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2005/06/28 21:12 更新

モバイルコンテンツ・プチレビュー:
ゴルゴのアップにがくぜんとする――ゴルゴ13〜アジアの陰謀〜

オレの後ろに立つな。携帯アプリとして登場したゴルゴ13はやっぱりクール。こだわりの世界観は、コアなファンにおすすめだ。

 皆さんは、子供の頃に憧れた職業はあるだろうか? 筆者は、大人になったら殺し屋か怪盗になりたいと思っていた、大変反社会的なダメ人間だ。

 そこまで思わなくても、殺し屋、スナイパー、ヒットマン、この言葉には何かしら心のどこかをくすぐるロマンが隠されている気がする。その殺し屋の代名詞とも言うべき「ゴルゴ13」のアプリが配信されているということなので(3月7日の記事参照)、今回はこれを試してみた。

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(C)さいとう・プロ/小学館(C)HUDSON SOFT

コンテンツ名「ゴルゴ13〜アジアの陰謀〜」
料金月額315円
対応機種900i、901iシリーズ
アクセス「メニューリスト」-「待受画面/iアプリ待受/フレーム」-「アニメーション/マンガ」-「iゴルゴ13」

 東方商社の御曹司こと柴田少年が、秘密結社「ASIA Co.」に両親を殺され、その復讐をゴルゴ13に頼む。標的は組織の幹部3人。各種妨害や逆境を乗り越え、魅力的で個性的な協力者たちの力添えのもと依頼を遂行しようとするゴルゴ13。

 アプリは、どこにも発表されていないオリジナルシナリオで展開される。果たしてゴルゴ13はASIA Co.を壊滅できるのか?

会話選択が……じれったい

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 今回のゴルゴ13は、会話選択型のアドベンチャーアプリだ。全4章で、現在第2章まで配信されている。同サイトで以前配信されていた「ゴルゴ13 プロフェッショナル アクション」はちょっと探偵ゲームめいたアドベンチャーだったのに対し、こちらはゴルゴ13のキャラクターとストーリー性を重視した、いわばノベルゲームといった趣き。

 難易度はかなり低めで、各章ごとにゲームオーバーは1つしか用意されていない。ただ、ゲームオーバーがかなりくせ者。ゲーム内容に関わる部分は書かないが、「こっちの方がゴルゴ13っぽいんじゃないだろうか?」と思う選択肢に限って失敗だったりするので要注意。

 その上、このゲームはオートセーブなので、一度失敗してコンテニューすると失敗したシナリオが繰り返されるだけ。つまり、最初からやり直さなくてはならないのだ。

 セリフのスキップ機能がないため、既にプレイした部分はボタンを連打して進むことになるが、そうするとうっかり間違った選択肢を選んでしまったりして、また一からやり直し。スムーズにいけば30分かそこらで終わってしまうゲームなのに、気がつくと3時間かかっていることも。正直やっかいなゲームといえる。

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所々に光るゴルゴテイスト

 ゴルゴ13といえば、依頼の成功率は99.4%。背後に立つと殴られるとか、高倉健主演で映画化されたとか、こないだ吉野家いったんですよ吉野家……としゃべりだすとか(それは違う)、いろいろな逸話があるが、このアプリにもそれは散りばめられている。

 依頼人に握手を求められそれを拒否する姿や、人の家に忍び込んでおきながらポーカーフェイスで煙草に火をつける姿など、ちょっとした所でゴルゴ13らしさを感じることができる。

 そしてなんといっても標的を狙うのは、おなじみ「M16ライフル改良型」。そしてローディング画面にひっそり出てくるのは、「S&W社製の38口径リボルバー」。それだけではなく、いざ狙撃となった時には職業病ともいえる、「ギンバレー症候群」が起きてゴルゴ13を苦しめるなどなど……ゴルゴ13ファンはかなり満足できる内容だ。

 ちょっと残念なのは、ナイスバディな女性との絡みが無いところ。ここは今後に期待したい。

目を見張る演出の豪華さ

 人物CGは顔のシワ、シャツの柄までキッチリ書き込まれて劇画チックだったり、背景が写真を使ったかと思うほど細かく書き込まれていたりと、こだわりが見られる。そのほか、夜中に部屋を暗くして遊んでいた筆者が驚いて手放してしまったほどの、ゴルゴ13のショッキングな顔のアップや、射撃画面で画面に踊る真っ赤な「ズギューン!」のエキサイティングな文字……など、これを見るためだけに登録してもよいのではと思われるほどだ。

 BGMや効果音も豊富で、射撃音、トラックのクラクションの音、人々のざわめきなど、一応数えたところ20種類以上あった。ただ個人的なこだわりを1ついわせてもらうと、ゴルゴ13がタバコに火をつけるときのライター音は、もう少しスカーンとしたZIPPOぽい音を使ってほしかったなと思う。

 総合すると、ゲームとしてな難もあるがコアなファンには“完成度の高い”アプリ。ゴルゴ13好きな方はもちろん、ゴルゴ13に興味を持たれた方にも、一度は遊んでほしいお茶目なアプリだ。

[小松しおる(StoryWorks),ITmedia]

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