タッチペンは「魔法の杖」、プレーヤーは「魔導士」に――あこがれが現実へと変わる：「ロストマジック」レビュー（2/4 ページ）

[磯野正学，ITmedia]

子供のころに夢見た魔法の杖はタッチペンだった

　魔方陣を使って魔法を唱えるという設定は、筆者を含め、幼いころにあこがれていた人も多いのではないだろうか。魔方陣の意味は分からないのに、神秘的な魅力を感じずにはいられなかった。そんな幼き日の夢をかなえてくれる、それが「ロストマジック」なのである。

　Lボタンで魔方陣を表示させ、その上にタッチペンでルーンを描く。そして、放ちたい方向や場所をタッチペンで指示すれば……あこがれの魔法を放つことができる。最初に魔法を成功させた時、あまりの喜びにニヤけてしまい周りから怪しまれてしまったほどだ。

一筆書きの要領で魔方陣の上にルーンを描く。魔方陣の中心とルーンの中心を合わせるようにしよう

魔方陣が完成したら、選択できる範囲のなかで、魔法を発射する方向、場所、対象を選択する

対象を指定すれば魔法が発動する

魔方陣が表示されている間、上の画面には覚えているルーンが表示される。ルーンの形を忘れてしまっても安心だ

　本作をプレイする前、実は心配事がひとつあった。筆者は字が汚い。だから、タッチペンで直接書き込む必要のあるこのシステムでは、ルーンを読み取ってくれないのではないか。それだけが不安だった。

　しかし、結論から言ってしまうと、ルーンは多少汚く描いても問題なく読み取ってくれた。例え描き順を間違えたとしても、ルーンと形さえ似ていれば魔法はしっかりと発動する。字が下手な魔導士でも、賢者になる資格は十分あるので安心してほしい。

　ただ、ルーンは正確できれいに描くほど威力が高くなる。読み取ってくれるからといって安心せずに、できるだけきれいなルーンを描けるように練習したいところだ。

正確にルーンを描いたときの筆跡（写真左）。完璧に描けると効果音とともにエフェクトが変わる（写真右）

MPがないと魔法は使えない。MPは時間が経つと回復するので、回復中に敵に襲われないよう仲間に守らせよう