ナムコが生み出す大きなムーブメントとなるか――今後の展開が語られた「アイドルマスター」スタートアップミーティング(1/2 ページ)

2005年7月26日より、全国アミューズメント施設にて稼働開始となった「アイドルマスター」。音楽CDの発売決定に合わせて、本作の今後の展開などが語られた。また、出演声優9人から、4年越しのリリースとなった本作に対するコメントももらうことができた。

» 2005年07月29日 01時55分 公開
[遠藤学,ITmedia]

 2005年7月28日、ついに全国アミューズメント施設にて稼働を開始した、ナムコの業務用ゲーム「アイドルマスター」のスタートアップミーティングが開催された。

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 「アイドルマスター」は、プレーヤーがプロデューサーとなり、事務所に属するアイドル候補生を育て、トップアイドルを目指すというタイトル。プレーヤーは、タッチパネルの特性を活かしたレッスンゲーム、コミュニケーションゲームなどを行って、アイドルのイメージアップを図りながら、全国のライバルプロデューサー(プレーヤー)たちとネットワークを用いたオーディションゲームで競い合っていくこととなる。

photo ボイスレッスンなど、日々のトレーニングに励み
photo 時にお互いの信頼を深めるべくコミュニケーションをとりながら
photo オーディションへと挑戦しよう!

 見事合格すれば、ライブタワーにアイドルたちが歌い踊るLIVEシーンの映像が表示され、ファンが増加。さらに本作では、ネットワークの特性を活かし、全国のプレーヤーのプレー状況に応じてオーディションの難易度や、流行しているイメージなどアイドルを取り巻く環境が日々変化する。同じプロデュースばかりをしていても、決してトップであり続けられるわけではないため、その時ごとの臨機応変な対応が求められるのだ。

photo 見事オーディションを突破すれば、自分がプロデュースしたLIVEが中継される

 なお、、2人ユニット、3人ユニットをプロデュースすると、楽曲を自由に編成し、自分だけの曲構成をライバルに自慢できるパートエディットシステムなども搭載されており、とにかく心ゆくまでアイドルプロデュースを楽しめるタイトルとなっている。

まずは音楽CD、そしてその先も……

 ミーティングにまず登場したのは、ナムコ 代表取締役副社長であり、本作のエグゼクティブプロデューサーを務める石川祝男氏。石川氏は、代表取締役副社長である自分がなぜ本作のエグゼクティブプロデューサーという立場となったかについて「本作は大変大きな可能性を持っています。最初は業務用でのリリースとなりますが、(今後の展開として)家庭用ゲーム、携帯用コンテンツ、アニメーション、フィギュア、または本日発表させていただく音楽CDといったもろもろの展開ができる可能性を秘めているわけです。

 ならば、初めからそれぞれのジャンルを越えて、大きなムーブメントにしようじゃないか、ということで私がエグゼクティブプロデューサーを務めることなりました」と、挨拶というよりは、ナムコとして本作にどれだけの力を注ぐつもりなのか、その決意表明ともとれるコメントを行ってくれた。

photo ナムコ 代表取締役副社長 兼 「アイドルマスター」エグゼクティブプロデューサー 石川祝男氏

 続いては、ミーティングにはギリギリ到着したという、ナムコ AMクリエイターグループに所属する、本作プロデューサー・小山順一郎氏が挨拶。小山氏は「本作は4年くらい前から開発を行っていました。当時は『ギャルゲー』が華やかだったころでしたが、その間に、業務用、家庭用ともに市場は変化しておりました。そんな中で、新しい製品を模索していくうえで、従来の『ギャルゲー』とは違うものを作らなければいけない、といった思いがあったわけです。

 たとえばですが、本作には家庭用ゲームユーザーを引き込むための要素としては、メールによって、ゲームの中からユーザーへと呼びかける、言わば『キャバクラシステム』(注:また会いたくなっちゃったと思わせること、小山氏独自の表現)が搭載されています。ほかにも、ゲームの画面を撮影できるのですが、そういったものを思い出として取っておき、友だちに自慢できるといった特徴もあります」といった、思わず耳を疑ってしまうようなフレーズも飛び出しつつも、本作の魅力の一部を語ってくれた。

photo ナムコ AMクリエイターグループ 「アイドルマスター」プロデューサー 小山順一郎氏

 なお、先日もお伝えしたように、7月26日より本作は全国アミューズメント施設にて正式稼働されている。小山氏の話では、サーバーを調べた限りでは、すでに1万人ほどがプロデューサーとして名乗り(ユーザー登録)をあげているとのことだった。

 この後、石川氏が述べていた本作の展開のひとつ「音楽CD」について、発売を担当するコロンビアミュージックエンタテインメントより説明が行われた。

 それによると、CDシリーズは「THE IDOL M@STER MASTERPIECE」という名でリリースが行われ、10人いるキャラクターを3組に分け、フル・コーラスバージョン(新緑)2曲に、それぞれのキャラクターの持ち歌(ゲームバージョン)、そしてボーナストラックで録りおろしトークが収録されたものとなるとのこと。

photo (左から)水瀬伊織、秋月律子、双海亜美/真美、三浦あずさ、天海春香、如月千早、菊地真、萩原雪歩、高槻やよい

 さらには、初回生産限定特典として、オリジナル・プレミアカードが封入され、もちろんジャケットは本作のキャラクターデザインを務める、窪岡俊之氏の描きおろしとなることなどが明らかにされた。

 なお、第1弾「THE IDOL M@STER MASTERPIECE01〜天海春香・萩原雪歩・秋月律子〜」は、2005年9月28日に、税込価格2000円にて発売予定とのこと。収録曲や、第2・3弾に関しては以下の表の通りとなっている。

第1弾「THE IDOL M@STER MASTERPIECE01〜天海春香・萩原雪歩・秋月律子〜」
価格2000円(税込)
発売日2005年9月28日予定
収録曲1.「魔法をかけて!(M@STER VERSION)」:春香・雪歩・律子 新緑
2.「THE IDOLM@STER(YHR VERSION)」:春香・雪歩・律子 新緑
3.「First Stage」:萩原雪歩
4.「魔法をかけて!」:秋月律子
5.「太陽のジェラシー」:天海春香
6.オリジナル・カラオケ「魔法をかけて!(M@STER VERSION)」
7.オリジナル・カラオケ「THE IDOLM@STER(YHR VERSION)」
8.ボーナス・トラック トーク「魔法をかけて〜春香・雪歩・律子〜」
初回生産限定封入特典「THE IDOL M@STER MASTERPIECE」シリーズ オリジナル・プレミアカード01〜春香・雪歩・律子〜

第2弾「THE IDOL M@STER MASTERPIECE01〜三浦あずさ・如月千早・菊地真〜」
価格2000円(税込)
発売日2005年11月2日予定
収録曲1.「9:02pm(M@STER VERSION)」:あずさ・千早・真 新緑
2.「THE IDOLM@STER(ATM VERSION)」:あずさ・千早・真 新緑
3.「9:02pm」:三浦あずさ
4.「蒼い鳥」:如月千早
5.「エージェント夜を往く」:菊地真
6.オリジナル・カラオケ「9:02pm(M@STER VERSION)」
7.オリジナル・カラオケ「THE IDOLM@STER(ATM VERSION)」
8.ボーナス・トラック トーク「9:02pm〜あずさ・千早・真〜」
初回生産限定封入特典「THE IDOL M@STER MASTERPIECE」シリーズ オリジナル・プレミアカード02〜あずさ・千早・真〜

第3弾「THE IDOL M@STER MASTERPIECE01〜水瀬伊織・高槻やよい・双海亜美/真美〜」
価格2000円(税込)
発売日2005年11月末日予定
収録曲1.「ポジティブ!(M@STER VERSION)」:伊織・やよい・亜美/真美 新緑
2.「THE IDOLM@STER(IYAM VERSION)」:伊織・やよい・亜美/真美 新緑
3.「Here we go!!」:水瀬伊織
4.「おはよう!!朝ごはん」:高槻やよい
5.「ポジティブ!」:双海亜美/真美
6.オリジナル・カラオケ「ポジティブ!(M@STER VERSION)」
7.オリジナル・カラオケ「THE IDOLM@STER(IYAM VERSION)」
8.ボーナス・トラック トーク「ポジティブ!〜伊織・やよい・亜美/真美〜」
初回生産限定封入特典「THE IDOL M@STER MASTERPIECE」シリーズ オリジナル・プレミアカード03〜伊織・やよい・亜美/真美〜

出演声優9人が期待する今後の展開

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