この記事がトップを取ったのはなぜだ!――ガンダムだからさGames Weekly Access Top10

うーん。いつの間にか「ITmedia Gamesは“ガンダムサイト”ですか?」と思えるほど、ガンダム関連のネタが多かった先週は、しっかりと4本のガンダムネタがランクイン。夏休み前とは言え、いやはやすごすぎでした。

» 2005年07月20日 17時11分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「機動戦士ガンダム」が放映されたのは中学3年の時だ。そう、これは自慢なのだが(笑)、筆者はアムロとまさに同い年。これまで、アムロと同じ空気を吸って生きてきたと思っている。同世代の方は、きっと同じ思いだろう。

 幸い東京に住んでいたおかげで、一般紙の夕刊に掲載された「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」前売り券の広告、有名な“ラストシュートの絵”も見ることができたし(取っておけばよかった……)。そして、その後放映される「ガンダムシリーズ」も、リアルタイムで追いかけることができたのは、やはり幸せなんだろう。

 「GUNDAM―来たるべき未来のために―」は、読者の方の反響も大きかった「コアファイター 1/1SCALE」をはじめとして、ありきたりな表現だが、非常におもしろかった。「ぇえーガンダムだけですかぁ?」という、周りの白い目に耐えながら、大阪まで行ったかいがあったというものだ。

 でも何よりも楽しかったのは、来場していた富野由悠季監督と、同じ空気を吸えたことだ。

 撮影のためもあって、筆者は場内を合計3周した。しかし、いずれの時にも、どこかの場所で富野監督と出会うことに驚いた。そして、回るたび違う場所に富野監督が、いる。またそのシーンは、必ず決まって、作品を作り上げた若いクリエイターと談笑している、というものだ。

 富野監督は、大きな声で話す人ではない。相手にしか、時によると相手にも聞き取りにくいほどの静かな声で、ささやくようにクリエイターと語り合っている。そしてその風景は、いわゆる“巨匠がふんぞり返って若手を諭す”的な状況ではなく、逆に“若手のパワーを吸収して自分のものにする”というような場面であったことにも、驚きを隠し得なかった。断片的にしか内容は聞き取れなかったが、その“吸収するオーラ”だけは十分感じ取れた。

 クリエイターと話しているときの富野監督は、非常に楽しそうだった。若手と作品について語り合い、自分の思いを伝え、相手の思いを聞く。会話の中での“何か”を探り当てるために、いろいろなところを掘り返し、また掘り起こす作業が続けられる。

 作品を見ているときの目も輝いていて、まるで自分の子供を見ているときのようであったのが印象的だった。時にはデジカメを取り出し、しゃがんで作品を撮影しながら、自分に何かをフィードバックするかのように。

 機動戦士ガンダムが放映されてからすでに四半世紀。言葉の断片ではあるが、ガンダムは「宇宙戦艦ヤマトを超えろ」(というかつぶせ)を合い言葉に作られたアニメだ、という富野監督のインタビューをどこかで読んだ記憶がある(「OUT」かも)。ヤマトがすでに自滅してしまった今、我々はガンダムによって生かされている。そして、ガンダムを超えるものはガンダムでしかないという連鎖の中にあることも確かだ。

 やっぱりこれからも、ガンダムにハマっていくのだろうな。

 そういう筆者は、7月30日に行われるイベント「MBS ANIME FES.'05 〜大阪城エクスペリメント〜」を心待ちにしている。だって、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のアーティスト大集合なんだもん。ええ。また大阪に行きますとも。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」