「スターソルジャー」映画ロケ地巡りゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)

今回は「スターソルジャー」(ハドソン)、というより、高橋名人についてです。このゲームでの対戦を描いた映画「GAME KING 高橋名人VS毛利名人」のロケ地巡りをしてみたいと思います。

» 2006年01月25日 14時24分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

高橋名人VS毛利名人

 今週は、一時代を築いたシューティングゲーム、「スターソルジャー」を取り上げてみよう。

 早速プレーしてみた。

画像 ボスキャラ・スターブレインにやられて、1面もクリアーできずにゲームオーバー

 このゲームは難しい。ハイスピードでのボタン連打を続けなくてはならないし、後の時代のゲームと違って、ゲームオーバーとなってもコンティニューができない。初めからやり直しとなってしまうのだ。

 攻略法を探るべく、映画「GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦」を見ることにする。タイトルのとおり、ファミコン名人・高橋利幸氏と毛利公信氏が、「スターソルジャー」で対戦する映画だ。

 対戦は5本勝負。1・2本めは2分間でのスコアを、3・4本めは5分間でのスコアを、5本めは4面クリアーまでのスコアを争う。5本勝負での勝利数と、総得点で勝負を決めるのだ。

 結果からいえば、勝利数は3対2で毛利名人の勝ち。総得点では高橋名人が上回った。ノーミスならば毛利名人が僅差で勝つが、ときどき高得点のボーナスを取り逃したときは、大きなミスの少ない高橋名人が勝つという展開だった。

 両名人のキャラ設定がはっきりしているのも、この映画の大きな特長だ。

 丸っこくていかにもパワーがありそうな高橋名人と、若くてやせててかっこいい毛利名人。

 プレースタイルもそれぞれ特徴があって、16連射を途切れなく続ける高橋名人に対して、毛利名人は連射スピードこそ14連射とやや劣るものの、自機(シーザー)を的確に動かして敵を狙い撃つ。そして敵のいない場所ではあまり弾を撃たない。

 仮面ライダー1号・2号になぞらえて、“力の高橋、技の毛利”と呼ばれていた。

 「GAME KING」の対戦は、その派手な演出も含めて、e-Sportsあたりの参考になるのではないだろうか?

 対戦そのものもおもしろかったが、もっとおもしろかったのがオープニング映像。両名人が対戦する前に、それぞれ特訓を行なっているのだが、その特訓がすごい。いろんな意味で。

 高橋名人は指先を鍛えるために、工事現場で働いたり、ロッククライミングしたり、指でバイクを止めたり、指でスイカを割ったりする。

 対する毛利名人は、スポーツジムで体を鍛えるとともに、集中力を高めるため、プールサイドでトランプを立てて三角の塔を作る。

 トランプの塔が完成し、毛利名人がガッツポーズをしたと同時に、高橋名人が座禅を組んでいた山奥のお堂に雷が鳴って雨が降る。なぜか高橋名人が外に出て、雨を全身で受け止めたところでオープニングが終わる。

 2人が実在の人間とは思えないくらい、破天荒な超人ぶりを発揮していておもしろい。

 「スターソルジャー」をもっとうまくプレーするために、私も彼らが特訓した場所へ行ってみたいと思う。

画像 両名人の対戦が行なわれた青山円形劇場。オープンが1985年なので、対戦当時は真新しかっただろう。ちなみに、この近くにXbox 360ラウンジがある

「GAME KING」ロケ地めぐり

画像

 高橋名人が指1本でバイクを止めた伝説の場所は、新宿中央公園の多目的運動広場だ。映画収録の後、公園のすぐ隣に都庁が建ったため、当時と同じ景色は見られなかった。

画像

 東京全日空ホテル。毛利名人がトランプを立てたプールの真下で、今ではCESA(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)の総会や、新年賀詞交歓会などが毎年行なわれている。

 ここまでは、建物の形や景色から容易に特定できるロケ地。特定が難しかったのが、高橋名人が座禅を組んで、雷雨に打たれたお堂だ。

 映画のエンディングを見てみると、「協力」の項に「栃木県塩原温泉観光協会」と出てきた。

 ほかに塩原温泉が出てくる場面がなかったので、このお堂が塩原にあるに違いない。そう思ってネットで調べてみたけれど、それらしいお堂の写真は見つからず。

 これは実際に行って調べてみるしかない。東北新幹線の那須塩原駅からバスで約1時間。塩原温泉にやってきた。

画像 今年、開湯1200周年を迎える塩原温泉。この日は雪が降っていたうえに、風も強くて寒かった

 ぼたん園で有名な妙雲寺に入ってみたら、本堂の隣に、目当てのお堂が見つかった。

 情報が乏しかっただけに、見つけたときは本当に感動した。

画像 甘露山妙雲寺は、平重盛の妹・妙雲禅尼が開創、130年ほど後に妙哲和尚によってお寺が建立される。映画に出てきたのは、薬師如来をまつった薬師堂
画像 薬師堂を別角度から。薬師堂の前で高橋名人が座禅を組んでいたときに、突然の雷雨となった
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」