任天堂が僕たちにくれた、せまくて広い最高の遊び場「おいでよ どうぶつの森」レビュー(4/5 ページ)

» 2005年12月14日 09時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

いざ、おでかけ! 近くにも遠くにも行けるようになりました

画像

 前作までもほかのプレーヤーの村におでかけすることはできたが、それはあくまでもメモリーカードなどを持ち寄よることでの交流しかできないことだった。しかし本作は違う。本作の最も画期的なところは、ニンテンドーWi-Fiコネクションによる、遠くの村へのおでかけである。

 カンタンあんしん無料の3つのセールスポイントを前面に押し出し、満を持して提供を開始したニンテンドーWi-Fiコネクション。その対応ソフト第1弾が本作だ。無線LAN環境を整える必要があるが、今やブロードバンドの普及率はかなりのものだし、家に無線LANのアクセスポイントがなくても、ニンテンドーWi-FiUSBコネクタを使えばサービスを受けることができる。家にインターネット環境がなくてもFREESPOT提供エリアや家電量販店、総合スーパーや、玩具店などにあるニンテンドーWi-Fiステーションでもつなげることができるので、選択肢はかなり広い。

 実際に接続して4人で遊んでみたのだが「これが今ネットワークにつながっているのか」と疑問を抱くくらいに操作は快適。オンラインゲームといえば、ともすればタイムラグが発生したりしそうなものだが、ラグまったくなしでノンストレスだった。

 前述したように、基本的には軽快な動作で、気軽にニンテンドーWi-Fiコネクションを楽しむことができる。お互いにコードを知ってる人でなければ村に入って来れない、というクローズドな設定は、セキュリティ面の安心さもあるし、誰だか分からない人が入ってきて対応に困るという気苦労もない。

画像 チャットはタッチペンで書いたほうが断然早い!

 先日、友人夫妻と3人で遊んでいるときに、その奥さんのほうの友人が遊びにきたときはびっくりした。もちろん筆者は面識がない方だ。現在広島に住んでいるとのこと。「今広島在住の全く知らない人と同じ村で遊んでいる」と思ったら、ネットワークゲームではそんなことは当たり前なのに、何だか妙に感動したのだった。

 つながること自体の感動もあったが、4人で遊ぶとその楽しさたるや半端ではない。タイマーというアイテムを使って「5分以内に何匹魚を釣れるか」「釣った魚を売ったらいくらになったか」を競ったり、ただ単に「よーいどん」で役場から自宅まで走るだけという“かけっこ”や、虫あみを使った“鬼ごっこ”や“かくれんぼ”、まったりとチャットなど、その行為自体は取るに足らないものでも、インターネットを経由して、遠くの人とつながっていることが楽しさを何倍にもしていた。本作は「コミュニケーション」というジャンルを銘打っているが、まさにその通りだと思わされた一面であった。

 本作の通信はWi-Fiだけではない。もちろんニンテンドーDSを持ち寄っての通常のワイヤレス通信によるおでかけも可能だ。近所に本作を持っている友人がいるという幸せな人はそちらで積極的に遊んでみるのもいいだろう。

画像

 さらに本作はすれちがい通信機能も搭載している。メッセージボトルを海か川に流した状態でゲームを終了し、その後タイトル画面からすれちがい通信を選択すると、みしらぬネコが登場。すれちがい通信モードに入る。この機能もさっそく試してみた。結果としては、新宿や有楽町など山手線エリアを移動していると割と高確率ですれ違えた。ボトルにさくらんぼをつけてくれた人もいたりして(これが前述したさくらんぼだ)、そうすると筆者もボトルに何かアイテムをつけるようになり、メッセージにブログのURLを載せてみたり色々と工夫をするようになった。どこの誰だか分からない人とすれ違うわけだが、メッセージをちゃんと書くことで確かに相手とつながってるという感覚を持つことができる。数日間のあいだにかなりの頻度ですれ違えたという結果から「nintendogs」から始まったすれちがい通信が、ここに来て定着して来ているなという印象を持った。今後ますますすれちがい通信の需要も供給も高まっていくのではないだろうか。

画像 よくわからない面白メッセージが来ることもある。みんなそれぞれに工夫をしているようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」