手のひらに広がる4000年後の未来――ニンテンドーDS「ゼノサーガI&II」(1/2 ページ)

ニンテンドーDSだけの要素も追加され、壮大なゼノサーガの世界が手のひらに帰ってくる。続報!

» 2005年10月21日 17時11分 公開
[ITmedia]

 2003年11月20日に発売された「ゼノサーガ エピソードI【力への意志】」(以後エピソードI)と、2004年6月24日に発売された「エノサーガ エピソードII【善悪の彼岸】」(以後、エピソードII)が、ニンテンドーDSで蘇る。

 DS版は、エピソードIとIIを1つの物語として全20章に再構成し、さらに新たにエピソードも追加、DSならではのオリジナル要素も加えられている。ゲームシステムは、「エピソードI」を基本としているが、DSのタッチペンを使用しての新しいゲームシステムやミニゲームもあるとのこと。

ストーリー(前回の続き)

 ケニアのトゥルカナ湖に謎の物体ゾハルが出現したA.D.20××。

 そして、T.C.4767。人類が発祥の地を捨ててから、すでに四千年余りの歳月が経った。星団連邦軍の巡洋艦ヴォークリンデは、惑星消失事件調査のため艦隊を率いて該当宙域に向かっていたが、その道中、未知の物体「ゾハル」を回収する。

 KOS-MOSの開発主任・ヴェクター第一開発局シオン・ウヅキは、KOS-MOSを起動させた直後、グノーシスの襲撃を受け巡洋艦ヴォークリンデを脱出した。シオン・ウヅキとその部下アレン・リッジリー、アンドリュー・チェレンコフ中佐の3人は、航宙貨客船エルザに救助。そこには、なぜか先に乗り込んでいたKOS-MOSのほかに、サイボーグのジギー、レアリエンのモモ、船長のマシューズ、操舵手のトニー、ナビゲーターのハマー、そして謎めいた少年ケイオスらがいた。

 KOS-MOSの次の配備先は、シオンの故郷でもある第二ミルチア、そしてジギーとモモの行き先も第二ミルチアであることにシオンは不思議なものを感じつつも、皆に得意のカレーを振る舞い、一行は和やかな一時を過ごす。

 しかし、チェレンコフ中佐の姿はそこにはなく、彼は調整中のKOS-MOSを見つめていた。「こいつは―――あの時の【元型】アーキタイプなのか」と。中佐が去った後、ケイオスもまたKOS-MOSに語りかける。「――やっと、会えたね。―――本当の君は、どこで眠っているんだい?」。

 道中、巨大グノーシスに飲み込まれ、脱出後もグノーシスの大群による襲撃に遭遇するが、KOS-MOSによるグノーシスの吸収、そして強襲艦デュランダルの協力もあり、一行はデュランダルの本拠地でもある自由軌道型コロニー「クーカイ・ファウンデーション」へとたどり着いた。

登場人物

 主人公シオン・ウヅキやKOS-MOSのほかにも個性豊かなキャラクターが魅力のゼノサーガ。今回はその他の主要キャラクターを紹介しよう。

モモ――M.O.M.O. (Multiple Observative Mimetic organicus)
女/141センチ/36キロ/外見は12歳くらい/PCキャラ
“ある特殊な知覚”でしか捉えられないグノーシスを観測するために開発された、百式汎観測レアリエン(合成人間)のプロトタイプ。U-TIC機関創設者であった故ヨアキム・ミズラヒ博士の手により作られた。外見はヨアキムとその妻ユリ・ミズラヒ博士の亡娘、サクラ・ミズラヒがモデルとなっている。善行を積んで、父ヨアキムのいる天国へ行く事を夢見ている少女。
※百式レアリエン:D.S.S.S(Double Slit Sensory System)を持っているレアリエン。D.S.S.Sとその組となるヒルベルトエフェクトを統合したシステム「百式システム」は、実現されて間もない最新技術で、数十トンのシステム容積を必要とする。理論的に人型サイズまで小型化することは不可能とされ、軍で正式採用となった百式システムは、その本体(10m四方の大型コンピューターの様な機械)とパーソナルデバイスとしての量産型百式レアリエンというシステム構成になっている。
※D.S.S.S(Double Slit Sensory System):ディートリプルエスとも呼ぶ。グノーシスを知覚する為の、虚数領域知覚装置のこと。
ジギー――Ziggy(Ziggrut8)
男/191センチ/162キロ/献体後95年経過(外見30歳)/PCキャラ
モモの保護護衛の任を受けた戦闘用サイボーグ。T.C.4665年、30歳で殉職後、強化素体用に献体され、戦闘用サイボーグとして復活し、接触小委員会に配備された。生前の最終階級は連邦警察第1875特殊作戦司令部分遣隊隊長。
※人間時代の活躍を描いた「ゼノサーガ パイドパイパー」はボーダフォン配信中。
※接触小委員会:グノーシス現象に対処すT.C.4752年 連邦政府によって設立された研究委員会。小委員会といっても、その構成人員は、各関係省庁、財界関係者、各専門分野の研究者達と多岐にわたり、全体数で約2000人。その中枢機能である専門委員は7名で構成されており、それぞれに連邦の要職を担う人材があてられている。モモの保護者であるユリ・ミズラヒもその1人である。
ケイオス――chaos
男/169センチ/53キロ/外見は16歳くらい/PCキャラ
ゼノサーガシリーズを通して鍵となる少年。常に憂いを湛えた表情をし、どこか達観した感のある汪洋とした喋り口調の線の細い少年。見た目は16歳位にみえるのだが、実際の年齢は不明。透き通った緑琥珀色の瞳と銀髪が特徴。自分の名前以外は、一切の過去について語ろうとしないのでその出自経歴や、いわゆる記憶の有無といったものも含め、凡てが謎に包まれている。「混沌」の名を持つ。
Jr.
男/140センチ/38キロ/外見は12歳くらい/PCキャラ
星団連邦ミルチア自治州にある特殊財団、クーカイ・ファウンデーションの代表理事の一人。外見は12歳くらいに見えるが、実年齢は定かではない。見た目の幼さとは裏腹に、かなりの博識で、時折、年相応のビシリと事の本質を突いた発言をする。古書、古式銃(この時代にとっての)を収集する趣味を持っている。
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