男子、齢十(よわいじゅう)にして戦地へ赴かんとすファンタジーアース体験入国奮闘記:渡る世界は敵や味方やモンスターばかり(その2)(1/3 ページ)

スクウェア・エニックスが放つ新機軸MMORPG「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」が2月23日に発売された。βテストから追ってきた筆者は、もちろんのこと製品版も密着リポートしていく。3つの職業、5つの国。悩ましい選択肢をくぐりぬけて、晴れて一国の兵士となったまではよかったが、その前途はなかなかに多難なものになりそうだ。

» 2006年03月13日 12時54分 公開
[ITmedia]

まずは自分が何者であるのかを定義づけねばなるまい

 MMORPGに限ったことではないが、最初にプレーヤーキャラを定義づける作業は楽しいものである。初代「ドラゴンクエスト」に触れたときは、街の人や王様が自分が決定した名前を呼んでくれるということに単純に感動したものだし、3D格闘ゲームのマイキャラに名前や称号をつけて服装をカスタマイズできたりするのも、個人的にはかなりハマったくちだ。

 そんな筆者の手元に「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」の製品版が届いた。悩む。プレイする前から、箱を開ける前から悩んでいる。自分はどこの国の何者になればいいのか、と。かつて3度のβテストで3つのクラス(職業)を少しずつかじることができた。できたが故に各クラスの魅力を知っている。当初はウォリアー一筋でいこうかと思っていたが、スカウトもソーサラーも甲乙つけがたく面白いプレイができることを知ってしまった。キャラメイキングの悩みの時間というのは何ともぜいたくで楽しいものだ。しかし、いつまでももんもんとばかりはしていられない。筆者はおもむろにファンタジーアースの世界への入国手続きを行った。

こちらが各クラスの初期画面。この段階では単に持っている武器が違うだけである

ちなみにこちらが女性キャラの初期画面。クラスが変わればプレイスタイルがガラリと変わる

 結局のところ筆者が選択したクラスはスカウト。近接攻撃と中距離攻撃を使い分けられるところにアクションゲームとしての面白さと、お得感を見出した結果だといえる。実際に2次βのときに扱ってみて、弓で敵を射る感覚や「ハイド」というスキルで身を隠すのがなかなか楽しかったというのもある。

 そして肝心の所属国は、ビクトリオン大陸を統治するネツァワル王国にした。なぜネツァワルなのかといえば単純な話で、かつてゲブランド帝国、ホルデイン王国、エルソード王国と3つの国を経験した身としては、製品版ではまた別の国にしよう、と思ったのがまずひとつ。カセドリア連合王国とネツァワル王国のどちらにするかというのは散々迷ったのだが、猛獣の姿をした王様のイメージからウォリアーが多く存在しそうなネツァワル王国で、そのウォリアーをサポートするポジションで颯爽と活躍するスカウト……みたいなものをイメージして最終決定。ついに我がキャラクターが誕生した。

 ちなみに名前はkirian。最初はjoeとかkeiとか単純な名前を入力してみたが、「その名前はすでに使用済みです」というようなメッセージが出てしまった。★などの記号は極力入れたくなかったのでkirianで決定させていただいた。というわけでネツァワル・ヒュンケルに仕えるひとりのスカウトがここに誕生したのである。いざ、ファンタジーアースの世界へ!

kirianのスタート画面。顔、髪型、髪の色、体格などはそれぞれ数パターン用意されており、組み合わせ数は相当なものだと思われる。おそらくまったく同じ姿の人にはなかなか会えないだろう

レベル10までは戦争に参加しない宣言!

2月某日

 別に誰に頼まれたわけでもないし、そうでなくてはダメってことはこれっぽっちもないのだが、プレイし始めたころから筆者の胸にはある誓いが立てられていた。

「レベル10になるまでは戦争に参加しません!」

 というものだ。戦争に参加するからには負けたくない。もし負けることがあったとしても「負け」の要因に自分がなるべくつながらないようにしたい。要するに自国に迷惑をかけたくない、というのがこの誓いの理由だ。

 もちろんプレイしていきなり戦争に参加するということも可能である。そこで自軍が勝利すれば多くの経験値やリングと呼ばれるアイテムが手に入るので、プレイ開始時から積極的に戦争に参加するというプレイスタイルもありだと思う。しかし、かつてのβテストでレベル2、3のひよっこだった自分のキャラが何度も「うぎゃあ」と声をあげて死んでいったのを見ている筆者としては、「ある程度強くなってからにしよう」という決心があったのだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」

提供:スクウェア・エニックス
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年4月30日