レビュー
2005/11/14 14:32 更新

「福福の島」レビュー:
アナタの1日に“癒し”と“幸せ”を提供する、ちょっと不思議な世界 (1/2)

PSPの中にある、福を呼ぶ島。住人たちはあなたが遊びにくるのを待っている。癒し系ゲーム「福福の島」、数々の占いや心理テストで、今日も1日幸せになろう。

個性派クリエイターの新作

 「福福の島」は“日替わり福まねきゲーム”と題して、島を歩き回り、占いやミニゲームをして遊ぶ癒し系ゲーム。本作のディレクター&デザインを担当したムームーの森川幸人氏は、これまで数々の個性的なゲームを手がけてきた。

 ゲームファンにもっともおなじみなのは、プレイステーション初期のAI育成ゲーム「がんばれ森川君2号」だろう。この作品を皮切りに、後継的作品の「アストロノーカ」や「ここ掘れ! プッカ」(福福の島にはプッカも登場していて森川作品ファンにはうれしい)、最近ではシロクマに演歌を歌わせる「くまうた」と、次々と一風変わったゲームを生み出している。

 森川氏が一貫して提供してきたのは、彼のセンスによるユニークなキャラクターと、画面の外側のプレーヤーとゲーム内世界が交流する新しいインタラクティブ体験だ。今回の福福の島は、目新しさでは森川氏の過去作に一歩譲るが、キャラクターの占いや心理テストが現実世界のプレーヤーに働きかけるという意味では、ゲームのコンセプトとして従来のベクトルを保っている。

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プレイステーションの新しさの象徴ともなった森川君2号。ステージの仕掛けが解けるようロボットにいろいろ教えるゲームだった

占い好きな人々が住む福福の島

――ここではないどこか、夢と現実の狭間に存在し、世界の運勢の中心にある“福福の島”。あなたはいつやら占い好きの住人たちが住むこの地に迷い込んだ。島中を巡って“本当のあなた”を見つけよう……。

 こんな導入から始まる福福の島。まずは愛称と生年月日、性別、血液型を入力する。しゃべるカラスのノックスに導かれて、あなたの新居に案内され、島での暮らしが始まる。

 島はエリアごとに分かれ、それぞれは結界の壁で区切られている。住人と話をしたり、ちょっとしたお使いをしたりすることで手に入る「賢者の像」を決まった場所におくと、隣のエリアにつながるドアが出現する。こうしてゲームを進めるうちに、少しずつ行けるエリアと、出会えるキャラクターが増えていくという仕組みだ。

 基本は簡単なお使い型アドベンチャーだが、RPGのようにHPと経験値の概念があるのが特徴だ。住人が出すクイズを解いたり、特定のアイテムを使ったりすると経験値がもらえ、レベルが上がる。島には「毒の沼地」や「ゴーストバルーン」が出現する危険なエリアが存在するので、隅々まで探検するためにはある程度レベルを上げ、HPを増やしたほうがいいだろう。

 また、お金の概念もあり、ショップで買い物もできる。「デイジー美容院」で髪型を変えてみたり、「プッカ商店」で家具をそろえたり、「カトレアの店」で服を買ったりと、ショッピングを楽しむことも可能だ。「甘いお花畑のベッド」ならピンク、「シノワクローゼット」なら赤、「ストーンカラーパンツ」ならホワイトと、家具や服には色の属性があり、その日のラッキーカラーでコーディネイトすると運気も増す。

 そして、もうひとつのゲーム的要素が「守護天使」。プレーヤーにはかわいい動物型の守護天使がパートナーとしてお供してくれるのだが、彼らにもレベルがある。レベルが高いと、ゴーストバルーンを追い払う確率が上がる、地中に隠された高価なアイテムを見つけやすくなる、などいいこと尽くめだ。

 ただ、あまりレベルアップにやっきになる必要はない。制約はいくつかあるが、何も考えずに島を探索して、いろいろな住人と触れ合うのが基本となるからだ。福福の島では、現実の時間と同じ時間が流れている。昼は蝶々が飛び回り、夜は幽霊が出没する。

 また、その日の運勢によって島の姿は少し変わるという要素も。岩を割って出てくるお金が増えたり、落ちているアイテムの種類が変化したり、日替わりで登場するキャラクターがいたり……。毎日何かが変化する福福の島を楽しもう。

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プレイヤーの分身は、男女どちらからでも選べる。ここで入力したデータで占いが行われているので、正直に申告しよう

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自宅では、着替えやインテリアの変更、インフラストラクチャーモードへの接続などができる。また、家の前に毎日1回配られる新聞も楽しみのひとつ

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日々更新されるカレンダー。ノックスがプレーヤーに起きた出来事を書き留めている。取った新聞はここでもう一度読める

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お使いをこなしてもらった像を、決まった場所に置くと扉が出現。行けるエリアが広がり、新しい出会いがあるかも

シュールでかわいいキャラクターたち

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[立花裕壱,ITmedia]

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