「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」発売記念トークショウ&サイン会開催

アトラスはプレイステーション 2用ソフト「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」の発売を記念して原案・アートディレクターの金子一馬氏とディレクターの山井一千氏によるトークショウ&サイン会を開催した。

» 2006年03月02日 18時25分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 アトラスが3月2日に発売したプレイステーション 2用ソフト「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」の原案&アートディレクターである金子一馬氏とディレクターである山井一千氏を招いてのスペシャルトークショウ&サイン会が、東京・秋葉原の「めいどinじゃぱん」で行われた。

 このイベントは朝10時から配布されていた入場整理券を持参しないと入れないもので、3回に分けて開催された。

 冒頭、発売を迎えた感想について金子氏は、「今作は、デビルサマナーの1作目後に漠然とこんなのはどうかと思っていたのが形になったもの。それから数えて10年ほど経つのを考えると感慨深いものがある」と挨拶。山井氏も「開発期間が2年近くかかった中、いろいろ紆余曲折があったのですが、よく発売できたなという感想です」とお互い想いは強い様子。

特典CD「超力音源集」について金子氏(左)は、シリーズ3作の主人公を書くにあたって今作に合わせて従来とアプローチを変えたと語る。とはいえ、総じて言えば「にやり」としているだけと会場を笑わせる。イメージビジュアルイラストについてもけっこうネタバレしているよねと口を滑らせる金子氏に、山井氏(右)が慌ててフォローする場面も。ちなみに今作ではなんでも“超力”がついているのも見どころとのこと

 “悪魔を使役する”ということに重点が置かれた本作は、プレーヤーが葛葉ライドウとなって敵悪魔と戦うという往年のシリーズの特徴を踏まえつつ、悪魔を召喚するシステムや直接悪魔が動くリアルタイム要素も組み込まれ刷新されている。プレーヤーは“敵悪魔の弱点を攻撃して大ダメージ”を与えるか、“敵の弱点をつくことで封魔の術を行う”ことができる。従来の交渉システムをさらに進化させた本作では、仲魔となった悪魔を“管”と呼ばれる中に封じ込められ、時にはともに戦い、時には業魔殿で合体させ新たな悪魔を誕生させることができる。

 探偵RPGと銘打たれているように、プレーヤーは悪魔を使役し事件を捜査し、物語の核心へと迫っていく。悪魔でなくては操作できない場所や行動、時には人の心を落ち着かせるなどより悪魔を近く感じるようグレードアップしていると山井氏は語る。

 1作目は現代、2作目は近未来を舞台にしていたデビルサマナーシリーズだが、3作目に大正時代を選んだ理由を聞かれた金子氏は、某歌撃団ものしかゲームでは扱われていない時代で強豪が少なかったから、と冗談を飛ばす。本当は西洋文化が流れ込んで来た頃で、かつ古き江戸時代の残り香もあるロマンティックな時代だからとのこと。「新旧がミックスしているが、どこかアンバランスなイメージが魅力的だと思ったのが始まり。現代の風潮や世相にも似ているものが多く、格差社会のズレを比喩表現できるから」と明かす。

 山井氏もファッションや建築物のイメージに惹かれたという。着物にブーツであったりとミスマッチ感が印象深いとのこと。

じゃんけん大会へ移る前に、メイドさんによる替え歌披露。2月21日〜3月12日までの期間中、会場となった「めいどinじゃぱん」では発売キャンペーンイベントが開催されている。大道寺伽耶の衣裳を着たメイドさんにも会える

 最初は普通のRPGとなんら変わらないものとして開発していたのだが、より悪魔との関係を深めるために3〜4回くらい変更したと山井氏は振り返る。2年間のうちにまったく違うゲームを3つ作ったくらい疲れたと山井氏。そんな思考錯誤のうちに生まれたのが「悪魔の麻雀」だったりと、微妙に活かされているという。

 実は次なる「葛葉ライドウ」の展開も考えてはいるが、なかなか発表できないとのこと。トークショウの後半に設けられた「質問コーナー」で、使い勝手のいい悪魔として山井氏は「ベリアル」を推薦。金子氏は特殊能力や相性などオールマイティーな「リリス」をオススメと語る。隠し悪魔も多く存在するという。

 このあと、大道寺伽耶の衣裳をまとったメイドさんが、会場となった「めいどinじゃぱん」テーマソングの替え歌「葛葉ライドウ対超力兵団」バージョンを披露。レアグッズを獲得できるじゃんけんコーナーやサイン会がつつがなく行われ、来場者ひとりひとりに記念品が贈られ送り出されていた。


質問コーナーで「葛葉ライドウ」の好物を聞かれると、「大学イモ」と意外な解答。ライドウはきっと甘いものが好きだと思うと言いながらも、金子氏はあまり食べないイメージだからと考え込むシーンも
じゃんけん大会はあっさり勝負が決まった。特注両面タペストリーとポスター、そしてタオルなどのレアグッズが贈られた
サイン会では色紙のほかに、購入済みのソフトへのサインを求める姿も多く見られた。集まったファン1人ひとりに金子氏と山井氏は、会話しながら筆を進める

「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」
対応機種プレイステーション 2
メーカーアトラス
ジャンル探偵RPG
発売日2006年3月2日
価格7140円(税込)
(C)ATLUS CO.,LTD.1995,2006 ALL RIGHTS RESERVED.


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