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2005/09/12 18:01 更新
「サバイバルキッズ〜Lost in Blue〜」レビュー:
これぞ男のロマン。文明の利器がほとんどない無人島で、キミは生き残れるか? (1/2)
コナミが贈る、本格的サバイバル生活アドベンチャー、「サバイバルキッズ〜Lost in Blue〜」。文明の利器がほとんどない無人島で、15歳の少年・だいちのサバイバルが、今始まる。
憧れの無人島生活
これぞ男のロマン! と言えるだろう。筆者は、子どものころから無人島生活に憧れていた。誰もいない島で、たったひとり生き抜いていく。あちこち歩き回って湧き水を見つけ、貝や魚を捕って食べる。そこに待っているのは、生きる喜びと無限の自由。大人になった今でも、満員電車でスシ詰めになっているときなんか、ふと常夏の無人島での暮らしが頭をよぎる。
そんな夢をかなえてくれるゲームがこの「サバイバルキッズ〜Lost in Blue〜」だ。世間のしがらみやお金も地位も関係なく、ただ日々の生活に全力を注ぐ。こんなゲームを待ってたぜ!
もともと本作は、1999年にゲームボーイで発売された「サバイバルキッズ 孤島の冒険者」と、2000年の同じくゲームボーイソフト「サバイバルキッズ2 脱出!! 双子島」の流れを汲んでいる。
「1」は、男女どちらかの主人公を選んで、孤島から脱出する“サバイバルRPG”。「2」はやや少年マンガ寄りになって、元気な双子の兄弟が、お宝を狙う盗賊団の手で南の島へ連れ去られ、逃げ出そうとする、やはりサバイバルもの。本作はどちらかというと、ファンに好評だった硬派な「1」に近いテイストを持ったタイトルだ。


死は刻々と近づく
――中学生のだいちは、生まれて初めての一人旅を満喫していた。15歳の夏休みは楽しいことばかり……のはずが、乗っていた船が嵐で難破してしまう。気づくと人気がない浜辺で倒れていただいち。あちこち探索するが、人の気配はまるでなし。どうやら無人島に流れ着いてしまったようだ……。冒頭、男のロマンと書いたが、実は“ロマン”とか言ってられないほど、本作ではシビアなサバイバル生活が待ち受ける。生命を左右するパラメータはHPのほかに3種類。空腹度を表す「満腹ゲージ」、のどの渇きを表す「水分ゲージ」、疲労度を表し、何かアクションするたびに減っていく「スタミナゲージ」。いずれも時間が経過するだけでも、ジリジリと0に近づいていく。
最初は拠点にする洞窟や、火を起こすための木の棒・木の皮を見つけなくてはいけないが、こんな初歩的なことですら、手間取れば、容赦なくお腹が空き、のどが渇く。満腹ゲージや水分ゲージがゼロになると、スタミナゲージが減少し、これも底をつくと本命のHPが削れていき、やがて死を迎える(つまりはゲームオーバー。セーブした時点からやり直し)。
気楽な無人島暮らしというよりは、気合いが入ったサバイバル。このあたり、のんびり楽しみたいプレーヤーや、あちこち寄り道してみたいプレーヤーにとっては厳しいシステムかもしれない。自由に探索できてHPは一切減らない、普通のRPGが本当にうらやましく思える。
ただ、ここが本作にピリッとした緊張感を与える、なくてはならない要素。島の調査をするか、食料集めをするか、生き残ることを前提に1日のプランを立てる。この計画を練る作業が、非常に面白い。
ゲームのジャンルは、フィールド探索型のアドベンチャーになっている。プレイの流れは、本拠地の洞窟を中心に探検し、昼は徐々に移動範囲を広げて、役に立つアイテムを見つける、夜になったら本拠地に帰り、火を起こして寝る、基本的にこの繰り返し。食べ物は地上に落ちているもので自給自足する。ヤシの実、ワカメ、シジミ、カキ、キイチゴ、パンの実、パパイヤと、種類は豊富だ。
同じように地面に落ちているアイテムを組み合わせ、道具を作るのも楽しい。この「アイテム合成」は、GB版からの目玉のひとつ。石を加工し、木の棒と組み合わせると魚を突く「手モリ」に、木の棒ととがった石、木のつるで「釣りざお」に、途中で出会う、同じく遭難したヒロインに竹を編んでカゴにしてもらい、それと木の枝を組み合わせると「ワナ(小)」になる。この組み合わせはある程度自由度があり、さらに、使う素材によって細かく品質も異なる(同じ矢を作るのでも、木の枝の状態によって性能が変わる凝りよう!)。
またヒロインに、釣った魚や浜で拾ったワカメなどの食材を渡せば料理を作ってくれる。驚くことにこの島には、ニンジンや大根、ジャガイモも自生している。「ジャガイモの恐怖スープ」、「ワカメの串焼き」、「アサリの謎焼き」、「ニンジンのフルーツサラダ」、「キスのチゲ鍋」。美味しそうかどうかはともかく、毎食、不思議な手料理の数々が待ち遠しい。
さらに中盤からは、ベッドや棚といった家具を作る「大工」も可能になる。これで本拠地の設備を整えると、生活の質が向上し、疲労の回復が早くなったり、保存食が作れたりといいこと尽くめ。立派なベッドにテーブルセット、くんせい器まで備えた、無人島版セレブな暮らしも可能だ。
主人公の移動は十字キーだが、ニンテンドーDSだけに、タッチスクリーンを使ったアクションも多い。火を起こすため、マイクに息を吹きかける。タッチペンを手モリに見立てて泳ぐ魚を突く。土をペンでこすってゴボウを掘る……。
これらの作業を繰り返し、何もないところから始まった生活に、少しずつ彩りが加わっていく。そこには育成シミュレーション的な醍醐味がある。



いきなり毒キノコの洗礼
[立花裕壱,ITmedia]
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