レビュー
「ナムコミュージアム」シリーズレビュー:
オールドゲーマーのマストアイテム――ナムコの系譜 (2/3)
アレンジ版は、どれも難易度が低めなので、オリジナル版が苦手でも問題なし
1作目・2作目ともに、ほとんどのアレンジ版は、非常に簡単にクリアできるよう作られている。敵の動きが遅くて攻撃もヌルいだけでなく、エクステンドしやすいのも理由だろう。おそらく、今のプレーヤーに合わせた難易度設定になっているのだろう。そのため、時間とちょっとした根性さえあれば、誰でもエンディングを見られるはずだ。俗に言う、ワンコインクリアも不可能ではないので、当時オリジナル版をプレイした人ならば、初回プレイで達成して欲しいところ。
また、どのタイトルも、クリアしたステージまでが自動的に記録され、次回以降のプレイでCONTINUEを選択すれば続きがプレイできるようになっている。なかなか親切設計になっているので、電車の中で少しずつ進めていく際にも便利だ。だからといって、学校に持ち込んで休み時間に遊んだり、会社で上司の目を盗んでプレイするのは控えた方がいいだろう。
ここからは、アレンジ版のゲームを1本ずつ見ていこう。かなりの数があるが、アレンジ版が購入の決め手になっているという人には、役に立つはずだ。
パックマンアレンジメント
基本的なルールは同じだが、敵の移動速度が非常にゆっくりしていて、反対に自機のスピードが速いので、よほどがない限り敵に捕まることはない。もっとも、挟み撃ちにあってしまえばそれまでだが……。
また、パワークッキーを食べた後の敵のイジケ時間も、オリジナル版と比べて倍以上になっているため、得意じゃない人でも1600点を取りまくることが可能。しかも、面が進むとオリジナル版は、パワークッキーの効果がほとんどなくなるが、アレンジメントでは常に1600点を取れるチャンスが待っているのだ。全体的な難易度も低いため、これならほとんどの人がエンディングを見られるだろう。
迷路は見やすくなっただけでなく、毎回カラフルにパターンが変わるため、見ていて楽しい。しかし、一部に凹んだ場所などが設けられたこともあり、そこの部分のクッキーを取るのがうまくいかず、イライラした記憶がある。その迷路内には、上を通るとダッシュして、ぶつかった敵を気絶させられるギミックや、上下に動くエレベータなど、様々な仕掛けが配置されているのだ。これらを巧く利用すれば、敵の追撃を簡単にかわすこともできる。もちろん、お馴染みのワープトンネルも健在で、中に入るとオリジナル版では敵のスピードが遅くなったが、こちらでは逆に自機が早く移動出来るようになるのだ。そのため、かなり爽快なプレイが楽しめる。
さらに、一定面ごとにボスが登場するのだが、パワークッキーを食べるとボスモンスターが小さく分裂し、マップ上に大量に散らばる。彼ら(?)を食べまくれば、4匹目以降の点数は全て1600点になるので、あっという間に点数が稼げるのだ。敵も、巨体を利用した攻撃に加え、飛び道具なども使ってくるのだが、それらをかわして全ての敵を食べればステージクリアとなる。
とにかく、全体的な難易度が非常に低いので、パックマンやミズパックマンに疲れたときにプレイすると、自分がものすごく上手になった気分になれるので、気分転換に最適のタイトルかもしれない。
蛇足だが、当時はエサ(ドット)やパワーエサと呼ばれていたが、それは通称。本作では、クッキーやパワークッキーという正式名称になっている。
ギャラガアレンジメント
デュアルファイターまでにしかなれなかったオリジナル版と違い、こちらは最大で3機合体のトリプルファイターで戦えるのだ。しかも、トラクタービームで回収した敵クイーンにより、取り戻して合体したときの自機の性能が異なるようになっている。ちなみに、オリジナル版では編隊待機中に倒しても自機は取り戻せなかったが、アレンジメントではそれでも合体可能だ。
3機合体すると自機の性能にかかわらず強いのだが、むしろこの状態で先に進まないと話にならないのだ。敵は一度、フォーメーションを組んでからでなければ、プレーヤーを攻撃してこない。つまり、出現と同時に倒してしまえば、危険な状態に陥ることなくあっさりクリアできるのだ。自機に向かい突っ込んでくる凶暴な敵も少ないので、とにかく連射していれば何とかなる難易度になっている。
決まった面数をクリアすると、巨大なボスが出現する。しかし、ラスボス以外は見た目以上に弱く、敵弾をさけることに重点を置いていれば、いつの間にか倒していることがほとんど。これならば、シューティングゲームが苦手だという人でも、クリアすることができそうだ。また、3機合体というルール上、非常にエクステンドしやすくなっている。そのため、よほど連続してやられない限り、そう簡単にゲームオーバーにならないのもありがたい。
ニューラリーXアレンジメント
ルールはオリジナル版と同じく、すべてのチェッカーフラグを取ること。一部のステージでは、回収後にゴールへ向かう必要があるものの、それ以外はほとんど同じだ。
しかし、プレイした感覚では、オリジナル版以上に当たり判定が厳しいと感じた。角を曲がるときなど、どう見ても敵車には当たっていないのにも関わらず爆発しているので、かなり腹立たしい思いをしたこともしばしば。また、一部コースは曲がり角が増えて複雑になってしまい、かえってオリジナル版よりも難しくなった印象があった。そのわりには、自車や敵車のスピードが遅くなったようで、オリジナル版よりも緊張感のない走りになったように感じられるのだが……。コースも、綺麗な風景がついてしまったために全体的なイメージが掴みづらく、暗記するのが大変になっている。
その代わり、燃料が最初から多いか減りづらくなったので、煙幕やダッシュをバンバン使えるのがありがたい。むしろ、危ないと思ったら遠慮無く使用しないと、すぐに敵車にドカンだ。先の面に進むとダートコースも出現して、方向転換ばかりしていると、まともに走れなくなることもある。
収録されているアレンジメントの中では、実は一番難しいタイトルかもしれない。が、腕が下手、というだけかもしれない?
[篠崎薫,ITmedia]
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