今からでも遅くない「ウイイレ9」ネットワークデビュー「ワールドサッカーウイニングイレブン9」ネットワーク対戦レビュー(1/2 ページ)

発売から1カ月が過ぎてもまだまだ熱く盛り上がっている「ウイイレ9」。前作「ウイイレ8LE」から導入されたオンライン対戦は、ラグの問題やゲームバランスなどが調整され、かなり快適になっている。

» 2005年09月28日 16時41分 公開
[大戸島さんじゅうご,ITmedia]

 先日、PSP版「ワールドサッカーウイニングイレブン9 ユビキタスエボリューション」が発売され、PS2版の発売から1カ月が過ぎてもまだまだ熱く盛り上がっている「ワールドサッカーウイニングイレブン9」(以下、ウイイレ9)。さらに熱いのは、前作「ウイイレ8LE」から導入され好評のネットワーク対戦。今作では、ラグの問題やゲームバランスなどが調整され、かなり快適なネットワーク対戦が楽しめる。実際にどれだけネットワーク対戦が盛り上がっているのか、ネットワーク対戦に挑戦し、そのレビューをお届けしよう。

ネットワーク対戦までの遠かった道のり

 さっそく、ネットワーク対戦に必要なPS2用のネットワークアダプターを量販店に買いに行ってみた。「ウイイレ9」をオンラインで遊ぶ場合、このネットワークアダプターさえあれば大丈夫で、ハードディスクまでの必要はないのが個人的にうれしい。ネットワークアダプター自体は4000円程度で購入できるので、そんなに高い買い物ではなく必要経費の範囲内。ちなみに、PS2の型番によっては対応機種が異なるので、購入する前にあらかじめ自分の持っているPS2の型番を調べておこう(ちなみに新型薄型PS2にはネットワークアダプターが内蔵されている)。

 ネットワークアダプターをPS2に取り付け、ゲームを起動していよいよネットワークに接続する。接続方法に関しては使用しているネットワーク環境によって差がでるので、公式サイトにあるネットワーク接続ガイドを参照してほしい。

 必要な設定を終え、いざ接続! ……ところが、ネットワーク対戦ができない。いくら設定しても、回線自体はつながるのだがゲームができないという状態で行き詰まってしまうのだ。これは、使用しているネットワークの環境に問題があると判明した。

 筆者の仕事場におけるネットワーク環境はいわゆるマンションタイプのもの。普段は、壁に取り付けられたモジュラージャックにLANケーブルを差し込むだけでネットワークが使えるのでとても便利なのだが、各家庭にプライベートIPを割り振られているこの状況では「ウイイレ9」をオンラインでプレイするにはネックとなっているようだ。

 きっと、同じような問題を抱えてネットワーク対戦をあきらめている人もいることだろう。とりあえず、このままではネットワーク対戦ができないので管理プロバイダに問い合わせてみることにした。この問題に関しては、グローバル固定IPを取得するということで解決することが判明。どのプロバイダでもこのようなサービスがあるので、自分が利用しているプロバイダに確認してみるといいだろう。もちろん、多くの人はこんなに苦労することなくつながるはずなのでご心配なく。

 さあ、これでようやくネットワーク対戦ができる環境が整った。

315円で見つかる対戦相手

 ネットワーク対戦をプレイするには、利用料金を「feega」を通じて支払う必要がある。ゲームの中から入会手続きができるので、接続した流れでそのまま入会してしまおう。各サービスの料金表はこちら

 とりあえずネットワーク対戦をするだけなら、30日で315円とそんなに高い金額ではないので気軽に楽しめる。日本代表や実名クラブチームの使用、コンペティションへの参加には別途に料金がかかってしまうが、これらも10日間の利用から選択できるのでそんな大きな負担にはならないのではないだろうか。

 ともあれ、ナショナルチームを使うだけなら、315円という安い金額で対戦相手が見つかるので、コンピュータ相手にあきてきた人にはまさにうってつけの対戦環境である。また、自分の実力を知るにもいい場所だろう。すべての準備が整ったらいよいよオンラインデビューだ。

気軽に緊張感が味わえる「ウイイレ9」ネットワーク対戦

 対戦相手を探すには2通りの方法がある。簡単なのはクイックマッチで、対戦相手を自動で探してくれて、試合はあらかじめ決められた試合環境のもと行われる。試合をすると選んでいれば、時間帯にもよるがまず対戦相手には困らないだろう。

「試合をする」を選択すれば、すぐに対戦相手を自動的に見つけてくれる。どんな相手がくるかはピックアップされるまでわからないので、腕に自信がなければ避けた方が無難?

 もう1つはマッチロビーで、用意されているサーバから選択して移動し、そこで対戦部屋を作成したり選択して対戦相手を選ぶのだ。これだと、同じようなレベルのプレイヤーも探せるし、対戦相手以外でもチャットでコミュニケーションがとれるのが特徴だろう。友達と対戦するのもこのマッチロビーを利用することになる。

まずは利用するサーバを選択。さらに、その中にあるロビーを選んで対戦相手を見つけるのだ。対戦部屋はこのロビーの中に作成することになる

 そして、どんなプレイヤーもまずはカテゴリー「Amateur」からスタートとなる。そして、対戦結果によって獲得できるポイントをためていくと、週に1度、そのポイント数に応じた昇格・降格がおこなわれているのだ。勝つだけではなく、引き分けてもポイントが獲得できるが、負ければポイントが減っていくので油断はできない。

週に1度、カテゴリーの昇格・降格が行われる。個人情報のなかに昇格・降格の予想ラインが見られるので、常にチェックしておくといいだろう

 コンペティションに参加すればより多いポイントを稼げるが、それだけライバルが多いのも事実。参加者から無作為に対戦相手が決まるため、規定試合数内で上位プレイヤーとばかり会うなんていう不運を招く可能性もある。

 実際にオンラインで対戦してみると、コンピュータとは明らかに違う緊張感を感じる。コンピュータを相手にオフラインでプレイしていると、パターンとまではいかないものの、ある程度相手の動きは読めたりする。そこからドリブルやパスを選択したり、守備の動きをしたりするものである。

 しかし、これが人間相手となるとそうもいかない。常にどう対処してくるかは相手次第なので、常にベストの選択肢を瞬時に見つけださなければチャンスには結びつかない。モニターに食い入る感じ。とてもじゃないが、普段のように床に寝そべってなんてできない。緊張感を保てる前屈みの体勢でないと、とてもじゃないが相手の動きについていけない。

 また、ハーフタイムで通信のホストとクライアントが入れ替わるので、前半と後半で通信環境による差も生じてくる。これを頭に入れておかないといけないので、オンラインならではの戦い方というのも覚えなくてはならない。

 このヒリヒリした感じがたまらない。時にはコントローラを床に投げつけ、絶叫し、頭をかきむしり、そして呆然とすることもある。だが、こんな感覚をコンピュータ相手に味わえるだろうか? いや、たとえ★が6つであろうと、強かろうが弱かろうが相手から暖かみを感じることはない。

 とりあえず回線をつなげばそこに対戦相手がいる喜び。さらに、自分の成績が残されるので、結果をもとにした向上心の芽生え。実際、私も強い対戦相手の動きを吸収し、さらにフォーメーションを研究するようになって、最初の頃とは比べものにならないくらいこの短期間で実力が上乗せしてきた。……、だけど勝率が全然上がっていかないのはナイショだぞ!

対戦相手がすぐ隣にいなくても、モニター越しに相手のプレイスタイルが見えてくると、明らかにコンピュータを相手しているものとは違ってくる。やはり、人相手の対戦には緊張感があってとても楽しい

あらかじめデモ用メッセージを登録しておけば、試合中のデモシーンでメッセージによるリアクションがとれてとても楽しい。相手を笑わせるくらいのおもしろリアクションを期待!

オンラインデビューでめざせナンバー1!

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