舞台はJリーグから欧州6大リーグへ。「サカつく!ヨーロッパ」指南(3/3 ページ)

» 2006年03月01日 15時27分 公開
[ITmedia]
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クラブの運営はチーム育成だけにあらず

photo オフィス

 さて、ここまで「サカつくヨーロッパ」を支える3つの柱のうち、「試合・采配」、「練習・育成」について紹介してきたわけだが、最後に「経営・人事」についても、それぞれを分けて触れていこうと思う。まず経営についてだが、拠点となるオフィスには、経営に関する情報を管理する「経理部」、施設の建設や改築・増設などを管理する「施設管理部」、クラブの公式グッズの販売管理などを行う「営業部」、クラブのスケジュールやサポーターズクラブを管理する「広報部」の4部署がある。

 一方の人事では、拠点となるクラブハウスで、選手の獲得や調査をスカウトに依頼する「スカウティング」と、自クラブに所属している選手との契約更改や、ユースからトップチームへの昇格などの「クラブ人事」を行うことができる。「経営がうまくいけば選手獲得や環境を整えるための資金を確保できる=良い人材が獲得でき、欧州一へと近づく」といったように、こちらも重要な要素となっているので、以下の詳細をしっかりと見て、円滑なクラブ運営の計画を練ってもらえれば幸いだ。

経理部

 クラブの運営にとって重要な情報が詰まっている部署。シーズンイン時にクラブの資金が赤字(マイナス)だと、オーナーとしての経営手腕を問われゲームオーバーになってしまう。クラブの収入と支出のバランスや、毎月の収支予想を個々で確認することができる経営情報をよく見て運営を計画する必要がある。

 クラブの収入という点で、現在契約中のスポンサーに関する情報も、ここで確認することができる。スポンサーには「契約金」、「契約期間」、「特典」そして「契約条件」といった重要な項目がある。複数のスポンサーと契約している時には、細かい契約内容について忘れてしまうこともあるため、定期的にチェックをするようにしたいところだ。

 なお、契約条件は「違反」するとペナルティーを科せられるものもある。また、スポンサーによっては施設や海外拠点の設置に必要な費用が割安となることもあるため、現在もっとも有効な経営投資は何か? を考えることも重要となるわけだ。このほか、毎シーズン設定する「年間広告費」、「チケット料金」、「シーズンチケット割引」、「シーズンチケット販売枚数」といった運営計画をいつでも確認することができる。

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施設管理部

 「スタジアム」、「敷地」、「クラブハウス」の3つがあり、施設の建設や改築・増設などが行える。スタジアムはゲーム開始直後、地元のスタジアムを間借りしており、自前のスタジアムではないため、増設などが行えない。スタジアムを建設することで、観客席(スタンド)や照明施設、売店などのさまざまな施設を追加増設できるようになる。例えば、スタジアムのスポンサー看板を増やせば、その分スポンサー収入が増えたり、電動式にすれば、同じスペースでも倍のスポンサー収入を得たりすることができるといった感じだ。ただ、クラブの知名度や人気を無視してスポンサー看板の枠を増やしても、“スポンサーが現れない”という結果にもなりかねないので注意したい。

 敷地では、第2練習場、第3練習場など追加の練習場を設置したり、練習場の照明施設を設置することができる。敷地にはレベルがあり、レベルを上げて敷地を拡大しないと一定以上の数の施設を設置することができないため、設置できる施設の数や種類が敷地の大きさによって異なる。クラブハウスでは、改築(レベルアップ)やクラブハウス内の施設設置を行う。クラブハウス内あるユース施設やオフィスの施設もここで設置することが可能だ。クラブハウスを改築すると施設スペースが増え、さらに多くの施設を設置することができるようになる。また、オフィスの中にある各部署のレベルをあげることで、例えば、営業部をレベルアップして部署としての機能を強化することによって、販売することができるグッズの数(生産販売ライン数)を増える、といったようにそれぞれの部署の効果がアップする。

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営業部

 クラブ公式の「グッズ販売」や、ビッグクラブを目指すうえで非常に重要となる「海外拠点」の設立を行う。グッズ販売では、公式グッズを生産販売のほかに、売り上げデータの確認や、スポンサーに新しいグッズの開発依頼をすることも可能だ。クラブの人気、サポーターの人数、景気などが売り上げに影響するため、売り上げを予想して、慎重に生産数を決定する必要がある。なお、6月の時点で売れ残ったグッズは半額セールで売られ、それでも残ってしまった在庫は処分されてしまう。また、グッズの中には「選手モデル」(自クラブの選手専用モデルのユニフォームなど)を設定することができるものがあり、この場合、選手の人気が大きく売り上げに影響する。

 ゲーム開始後2年目のシーズン以降に設立や投資が可能となる海外拠点では、「海外のサポーターが増える」、「拠点地域の選手が獲得しやすくなる」、「拠点地域のスポンサーがシーズンインのスポンサー契約に登場」、「レンタル移籍先のクラブが増える」など、さまざまなメリットがある。投資を積極的に行うことにより、拠点のレベル(1〜4まで)を上げることが可能だ。ただし、定期的に投資を行わないと維持することができないため、いくら見返りがあるとは言え、あまりに無謀な設立や投資は行わないようにしたいところだ。

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広報部

 毎月1週前半に設定するスケジュールを再確認したり、プロモーション活動の設定を行うことができる。サポーターズクラブでは、サポーターたちの声(意見)や、各地域ごとの会員数などを確認することができる。

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スカウティング

 選手の獲得や調査をスカウトに依頼する。スカウトは3人まで雇うことができ、「調査依頼」では直接選手を指定して移籍交渉を行うことができる。具体的な流れとしては、クラブ、選手名を指定して、完全移籍かレンタル移籍かを選び、交渉内容を決めてからスカウトに指示を出す。相手のクラブが交渉に応じたら、クラブとの移籍交渉を行い、移籍金やトレード要員を指定したり、逆に相手クラブから指定されたりしながら交渉を進め、お互いが合意した場合にのみ、選手本人との直接交渉に移る。

 選手本人とは年俸や契約オプション、契約年数などを交渉し、相手が合意すれば契約が成立する。また、直接選手を指定する以外に、国や国籍、ポジションや選手名など項目ごとに設定を行い選手の検索をすることも可能だ。条件に合った選手のリストが表示されるので、その中から獲得したい選手を選び、調査依頼を行うこともできるのである。

 このほか、スカウトが作成した選手リストから移籍交渉を行ったり、ユース選手のリストから優秀な若手選手を探し出して獲得することもできる。リスト作成には「選手リスト作成」、「ユース選手リスト作成」、「監督リスト作成」、「コーチリスト作成」があり、それぞれのスカウトに地域、世代、ポジションなどの条件を提示することでリストが作成される。

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クラブ人事

 自クラブに所属している選手やスタッフとの契約更改や、ユースからトップチームへの昇格、自クラブ選手の移籍リストへの掲載などが行える。契約交渉では、契約延長年数や年俸、契約オプションなどを、本人と直接面談して提示、交渉する。契約交渉は1ターンに1回のみ。また、他クラブを指定して、選手をレンタル移籍させることもできる。例えば、若手選手をほかのクラブにレンタル移籍させ、そこで経験を積ませることで選手を成長させることも可能なのである。ただ、どのクラブにでもレンタルすることができるというわけではなく、レンタル可能なクラブは、自分のクラブとの友好度や、契約しているスポンサーなどによって増加していくという。

 ユース選手のトップチーム昇格や、解雇もここで行う。ユースには最低8人、最大24人の選手がおり、少なくなると自動で加入してくる。ユース選手は16歳で加入し、18歳で自動的に自クラブから抜けてしまうため、有能なユース選手はトップ昇格させてトップチームに加える必要がある。時には早熟な選手だったがために思ったほどトップチームでは活躍できなかったり、逆にユース時代には想像もできなかったほどトップチームで活躍する選手もいたりと、歩む道はさまざま。選手を見極める眼力が問われるだろう。

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タイトル名 プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ
対応機種 プレイステーション 2
メーカー セガ
ジャンル スポーツ育成シミュレーション
発売日 2006年3月29日予定
価格(税込) 7140円
(C)SEGA Corporation, 2006
adidas, the 3-Bars logo, Roteiro and Teamgeist are registered trade marks of the adidas Group, used with permission.
National League Championship 05/06; First and/or Second Division Product under Official License from the LFP.
Eredivisie's trademark, name and logo appear under license from Eredivisie C.V.
Gouden Gids Divisie's trademark, name and logo appear under license of Cooperatie Eerste Divisie u.a
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