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2006/02/09 15:28 更新

アジア オンラインゲーム カンファレンス 2006 東京:
ガンホーは「コミュティメントメディア」企業へ――森下社長基調講演

2月9日、10日の日程で、東京・千代田区にある日本教育会館で「アジア オンラインゲーム カンファレンス 2006 東京」が開催されている。第1日目、一番最初のセッションでは、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下社長による基調講演が行われた。

ビジネスの中核を“サービス”へシフト

 2005年2月の東京、2005年10月の韓国に引き続き、第3回目の開催となった「アジア オンラインゲーム カンファレンス 2006 東京」。2月9日の基調講演では、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長による基調講演が行われた。

 森下氏はこれまでの同社の歩みを振り返りながら、「ガンホーは3年で急成長したが、それはまさにオンラインゲームの成長と足並みをそろえたものだった」と語る。中でも大きかったのは、安価なブロードバンド環境の普及だ。現在ではかつてのダイヤルアップによる接続ユーザーは少なくなり、ADSLや光ファイバーなど、ブロードバンド環境が主流となっている。これによりオンラインゲームだけでなく、映像などのブロードバンドコンテンツが登場し普及した。また携帯電話では、ゲームだけでなく、おサイフケータイやワンセグ放送などにより、こちらもサービスモデルが多様化している。このためコンテンツプロバイダもターニングポイントを迎えている、と森下氏。

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ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長

 また、これまではゲームコンソールが進化するに従って、“ハイクオリティによるサプライズ”が提供されてきた。しかし次世代機に期待しているのはネットワークコミュニティ。このことがオンラインゲームという市場には大事になる。このため、森下氏は「ガンホーは、これからは単純なゲーム産業だけでなく、コンテンツを核としたメディア産業をになっていく必要がある。ソーシャルネットワークサービスやブログなどのコミュニティを活用して進化していくのが次世代メディアであり、これからの重要なポイントになっていくだろう」と語る。ガンホーは「コミュニティメントメディア」を指向し、遊び方を提供するサービス業へ向かうためにも、PCだけでなく、モバイル、家庭用ゲーム機を含め、デバイスにこだわらないで積極的な展開を行うと協調した。

ネットの指標を“PV”から“ST”に

 コミュニティメントメディアを目指す同社は今後、ジーモードとの合弁で設立したガンホーモードで、カジュアルゲームを含めたコンテンツを提供していくという。そのときに目指すものは、消費者の滞在時間の拡大。そこでは「Yahoo! JAPANをはじめとしたインターネットポータルサイトはこれまで、どのページがどれくらい閲覧されたかという“ページビュー(PV)”を基準として評価されてきたが、これからのブロードバンド時代は“STAY TIME(ST)”(1日あたりの平均滞在時間)が重要な指標になる」と森下氏。

 「ガンホーは今後、“デバイスの画面占有率”で競争していく。TVでも、PCでも、携帯電話でもいいし、何らかの形で我々のサービスを受けるユーザーを増やすのが目的。エンターテイメントの場を提供していくサービス業へのパラダイムシフトを目指していく」(森下氏)


 アジア オンラインゲーム カンファレンス 2006 東京は明日2月10日まで開催されている。なお2月9日には、これまでITmedia +D Gamesでインタビューを掲載したコーエー 松原健二氏モビーダ・ゲームズ 栗原哲氏シグナルトーク・コーポレーション 栢孝文氏によるセッションも予定されている。

[今藤弘一,ITmedia]

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