レビュー
2005/06/29 16:17 更新


対戦してこそのFPS「コーデッド アームズ」 (1/2)

PSPのアドホックモードを利用した、最大4人までの対戦が可能な一人称シューティングゲームが登場した。1人でも、大勢でも楽しめる本作の内容は、どのようなものなのだろうか。実際にプレイして確かめてみた。

FPSブームは「Wolfenstein3D」から始まった

 シューティングゲームの原点といえるものはいくつかあるが、中でも誰もが思いつくのが、1978年に大ブームを巻き起こした「スペースインベーダー」だろう。このときはまだ、現れた敵=インベーダーを撃って倒すというだけのものだったが、時代と共に形は変わり、様々な形のシューティングが登場した。そんな時代の流れの中で、大きな転機となったのが「ファーストパーソンシューティング」(以下、FPS)と呼ばれる、一人称視点で進行するゲームだ。

 プレイヤー視点でダンジョンの中を歩きつつ、途中に出現する人間やエイリアン、機械などの敵を装備した武器で倒し、先に進むというもの。その走りとなったのが、1992年にid Softwareから発売された「Wolfenstein3D」。その翌年にリリースされた「DOOM」が爆発的にヒットし、FPSは新ジャンルとして確立される。

 その後、Bungie Softwareの「Marathon」がmacintoshで大ヒットし、同社はMacintoshで動く「Halo」を製作。大々的に発表した矢先にマイクロソフトがBungie Softwareを買収し、Xboxで最初に発売され世界中で大ヒットとなり、現在に至っている。今や、Xboxの代名詞ともなった感のあるHaloだが、元々はMacintoshで発売される寸前までいっていたものを、横からマイクロソフトが持って行った、というのが裏の話にあるのだ。

 少し横道にそれてしまったが、この機会に真実を知ってもらうのも悪くないと思い、ちょっと付け足してみた。早い話、当時はこの仕打ちに筆者も怒り心頭だったというわけだ(笑)。それに、最近はHaloがFPSの初期作品だと思っている人も多いらしいので、この機会にDOOMやWolfenstein3Dの名前を覚えておくといいだろう。余計なお世話かもしれないが……。

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これが、Haloを作ったBungie Softwareを一躍有名にしたMarathon。今は、フリーでダウンロードできる。Haloをプレイした人は、一度遊んでみるといいだろう

PSPでプレイするFPSとは?

 前置きが長くなってしまったが、本作「CODED ARMS」は、PSP初となるFPSタイトルだ。PSやPS2ではいくつか発売されていたものの、携帯ゲーム機でここまで本格的なFPSは始めてだろう。ストーリーはこうだ。

 脳とネットワークの接続が可能になった未来にて作られた、軍事用シミュレータA.I.D.A.は、致命的な欠陥が見つかったために開発が止まるも、A.I.D.Aは自己増殖を繰り返し、特異な外観を持つ巨大迷路と化す。そこは「異星人との戦争がリアルに再現された、極上のシューティングゲーム」として、コアなゲーマーやハッカーなどが集まる場所となっていく。しかし、そこへ侵入したユーザーがゲーム中に死んでしまうと、人格が破壊されるという恐るべき面も持っていたのだ。

 政府は、法律によりA.I.D.Aへのアクセスを禁止し、解決したかに見えた。だが、その後も密かにA.I.D.Aへアクセスし、データをサルベージする職業が生まれる。そんな連中を、人々はコーデッドと呼んだ……。

 マトリックスを見たことがある人ならば、あの世界観を思い出すのが一番早いかもしれない。そんな世界でプレイヤーは主人公を操作し、A.I.D.Aの最深部へハッキングを試みることになる。

 基本的な操作は、FPSに共通したものとほぼ同じ。照準は、敵に半自動で合わせられるので、その瞬間にショットを撃ちダメージを与えれば良い。敵を倒すと時々アイテムが出現するので、それを回収して体力を回復させたり弾薬を補給する。中には、武器をパワーアップさせるアイテムもあるので、忘れずにゲットしておきたい。

 なお、主人公は武器を1度に5種類まで使い分けることが出来るので、敵に合わせた武装を使うのが勝利への近道となる。各ステージ共に、特定の敵を全滅させるなどすると出現するゲートに入り、先へと進んでいく。ルールは単純にして明快なので、悩むことは全くないだろう。

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部屋に入ると敵が出現する。中には、すべての敵を倒さないと出られない部屋などもあるので、基本的には見つけたら全員倒そう

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弾薬や回復アイテムは、こんな感じで敵を倒した後に出現する。忘れずに回収しておくべし

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オプティマイズキーと呼ばれるアイテム。これを一定数以上ゲットすると、武器がパワーアップするのだ

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このゲートが見えると、ようやくホッと一息つける。次の面へGO!

RPG的なFPS、という印象

 ゲームを起動させて最初に感じるのは、最初から最後まで世界観が統一されている点だろう。プレイ中とメニュー画面では雰囲気が違ったりするゲームが多い中、本作はどこまでも電脳世界を貫き通したインタフェースとなっている。メニューでカーソルを移動したときに表示される、ほんのちょっとしたエフェクトにも徹底されているため、本当にその世界へ入り込んだかのような錯覚を受けるほどだ。

 また、難易度が少しずつアップしていくので、FPS初心者でも違和感なく遊べるのもうれしいところ。携帯ゲーム機でプレイすることを考慮してか、全体的な難易度もあまり高くないので、FPS中毒者には簡単すぎるかもしれないが……。

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とにかく、各種エフェクトが凝っている。ここまで徹底しているゲームは、おそらくなかなかないだろう

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照準も半自動で合う仕組み。その辺りの細かい設定も、オプション画面で調節が可能だ

 ダンジョンは自動生成されるため、同じマップに2度出会えないのは新鮮。とはいえ、ゲーム中にセーブしたデータをロードした場合は、同一マップでのプレイとなる。クリアが厳しいときは、ゲームオーバー後にリトライを選んでマップを変更するのがいいし、行けそうだと思ったらデータをロードしてやり直すのがベストだろう。

 なお、初期設定のキー配置では、人によってはなじまない場合もあるかもしれない。特に、○ボタンで右・□ボタンで左を見るという配置に加えて、Lでジャンプ・Rでショットという設定は、FPSをプレイし慣れている人ほど操作しづらいかも、との不安も感じた。あらかじめ、LRボタンで左右を見るように設定しておき、ショットを□にジャンプは×などへと配置しておくほうが、FPS経験者にはしっくりくるだろう。筆者も、最初は初期設定のままでプレイしていたが、設定変更後のほうが快適にプレイできた。

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全体マップは立体的に表示されるので、非常に見やすい。それほど複雑でもないので、一目で把握できるのもありがたい

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どのような設定にするにしても、敵を中心に回り込む操作ができないと、厳しい戦いになる

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[J.O.宍戸,ITmedia]

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