を試みないといけない。また、税金の徴収も適用される。既存のアイテム値段の税率も調節できるのがギルドマスター（城主）の役割でもある。勝者への恩恵はこれだけではない。