レビュー
2005/11/28 18:06 更新

「ビューティフル ジョー スクラッチ!」レビュー:
こすって、揺らして、ブッた切る――ニンテンドーDSだからできた新アクションここにあり (1/2)

早くも3作目となる「ビューティフル ジョー」シリーズ。毎回、工夫を凝らしたシステムやステージで、プレイヤーを飽きさせない良作となっているが、その点は本作でも健在。タッチパネルを使った操作がなんとも楽しい1本となっている。

JOE MUST GO ON!

 「ビューティフル ジョー スクラッチ!」は、シリーズ3作目にして、ニンテンドーDS初の「ビューティフル ジョー」となる。物語は、映画とヒーローをこよなく愛する高校生のジョーが、秘密のアイテム・V-ウォッチで美しきヒーロー「ビューティフル ジョー」に変身し、悪の組織と戦うというものだ。

 とは言っても、ジョーは決してカッコイイ本物のヒーローではない。どちらかというと大人になれない(まだ高校生だが)ダメ人間、しっかりと自立できるのか心配になってしまうタイプの人間だ。筆者のような、ヒーローに憧れ、非日常的な冒険に想いをはせながら、大人になりきれない人生を送っている人間にとっては、なんだか妙に自虐的な気分にさせられるキャラクターだったりする。

 ジョー以外のキャラクターとしては、かつては伝説のヒーローだった映画監督のブルーや、2つ年上のジョーの彼女で、知的な金髪眼鏡美女のシルヴィア(たぶんダメ男を放っておけないタイプ。ジョーともども将来が心配だ)など、過去作のレギュラーがしっかりと登場する。そういう意味では完全な続編といえるだろう。

 だが、過去のシリーズをプレイしていないからといって、楽しめないということはまったくない。そもそも深いストーリーや人間関係があるわけではないので、ニンテンドーDSを持っていて、アクションゲームが苦手じゃなくて、本作のノリやキャラクターが好きになれそうなら、プレイしてみて損のない作品になっている。

 もともとアクションゲームとしてのハードルもそれほど高くはないし、難易度も「KIDS」と「ADULTS」の2段階から選べる(別に内容が子供向けになったり、アダルティになったりするわけではない)ので、ニンテンドーDSで手軽に楽しむアクションゲームとしてはもってこいだろう。

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今回の舞台はテーマパーク「ムービースタジオ」。現実世界ではパワーが使えないはずのジョーだが……

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女優を目指すジョーの妹、ジャスミンが新キャラクターとして登場。ジョー顔負けの活躍を見せてくれる。ちなみに右にいるのはブルーとなる

カンタン操作で美しく活躍。そして……

 本作の操作は十字ボタンの左右で「移動」、上下で攻撃に対する「避け」、Xボタンが「パンチ」でAボタンが「キック」、Bボタンで「ジャンプ」とかなりシンプルになっている。後はジョーを動かしながら、画面内を美しく動き回り、先のステージへと進んでいくのである。

 ステージクリアの条件はさまざまで、「出現する敵をすべて倒せ」、「仕掛けの謎を解け」、「隠されたアイテムを手に入れろ」など、どのステージも趣向が凝らされている。基本的にはヒントもあり、そのステージでやらなければいけないことは、すぐわかるようになっているが、ジョーの操作や仕掛けを解くためのセオリーなどに慣れないうちは、クリアの仕方がわからなくて先に進めなくなることもあるかもしれない。ただ、その多くは、ちょっとした見落としだったり、操作のコツを掴めば簡単にできるようになったりするものなので、落ち着いてできることを探してみてほしい。

 と、ここまでならば、この作品は割とよくある謎解きタイプのアクションゲームの1つで終わってしまうだろう。しかし「ビューティフル ジョー」シリーズは、そんなありきたりのゲームではない。なぜなら、ジョーには美しきスーパーパワー「VFXパワー」があるからだ。

 「VFX」というのは、ハリウッド映画などでおなじみの、CGなどを駆使した特殊映像効果のこと。ジョーは、そんな特殊効果を自在に操り、さらに美しく活躍することができるのである。そして何より、このVFXパワーこそが、このゲームのキモ、いや、魅力のすべてと言っていいくらいの、超重要システムなのである。

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ドクロマークは敵の攻撃の合図。その位置を見て、上か下の避けでかわせば、相手は空振って目を回す

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謎解きが必要なステージでは、上画面にヒントとなるものが映し出されることがある

さわって発動! 美しきVFXパワー!!

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[鷲尾トモノリ,ITmedia]

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