レビュー
2005/12/15 17:56 更新

「テイルズ オブ ジ アビス」レビュー:
10周年記念作品の名に違わぬ「テイルズ オブ」シリーズ最新作を隅々まで遊び倒す (2/3)


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 そして、本作で新たに導入された“FOF”(フィールド・オブ・フォニムス)は、画期的なシステムと言える。FOFの上で技を使う事により、通常とは違う威力の高い技を発動できるのだ。これにより、手軽に「奥義」が出せる感覚が味わえ、爽快感を演出してくれている。このFOFを使いこなすことで、戦略の幅も広がり、戦闘の楽しさを倍加させてくれる。そして、「秘奥義」も、TOAでは自分でタイミングを狙って出せるため、かなり使い勝手がよくなっている。これらの観点から言っても、TOAの戦闘は、「誰もがとっつきやすく戦略性に長けたもの」と言えるだろう。

 チュートリアルも要所で行なわれるため、シリーズをやったことのない人でも、すんなり入って行けるはずだ。過去のシリーズ、特にTOSをプレイしたことのあるユーザーなら、戦闘のあまりの快適さと楽しさに時間を忘れてしまうことだろう。

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TOAの戦闘は、エフェクトやカメラなどの演出面も素晴らしく、爽快感と見た目の派手さを与えてくれている。しかも、戦闘自体が見にくくなるわけでもない

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ADスキルをどれだけ覚えるかが、戦闘の難易度に直結していると言える。Cコアをうまくつけかえつつ、各キャラクターに必要と思われるパラメータをどんどんあげて行こう。また、"成長"だけは、どのキャラクターも優先的にあげることをオススメする。

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筆者一番のオススメ戦闘キャラは“ガイ”。守備力の弱さを補って余りある、敏捷性と技が戦闘の魅力を存分に引き出してくれる。ただ、ガイでプレイし過ぎると、あまりの快適さにルークに戻れないという点だけ注意してほしい(笑)。ルークを遊び倒してから、ガイでプレイする方がいいだろう

サブイベントやコスチュームチェンジ、ミニゲームなどのサブ要素もシリーズ最大!

 TOAは、本編のボリュームもあるが、サブイベントやミニゲームなどの要素も盛り沢山となっている。サブイベントは、各キャラクターにちなんだエピソードのものが多いため、より深く世界観に浸る事ができる。もちろん、サブイベントをこなすことで、売り物が変化したり、称号を入手したり、実益的なメリットも多い。また、TOSと同じく称号によるコスチュームチェンジがあるため、積極的にサブイベントをこなすといいかもしれない。しかも、TOAでは、コスチュームチェンジ以外の称号に、なんらかの効果があるようで、いろいろ付け替えてみるとプレイが楽になる事もある。それを差し置いてでも各キャラのコスチュームチェンジは、どれも見ものだ。

 特にとある場所で貰えるジェイドの称号は、あまりのすごさにそのままラストまでプレイしてしまったほど。コスチュームチェンジする事で、イベント時もそのコスチュームで登場してしまうので、シリアスな展開時はおかしなことになってしまう。その辺はプレーヤーの楽しみ方で分けてほしい。

 そして、前述通りTOAには多くのミニゲームが搭載されている。カジノも用意されているので、そこではポーカーなども遊べるし、幾つかの場所ではパズル的なものも遊べたりする。箸休めとしては申し分のないものも多く、そのどれもが飽きることなくプレイを続けてしまうだろう。

 そして、すでにご存じの方も多いと思う「テイルズ オブ ドラゴンバスター」だが、これはとにかくミニゲームの域を越えた1つのアクションゲームと言って過言ではない。「テイルズ オブ」と「ドラゴンバスター」の融合が、ここまでフィットするものかと感心する。発生条件は面倒くさいかもしれないが、プレイの価値は間違いなくある。オリジナルのドラゴンバスターを知らない人でも、このミニゲームは楽しめるはずだ。もちろん、オリジナルを知っている人にとっては、ニヤリとさせる仕掛けも多く入っているので隅々まで楽しんでもらいたい。

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シナリオ上で取得する称号にもなんらかの効果があるようだ。その内容はどこにも出ないので、称号をセットして自分自身で効果を確認するしかない。マイナスになるような効果はないので、積極的につけてみるといいだろう。ただし、最後は自分の気に入った称号をつけることをオススメしたい

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カジノではチップを稼ぐことで、景品と交換ができる。しかし、そんな目的を忘れるぐらい、ポーカーなどを遊んでしまうのだが……

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このミニゲームだけで、1タイトルとして発売してもらいたいぐらいのデキ。オリジナルの技である、兜割りなども出す事が可能。細部にまでオリジナルの要素を詰め込んだミニゲームになっている。しかし、上入力でジャンプできないのだけが残念だ

期待をするからこそ、細部にまでこだわってほしかった

 ここまでは、TOAの良い部分を多く取り上げてきた。しかし、本作に不満がないわけではない。そこで、ここではあえて苦言として、気になった場所をピックアップしたいと思う。まず、ゲームをプレイした人なら、誰もが感じるかもしれないが、ロードの回数が多いのが気になった。イベントによっては、ロードが若干長く感じるものもあり、レスポンスが悪く感じる時もある。ここを解消できるだけで、TOAは本当の意味での最高傑作になったと思われるだけに、残念でならない。

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[桜山憂太,ITmedia]

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