渡哲也さん声優初挑戦――セガ「龍が如く」制作発表会(2/2 ページ)

» 2005年08月23日 19時10分 公開
[加藤亘,ITmedia]
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「龍が如く」ストーリー

欲望と暴力が渦巻く街……神室町。

親友のため、愛する女のために「親殺し」という汚名を背負った1人の男がいた。かつては“堂島の龍”と呼ばれた伝説の極道、桐生一馬。

10年後、運命に導かれて男は再び神室町へと戻る。しかし、彼を待っていたのは、自分を恨むかつての組織の人間たちと危険な罠だった。次々に起こる謎の事件が孤独な彼をさらに追い詰める。

そして、男は100億の価値があるという1人の少女に出会う。2人の運命が交わる時、男は戦いを誓う。

未来を信じる少女のために。

過去から逃げた自分を取り戻すために。

そして2人は「人として生きることの意味」を見つけてゆく。

眠らない街を舞台に、人間の欲望、愛、人情、裏切りのドラマの数々が胸に突き刺さるドラマティックバイオレンスアクション。

細部にこだわる繁華街

 今回の舞台となる架空の不夜城「神室町」は、どこかで見たことある景色が広がる。それもそのはず、あくまでも架空としているが、新宿の歌舞伎町が色濃く再現されているのが一目瞭然だ。歓楽街の雰囲気を出すために、街にはさまざまな店が点在し、アイテムを購入したり食事をとって体力を回復することができる。

 そのひとつが名越氏曰く“歓楽街のランドマーク”である「ドン・キホーテ」でアイテムが購入できるようになっており、店舗も完全再現されている。「ドン・キホーテにお願いしてみたところ快諾していただき、なんとあのテーマソングも流れます」と、上映された映像では、あの耳に残るドン・キホーテのテーマソングが流れ、主人公の桐生がお買い物に興じていた。

 また、街に溢れるネオンや看板などにもサントリーの名前も。サントリーとも提携しており、ゲーム中には清涼飲料水のテレビCMなどが街頭の大型スクリーンで流されていたり、酒場ではさまざまなサントリーのお酒がオーダーできる。これはあくまでも仕掛けのひとつで、普段目にしているものを再現したいという例だと思ってほしいとのこと。

このほか、アミューズメント施設やバッティングセンターで遊ぶことができたり、中には「合い言葉」でしか入れない謎の店まで存在している。街にはほかにもコンビニやファーストフード店、ドラッグストアやラーメン屋、パチスロ、質屋などもある。放漫なボディーでひとときの天国を味わえるキャバクラまで存在。女の子を口説けるのだそうだ

 リアリティという点では、主人公たち極道が背負う刺青も本物志向で、実際活躍している彫り師「彫とも」に刺青デザインを依頼し、キャラクターそれぞれに合わせて設定されている。

 街で主人公はさまざまな人々と接することになる。敵もさることながら、情報屋であったり、知人であったり。コミュニケーションをとることによってストーリーは進んでいき、時にはサブストーリーにも突入していく。

サブストーリーは、会話の選択肢によって仕事を依頼されたり、助けを求められたりと多彩。これらを解決していくことで情報を得たり、金やアイテムを得ることができる。

バトルアクション

 「誰でも喧嘩の強い男になれる」をコンセプトに、特に複雑なコマンドなどは必要なく、敵と対することができるのが本作。基本的にはバトルアクションゲームであるゆえ、気持ちよく戦えるのだと言う。

 ストーリーを進めるとさまざまな敵が主人公の前に立ちふさがる。プレーヤーは自らの足や手を使っての打撃だけではなく、つかんでの攻撃や、周囲のものを武器として使用することが可能となっている。戦い経験値を積めばレベルアップしていき、体力が向上したり、新たな攻撃方法を覚えたりしていく。先に述べたサブストーリーをクリアすることでも経験値は得ることができる。

 決して美しいアクションを目指したわけではなく、あくまでも“痛み”を感じられるアクションシーンになればと開発していると名越氏が発言するように、上映された映像では入念なモーションキャプチャーのたまものと言える、荒々しくも痛そうな出来上がりだった。

龍が如く
メーカーセガ
対応機種プレイステーション 2
ジャンルアクションアドベンチャー
発売日2005年冬
価格7140円(税込)
(C)SEGA,2005


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