士郎正宗「アップルシード」がコミュニケーションRPGに――9月βテストへ

バンダイネットワークスとエム・ツーが、士郎正宗氏の傑作コミック「アップルシード」を元にしたオンラインコミュニケーションRPG「APPLESEED THE ONLINE」のβテストを9月中旬より開始すると発表した。

» 2005年08月24日 18時31分 公開
[ITmedia]

 バンダイネットワークスとエム・ツーが、士郎正宗氏の「アップルシード」を元にしたオンラインコミュニケーションRPG「APPLESEED THE ONLINE」のβテストを9月中旬より開始すると発表した。本作は、Webブラウザのみでプレイすることができ、特に専用のソフトなどを必要としない。

 「アップルシード」は、士郎正宗氏のプロデビュー作で、第5次世界大戦後の混沌とした世界を、コンピュータとバイオロイドが運営する「綜合管理局」が統一した時代を描く。理想都市「オリュンポス」を舞台に、北米でSWATをしていたデュナン・ナッツと戦闘用サイボーグのブレアレオスが、様々な事件に関わっていくポリスアクション系ストーリー。

 映画化にもなった人気コミックをベースにした本作は、アポルシード(アップルシード)計画など、現段階で発行されている第4巻以降で謎とされている部分も、青心社発行の「アップルシード データブック」の記述を元に、ゲームオリジナル設定としてシナリオ化されているとのこと。

 プレーヤーは、3大勢力である「オリュンポス」「ポセイドン」「ティターン」のいずれかの勢力にあるいずれかの組織に所属する。そしてゲームの舞台となる理想都市「オリュンポス」において、その組織並びに勢力がより強い影響力を獲得できるよう、様々なミッションに関わっていく。ちなみに「ティターン」とは、オリュンポスとポセイドン以外の諸国をまとめた総称とのこと。

 毎日、最高7つの“アクション”(行動内容)を選ぶことで、キャラクターの能力を成長させていくことがゲームの基本となる。そのため、プレイ時間は1回につき数分もあれば十分となる。あらかじめリストとして用意されている、100を越えるアクションの結果は1日ごとに集計され、6日目の集計が出たところで総合評価に入り、そこから1日かけて三勢力の状態が調整される仕組みだ。

 キャラクターが選択できるアクションは、「戦闘訓練」や「敵対勢力拠点の制圧」などで、エリアや所属勢力ごとに様々なものが用意されている。プレーヤーは所属勢力の上層部に「上申」という形をとり、メールフォームを通じメールを送ることができる。上申内容は総合評価時に判断され、妥当であればアクションリストに上申内容が反映される。このシステムにより、プレーヤーは単にアクションを選択するだけでなく、より積極的にゲームに関与できるようにもなっている。

 総合評価では、6日間で蓄積された成功回数や達成度(判定値の累積)に応じて情勢が変化していく。新しい情勢はニュースとして伝えられると共に、情勢にあわせた新しいアクションリストが公開される。ゲームは、基本的にこれの繰返しとなる。

 自分の意見を「上申」する形で反映させることができたり、活躍によっては自分のキャラクターがゲーム中に存在する小説型のショートストーリー「ノベライズ」に登場させることもできるなど、プレーヤーの積極的な関わり方でストーリーはいくつもの方向へと転がっていくことになる。事実、行動次第では戦闘が絶えないバトルだらけのストーリーになる場合もあれば、オリュンポスが崩壊し、その復興の物語がメインになる場合もあるとのこと。

 βテスト期間中は無料。本サービス開始後は30日間840円(税込)を予定しており、2005年9月中旬に開始する。βテスト参加者は、2005年9月上旬よりララビットサイト上にて募集開始予定だ。

(C)士郎正宗/青心社/M2 Supported by BANDAI NETWORKS
※画面は開発中の物です。


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