レビュー
2005/07/15 18:23 更新


自由の終焉と暗黒の始まり――自らの手でサーガを完結させよ (1/3)

“スター・ウォーズのゲームに駄作なし”。映画の評価もさることながら、ゲームの分野でもスター・ウォーズはファンを裏切ることはなかった。「出撃! ローグ中隊」や「ギャラクティック・バトルグラウンド」など、コンシューマー、パソコンを問わず、幾多の良作をリリースしてきた伝統は、今回も健在だ。

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映画本編とまったく同じ内容のオープニング。ジョン・ウィリアムズが作曲したあのテーマ曲とともに、宇宙の深淵をテキストが流れていく。何度見ても心が躍る、壮大なる英雄叙事詩の開幕だ


エピソード3は映画とゲームの融合によって完成する

 日本では、映画の公開とほぼ同時期に発売されたプレイステーション 2用ソフト「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」。ここでプレーヤーは、映画の主役であるアナキン・スカイウォーカーやオビ=ワン・ケノービを操作し、さまざまなミッションに挑んでいくことになる。

 ジャンルとしては、王道を行くアクションゲーム。「ライトセーバー」と「フォース」という、2つの切り札を武器に、群がる敵兵や、強大な力を持つ暗黒の騎士たちを撃破していくのが目的だ。

 ただし、ファンなら先刻ご承知のように、このエピソード3は、アナキンがダース・ベイダーとなる話。ゲームのほうも中盤以降になると、闇に堕ちた彼の姿が描かれるようになる。光と闇の相克は、このゲーム版でも見事に描き出されているのだ。

 ゲームモードは4つ。プレーヤーが1人で行うシングルプレイには、映画のストーリーに沿って進んでいく「ストーリーモード」と、それを進めていくことでプレイ可能になる「ボーナスミッション」が、プレーヤー2人で行うマルチプレイには、1対1の対決をする「デュエルバトル」と、2人で協力して目標をクリアしていく「チャレンジミッション」が用意されている。

 このうち、一番のメインといえるのが、ストーリーモードだ。パルパティーン最高議長の救出から始まり、分離主義勢力軍との戦い、そしてフォースの暗黒面に堕ちていくアナキン……と、映画の名場面がひと通り揃っている。

 ただし、まったく同様になぞっていくだけではなく、例えば最高議長の救出のミッションでは、映画ではあまり詳しく描写されていない宇宙船内での戦いを丁寧に描いているなど、要所要所にオリジナルの展開が入れられている。

 中には、映画ではカットされてしまったのでは? と感じるシーンもあるので、ある意味、映画とゲームが合体して、ストーリーを完成させていると言えるだろう。

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最高議長が幽閉されている宇宙船の最上層を目指して進んでいくアナキンとオビ=ワン。映画では構想段階でカットされたシーンが再現されている


 ストーリーモードを本編とするなら、ボーナスミッションは外伝だ。数的にはやや少なめだが、本編では悪役となっているグリーヴァス将軍を操作してオビ=ワンの追跡を振り切るなど、if要素も入ったファン心をくすぐる内容となっている。

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グリーヴァス将軍のボディガード、マグナガード。ヒューマノイドではなく戦闘用ドロイド、すなわち機械なのだがその性能は抜群。映画ではさして目立っていないが、ここでは専用のミッションが用意されている


 デュエルバトルは、読んで字のごとし。キャラクター同士の一騎打ちモードだ。アナキンとオビ=ワンに加えて、メイス・ウィンドゥ、ドゥークー伯爵、さらには映画では活躍の場がなかった、シン・ドローリングやセラ・ケトといったキャラクターたちが使用可能になる。

 3ラウンド制で2本先取したほうが勝ち、というシンプルなモードだが、攻撃速度、リーチ、特殊技などが異なるキャラクターたちによるライトセーバーの競演はなかなか熱い。アリーナはストーリーモードの進行によって追加されるようになっており、総計10種類以上。雰囲気だけではなく、実際に地形が違うのでキャラクターとの相性も出てくる。

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最強を唱われるジェダイ、メイス・ウィンドゥと絶大な力を持つ暗黒卿ドゥークーの対決。演じるサミュエル・L.ジャクソンとクリストファー・リーは、ともに映画史に名を刻んだ名優中の名優


 チャレンジミッションは、唯一の協力プレイモードだ。圧倒的な数を誇る敵を2人のジェダイが迎え撃つというシチュエーションで、ストーリーモードに登場したさまざまなタイプの敵がチームを組んで襲いかかってくる。狭い場所での長期戦が続くので、体力を確保しながら戦い抜く技量を問われることになる。

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老練のジェダイマスター、シン・ドローリングと、二刀流のジェダイナイト、セラ・ケト。師弟関係にある2人はこのモードでも活躍する


ジェダイの騎士になるという夢の実現

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[水野隆志,ITmedia]

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