「MI2」のプロデューサーになぜ大抜擢されたのか?:KOFマキシマムインパクト2:FALCOON氏インタビュー(1/3 ページ)
3Dの新しい“KOF”はどう作られていったのか。「KOFマキシマムインパクト2」プロデューサーFALCOON氏に話をうかがった。イラストレーターからプロデューサーへの転身、そして氏の中にあった葛藤とは。
限定版に付属するアニメDVDを手に入れるチャンスは今だけ?
―― まずは「KOFマキシマムインパクト2」(以下、MI2)の発売おめでとうございます。おおむね好評な売り上げでスタートした、ということらしいですね。
FALCOON ありがとうございます。
―― 今回、初回限定パッケージには、MI2のオリジナルアニメDVDが付属していますが、これはもう完全限定ですか? 再販や、他のパッケージとして売る予定はないんですか?
FALCOON そうですね、再販分に付ける予定は今のところありませんから、本当にこれだけです。まさに探すなら今だ、と。ここはぜひアピールしておきたいですね。
―― それでは早速ですが、FALCOONさんは今回プロデューサーとしていろいろなイベントに登場されていましたが、前作ではキャラクターデザインのみ……でしたよね?
FALCOON そうですね。
―― 今回はプロデューサーでもあり、デザイナーでもありますが。
FALCOON さらに、ゲーム内のさまざまな部分のチューニングを行って、プロモーション戦略も考えてと、プログラミング以外の業務はほとんど全部携わりました。
―― そもそも、デザイナーがプロデューサーになる、というのは相当珍しいことだと思うのですが、どんなきっかけがあったんでしょうか。
FALCOON 実は、MI2のプロデューサーになる前、僕はスロット機の開発部署にいたんです。実際のゲーム開発に携わってこなかったということで、ほとんど社内的な認知もなくて。ただ、社内でもイラストのお仕事をちょこちょことやっていたので、絵の方は少し知られていたんですけれど、「あの人なにをしてるの? へー、スロットなんだ」っていう感じが続いていて。それで……実は、MI2のプロジェクトが始まる前に「切りがいいところで会社をやめようかな」と思っていたんですよ。
実際、やりたいことが明確にあるわけではないんですけれど、知り合いの会社から「来ないか」という話があって。それにこたえようかな準備を進めてた矢先に、今の上司と知り合って、素直に自分の気持ちを話したら、慰留されることになったんです。そのときに「ゲームを作らないか」と言われまして。でも、そこで「作るならせっかくだし、中身も全部やりたいですね!」とワガママをずっと言っていました。
僕はずっと格闘ゲームが好きで、いろいろなゲームをプレイしてきました。もちろん、自社のタイトルもやってきまして。SNK(プレイモア)から出るものには不満もあり、好きな部分もありで、いろんな思いがあったんですよね。ただ、自分の中に明確に「自分がもし格闘ゲームを作るならこうしたい」というのがあったので「それをやらせてくれるのなら、残りましょう」と。そうしたら、会社もそれに答えてくれて……たぶん「まぁ好きにやったらいいよ」みたいな感じだったんでしょうけれど……。ただ、「そのかわり成功してくださいよ」みたいな。2004年の10月くらいでしたね。
―― ちなみに、引き抜きの話はどんなところから?
FALCOON 某ゲームメーカーさんと、あとほかに3つ。ひとつはイラストレーターとして、アニメの製作に関わるか関わらないかというのがあって。あとは、自分の好きな方向性でやってみたいので、アメリカに行ってみようかなと。その頃に手がけていたスロット機の開発が、ちょうど節目のタイミングだったので、いろいろと考えていた時期、というのもありました。
―― その時期にMI2の企画が立ち上がったんですか?
FALCOON いや、プロジェクト自体はもう存在していたんです。実は前作のキャラクターデザインを担当するにあたっても、おかしな話がありまして。もともと、「マキシマムインパクト」は、KOFの10周年に何かしましょうという企画があってシリーズを立ち上げたんですが、KOFを2Dから3Dに変えていく課程で、開発を外部の会社に委託しているんです。当時の僕はそんなことも知らなかったんですけども。
それで、スロット機の開発をしているときにプライベートのメールアドレスにその開発委託先から「KOFのデザインしませんか」という依頼が来たんですよ。「今度KOFの3D格闘ゲームを作ることになったので、その衣装デザインをしてもらいたいんですけど」って。「FALCOONさんはフリーのイラストレーターさんでしょー?」みたいな(誤解)。
「いやいや、僕は(SNKプレイモア)所属の、内部の人間です」というやりとりをしまして。スロット機の開発と並行してできそうな作業量だったので、同時進行でやっていきました。それで前作は、キャラクターデザインだけで終わったんですが……商品ができて、ふたを開けてみれば、社内で予想してたよりは売れた。じゃあ、これは2作目だろうということになったはいいものの、開発担当も決まっていないし、誰がやるのかということも決まってなくて。
―― ただ、2作目を作ることだけは決まっていたということですか。
FALCOON そう。「1がこれだけ売れるんだったら、2でもビジネスになるんじゃない?」ということで立ち上がって。それが、僕がやめるかどうかという瀬戸際のタイミングだったんです。ただ、僕は外に出ても「デザインだけなら外注として受けますよ」という話はしていたんです。
―― そうしたら「プロデューサーになれ」と?
FALCOON その時、部長に「MIはどうなんだい?」と聞かれて、正直に答えたんです。「いや、ゲーム的にはバランスうんぬん、ボロボロですね」と。「僕はデザインでは関わっていますがゲームの調整には関係していないので言っちゃいますが、プレーヤーとしての評価を言ったらあのゲームボロボロですよ」と。そうしたら、部長が「どうやれば面白くなるかわかっているの?」と言ったので「どうしたら面白くなるかまではわからないですけど、何が悪いのかはわかります。まずはそれを直さないと商品としてはだめですね」と言ったところ「じゃあ作れ」ということになったんです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
-
娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
-
1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
-
子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
-
メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
-
ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」