ゲームにアニメに小説に。「ギャラクシーエンジェルII」の登場でさらなる展開を見せるProject G.A.(2/2 ページ)
コンサート展開について
これまでも数々のコンサートやミュージカルを開催してきたG.A.だが、ルーンエンジェル隊のファーストコンサートが2006年4月9日に、六本木ベルファーレにて開催されることが明らかにされた。出演予定者は、稲村優奈さん、花村怜美さん、明坂聡美さん、平野綾さん、中山恵里奈さん、小田久史さん、新谷良子さん、影山ヒロノブさん、富田麻帆さん、佐藤ひろ美さんの10名。
発表会には、出演者を代表してG.A.IIオープニングテーマソング「Wing of Destiny」を歌う富田麻帆さん、イベントの責任者であるブロッコリー企画部の内野秀紀氏とブロッコリー音楽プロデューサーの中村則子さんが登場した。
「格好良くてすごく良い曲なのですが、私はこれまでスローな曲が多かったので、今回は難しかった」と「Wing of Destiny」についての苦労を富田さんが語ると、これに反応した木谷氏が「G.A.のミュージカルを見た人なら分かると思いますが、富田さんはすごく歌がうまい。ミュージカルであれだけ歌えるなら、普通に歌うのも簡単なんだろうと思っていたんですが、全然違うみたいですね?」との質問を投げかける。
富田さんは「全然違います。本当に大変でした。アップテンポな曲はミュージカルでは少ないですし、そもそもアップテンポな曲を歌わせてもらったのが初めてでしたので、すごく緊張しました」と答えるなど、よほど苦労した様子がうかがえた。
「チケットは税込価格1000円でゲーマーズと通信販売しています。まだ若干の余裕があります。絶対に楽しいイベントになると思いますので、はっきり言って来ないと損です」
ブロッコリー 中村さん(写真左)
「富田さんの『Wings of Destiny』は好評発売中です。本当に良い曲なので、ぜひお友だちなどにも広めてください」
小説展開について
小説やコミックの展開についての発表も行われた。こちらにはG.A.IIゲームプロデューサー兼スーパーバイザーであり、小説家でもある水野良氏と、G.A.IIシナリオコーディネーターの菜の花すみれさん、そして月刊コンプティーク4月号より、G.A.IIの小説がスタートした関係から、コンプティーク編集長の加藤寛之氏が登場した。
まずは、3月24日に発売される「ギャラクシーエンジェル〜廃太子の帰還〜」の内容について水野氏が語る。「G.A.IIではなくG.A.を題材にしたものになります。私が最初に提供したアイディアを小説化したものですが、一番驚かれるのはエンジェル隊の女の子が主人公じゃないという部分でしょうか。G.A.はキャラクターに焦点を当てた展開が多かったと思いますが、自分の小説ということで、SF的な部分を強調して書かせていただいています」
一方、4月25日に発売される「ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉0」を担当している菜の花さんは、「G.A.IIの初単行本ということで、まだお馴染みのキャラクターになっていないルーンエンジェル隊の魅力がぎっしりと詰まっています。ゲームのストーリーよりも前の設定ということで、サブタイトルに絶対領域の扉0とつけました。水野先生の小説と合わせて読んでいただけると、よりG.A.の世界を満喫できると思います」とコメントしてくれた。
最新作G.A.IIについて
各メディアへの展開が明らかにされた後は、いよいよゲームのG.A.IIの発表へと移る。こちらには水野氏と菜の花さん、稲村さんと中山さんに加え、G.A.IIのチーフディレクターを務めるアートディンクの土田康司氏と、同じくアートディンクの宮川和也氏が登場し、水野氏の進行のもとトークショウ形式で話が進められた。
まず、G.A.IIの見どころについては、「アプリコットの見どころは“男の人に触られてしまうとすごい力を発揮してしまう”ところです。実際にその様子をムービーで見ることもできます」(稲村さん)、「最初にプロットを読ませていただいた時、リリィはすごくテンションが高いキャラクターだと思いました。リリィは序盤から出てくるキャラクターではないので、早く仲間に馴染もうとする、すごくコミュニケーションを取ろうとする部分に注目してほしいです」(中山さん)、「カルーアの2面性です。シナリオ的にもすごく考えた部分ということもあり、カルーアには良いシーンがたくさんあります」(菜の花さん)と、自らが演じているという点も含めて、3人がキャラクターについて語る。
一方、アートディンクの2人からは、「プログラムをいちからすべて作り直しました。PS2に特化したプログラムになっているので、ロードの早さに自信があります。前作までは“戦闘画面に突入した。ちょっとトイレ行ってくるか”といったこともあったかもしれませんが、そんなことはもうありません。今回は早いですよ」(宮川氏)、「見どころはすべて、一言一句すべてに注目してほしいと思います。ただ、強いてあげるならば、プログラムも含めてよどみのない調整を掛けたことに注目してください。これまでよりも快適に遊べるようになっています」(土田氏)といったように、開発者ならではの見どころが挙げられた。
なお、ここに苦労したという話では、宮川氏がすぐに反応を示し、「当初の予定よりも倍くらいの表情を作りました。場合によっては1カ所しか使わないものもありましたが、“このシーンはこの表情でないとダメなんだ。ほかで使わなくても作れ”と土田さんに言われたんです。そこまでのこだわりを持って作った作品です」とコメント。続けて「目標がとても高いところにあったので、本当に苦労しました。でも、だからこそ自信を持って勧めることができるんです」と語ってくれた。
このほか、土田氏より「エンジェル隊の部屋は声優陣にレイアウトをお願いしているんです」とのびっくり発言が飛び出し、中山さんからも「各部屋に私たちが好きなものをひとつ取り入れてあります」という驚きの情報が提供され、稲村さんと中山さんの好きなものが発表されたのだが、こちらはあくまでゲーム中の楽しみとして、自分の目で探してみてもらえればと思う。
G.A.IIの発売まで約1カ月と迫り、ますますの加速を見せ始めたProject G.A.。あまりに多岐にわたる展開のため、見逃してしまったということがないように、公式サイトなどは常にチェックを怠らないようにしていただきたい。
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