ニュース
2005/10/06 19:19 更新


マスターなしのCrossFireは11月公開のCatalystから

ATIの「RADEON X1000ファミリー」でいち早く出荷されたRADEON X1300シリーズは「マスターなし」「インテルチップセットでも」CrossFireが可能。ひょっとするとひょっとして、上位GPUもその恩恵にあやかれるかも。

 久しぶりとなる新アーキテクチャGPU「RADEON X1000ファミリー」が発表された翌日、日本でもこの新世代GPUをアピールする製品発表会が行われた。カナダのATI Technologies本社から来日したダニエル・タラノフスキー氏(ディスクリート・デスクトップ・グラフィックス・グループ・プロダクトマネージャー)が、RADEON X1000ファミリーで採用された新しいテクノロジーとそのパフォーマンスを紹介(その具体的内容はこの記事を参照のこと)。また、格段にパフォーマンスアップした処理能力を生かして高度な物理シミュレーションモデルを駆使する数々のデモンストレーションも披露された。

kn_atimayu.jpg

発表会では、ATIテクノロジーズジャパンの社長としてこれまで9年間活躍されてきた「ATIの顔」黛登氏の会長就任と「私が自らスカウトしてきた」森下正敏氏の社長就任挨拶も行われた。「自分はこれからひとりの営業として(職務を)全うしていく」(黛氏)

kn_atitara.jpg

RADEON X1000ファミリーで採用された新技術の説明を行うダニエル・タラノフスキー氏。今回紹介された内容は9月に米国で行われた関係者向け説明会とほぼ同様。その詳細はこちらの記事を参照されたい

kn_atiruby.jpg

RADEON X1000ファミリーのプロモーションキャラクターは引き続き「Ruby」であるが、X1000ファミリーの登場にあわせて新しいデモプログラムが披露された

kn_atitown.jpg

タラノフスキー氏が披露したデモプログラム「Toy Shop Town」は雨煙るダウンタウンが描かれている。このなかで、「ガラスを流れる水滴の動き」を物理シミュレーションの計算結果を基に描画するが、その膨大な演算処理をGPUで行っている。ATIはRADEON X1000シリーズの高い処理能力をグラフィックスだけなくCPUのように汎用の演算処理にも使っていく、と述べているが、Toy Shop Townでは、まさにその言葉どおりにGPUを使っている

 発表会会場にはグラフィックスカードベンダー各社が製品を展示していたが、ほとんどは「きょうの朝、ATIから配られたサンプルカード」を展示している状態。ATIは出荷時期について「RADEON X1300シリーズ、RADOEN X1800 XLは本日から量産出荷開始、RADEON X1800 XTは11月5日、RADEON X1600シリーズは11月15日から」と発表会でも述べているが、これは北米スケジュールらしく、各カードベンダーからは「まったくもって未定」「RADEON X1300は店頭に並べられたけど、X1800 XLはまだ。ほかも11月は無理だろう」という意見が多かった。CrossFire Editionについても「クリスマスまでには」とタラノフスキー氏が述べているが、ベンダー側は「ボーナス商戦に間に合えばよかったんですが、たぶん年を越すでしょう」という声が多数であった。

 なお、ノーマルカードの組み合わせでもCrossFireが構成できるRADEON X1300シリーズについては11月に公開されるCatalystを適用することで有効になるとしている。CrossFireのコントロールはドライバに実装されたモジュールでソフトウェア的に実現されるとのことで、ATIスタッフに確認したところ「RADEON X1800、X1600でも使えるだろう。ただし、パフォーマンスはCrossFire Editionを使った構成に及ばないはず」とコメントしている。

[長浜和也,ITmedia]

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


-PR-Game Shopping