TCGの祭典「カードゲームフェスタ」が2年ぶりに復活――開催発表会
本日、トレーディングカードゲームの総合イベント「カードゲームフェスタin秋葉原」の開催発表会が行われ、2006年の4月2日午前10時〜午後5時に、東京・秋葉原にあるデジタルハリウッド大学にて実施されることなどが明らかになった。
本日、トレーディングカードゲーム(以下、TCG)の総合イベント「カードゲームフェスタin秋葉原」の開催発表会が行われた。「カードゲームフェスタ」は、1991年2月に、アスキー、JESNET、タカラ、ティーアイ東京、バンダイ、ブロッコリー、ホビージャパン、未来蜂歌留多商会、メダロット、やのまんといったメーカーが集まり、都立産業貿易会館浜松町にて産声を挙げたTCG限定のイベント。2004年冬までの5年間に、計16回にわたり開催された。
この度、約2年ぶりの復活を果たした「カードゲームフェスタin秋葉原」は、2006年の4月2日午前10時〜午後5時に、東京・秋葉原にあるデジタルハリウッド大学(秋葉原ダイビル7F)にて開催される。メイン会場となるデジタルハリウッド大学のほかにも、ゲーマーズ本店やアソビットシティなどの近隣ショップにも協力を仰いでおり、入場者は1000人を見込んでいるとのこと。
なお、一番気になるであろう出展TCGについてだが、現状ではイマ・エンターテイメントの「リーフファイト」、「リラックマ ビバ!!だらだらゲーム」、「SakuraTCGProject」、エポックの「ドラベンチャーカードゲーム」、テラネッツの「ビーストナイトTCG」、バンダイの「レンジャーストライク」、富士見書房の「ドラゴン☆オールスターズ」、ブロッコリーの「ディメンション・ゼロ」、「アクエリアンエイジ」、ホビージャパン「VS.システムTCG」といったTCGが出展を予定している。このほか、当日はスタンプラリーなどの企画も実施。TCG業界の活性化を目的としたイベントではあるが、秋葉原のショップを巡ることで、地域全体での盛り上がりを目指すという。
さて、ブロッコリーとホビージャパンの共催とはいえ、今日にいたるまでの約2年間、沈黙を守り続けていたはずのイベントが、なぜ急に開催へといたったのか? その理由についてホビージャパン代表取締役社長の山口英生氏は、「『カードゲームフェスタ』は当初、TCGの市場を日本にしっかり根付かせようという気持ちから開催しました。ほぼその使命は達したということで、2004年を最後に充電期間を設けさせていただいたのですが、ここ1、2年の間に、中学・高校生を対象としたTCGが非常に元気になったこともあり、“それならばまたやってみよう”というわけで、再び開催することなりました」と語る。
では、なぜ中学・高校生を対象にしたTCGが元気だとイベント開催となるのか? この疑問については、ブロッコリー代表取締役会長の木谷高明氏が次のように答えてくれた。「これまでもいろいろなところで言っていますが、TCGの前のピークは2000年〜2001年にかけてなんです。その後、低年齢向けのTCG、かりに「ムシキング」としますが、これが広がり続けているんです。5年前に小学生でTCGを楽しんでいた世代というのは、今は中学・高校生になっています。ただ、この世代でTCGを続けているのはわずか5%。これは本当にもったいない話だと思います。日本のTCGというのはまず上の世代(大人)に根付いて、下の世代(低年齢)へと移行する。その間がなかったんです。今はどうかというと、上がどんどん少なくなって、下が膨れあがっている。そんな時だからこそもう1回、中学・高校生以上をターゲットに何かできないかと考えたんです」
木谷氏、山口氏のほかに、発表会には「カードゲームフェスタin秋葉原」イメージキャラクターを務める阿澄佳奈さんも出席。「TCGは去年ぐらいから『アクエリアンエイジ』をプレイしているのですが、バトルではいつも惨敗してしまうほどの腕前です。そんな私がイメージキャラクターを務めることができるのかという不安もありますが、だからこそ、“こんな私でもできる”というピーアールをするのが私の役割なのだと考えています。1人でも多くの人にイベントに来てもらえるよう、また、いろんな人に楽しんでもらえるようにピーアールしていきたいと思います」といったように、イメージキャラクターという大役を任された意気込みを語ってくれた。
阿澄さんは、2006年4月2日の本番に向けて、カードゲームフェスタの公式サイトで随時コメントを発表していくほか、ゲームぎゃざの告知記事やラジオなどにも登場し、さまざまな面からピーアールを行っていくという。現時点では開催発表、公式サイトも本日よりオープンと、まだまだ始動したばかりの「カードゲームフェスタin秋葉原」だが、復活を果たしたTGSの祭典の今後の動きに、ぜひとも注目していただければと思う。
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