インタビュー
2006年05月12日 10時00分 更新

プレイステーション 3に搭載される未発表の機能も判明!――システム開発担当者に仕様の詳細を聞く (2/2)

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センサーは昔から入れたかった

――これまで発表されていた三日月状のコントローラーを採用せずに、デュアルショック2とほぼ同じ形状のものにすると決めたのはいつ頃ですか?

川西氏 結構前です。あの(三日月状の)コントローラーはコンセプトデザインなので。ゲームをプレイするときの操作感は重要ですよね。プレイステーションやプレイステーション2のコントローラーはは全世界で数億個普及していて、大多数のプレーヤーになじみがあるので、すぐに受け入れられるというのも大事だと思います。

――6軸のモーションセンサーが搭載されていますが、どういった構造になっているのでしょうか。

川西氏 XYZ軸の傾きを関知するセンサーとXYZ軸の加速度を検知するセンサーを搭載することで実現しています。

――振動機能が省かれているようですが?

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川西氏 かなり精度の高いセンサーを搭載していますので、振動機能によって振動が加わると、どんなデータが得られているのかわからなくなってしまいますので。

――モーションセンサーの搭載は、コントローラーを製作する初期の段階から考慮していたのですか?

川西氏 いや、センサーは昔から入れたいという話があったのですが、どういったものを入れたらいいのか決めきれなかったり、デバイスの進化が追いついていなくていい効果が得られないということもあって、これまで乗せられなかったのです。でも、今回いいセンサーができたので、標準搭載ようということになりました。

――任天堂のWiiのコントローラー(Wiiリモコン)からインスピレーションを得て、というわけではないのですね(笑)

川西氏 それは全くないですね(笑)。モーションセンサーは割と昔から考えていたことで、PSPにも付けたかったぐらいですし、企画としては意外と脈々とあるんですよ。センサー類は、本当はたくさん付けたいんですよ。人間が触るものなので、人間の感覚に伝わるものはたくさん乗せたいと思うんです。将来的にはもっといろいろなものが乗るかもしれませんよ。

――では、モーションセンサー以外に、これまでにはない機能は盛り込まれていますか?

川西氏 ボタンが1つ追加になっていますね。

――真ん中のPSロゴの付いたボタンですね。あれはどういった役割のボタンですか?

川西氏 本体のシステムに連動させたボタン、という位置づけになっています。本体の持つ機能を呼び出すときに押すボタンとして割り当てています。あと、本体の電源のON/OFFや、コントローラーを認識させるときなどにも利用します。

――コントローラーはバッテリー駆動ですか?

川西氏 はい、そうです。

――バッテリー駆動時間はどの程度ですか?

川西氏 それは、まだ検討段階ですので、現時点ではお話できません。最終スペックになったときにお伝えします。

――では、バッテリーの充電はどのように行うのですか?

川西氏 USBケーブルを利用して接続することで充電されます。

――USBケーブルでプレイステーション 3と接続すれば有線コントローラーとして機能するそうですが、プレイステーション 3以外のデバイスでも利用できますか。例えばプレイステーション2やPCなど。

川西氏 プレイステーション2は無理です。PCで使うということは全然発想になかったですね(笑)。

――PCで利用したいという需要もあると思います。デバイスごとにたくさんのコントローラーを用意するのもめんどくさいですし、できれば1個にまとめたいと考えている人は多いと思います。

川西氏 そうですね、DUAL SHOCK2をUSBに変換するアダプターもありますしね。そうなると、やはりあのデザインは“いい”ということですよ。

Webブラウザやマルチメディアファイルの再生機能を標準搭載、PSPとの連係機能も

――プレイステーション 3には、Webブラウザ機能や音楽・映像ファイルの再生機能などは盛り込まれますか?

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川西氏 標準で入っています。クロスメディアバーをベースにしたものが搭載されています。それ以外にも、ダウンロードコンテンツの再生もできますし、PSPにデータを送り出すサーバー的な役割も果たします。

――それは、PSPとの連係機能にも関わる部分だと思いますが、PSPとの連携は基本的に無線LAN機能を利用して実現されるのですか?

川西氏 そうですね。

――では、20Gバイトのハードディスクを搭載するモデルでは無線LAN機能がないので、PSPとの連携はできなくなるということですか?

川西氏 USBケーブルでプレイステーション 3とPSPを接続すればデータのダウンロードができますから、それほど問題にはならないと思います。

――ちなみに、PSPにCCDカメラやGPSなどの周辺機器が登場しますが、それらをPSPに取り付けた状態でプレイステーション 3と連携させるといったことも可能ですか?

川西氏 それはおもしろいですね。それもおそらく可能だと思います。でも、そういった部分はアプリケーションに依存すると思います。PSPのカメラなどは、そのまま使ってビデオチャットなども可能だと思いますが、ゲームなどで味付けした方が楽しいと思うので、アイデアをたくさん盛り込んだタイトルを出していただければいいな、と思います。特にGPSは楽しいことがいろいろできると思います。

――PSPの話題としては、プレイステーションタイトルをダウンロードしてプレイできるというものがありますが、あれは完全なエミュレーションで動作するのでしょうか?

川西氏 はい。全く手を加えず、完全にプレイステーション用のコードそのままで動いています。

――では、エミュレーターとゲーム本体を同時にダウンロードすることになるのでしょうか。それとも、まずベースとなるエミュレーターをダウンロードして、その後はゲーム本体のみをダウンロードするのでしょうか。

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川西氏 それはケースバイケースになると思います。エミュレーターも、あるタイトルに特化した方が最適化できるというパターンもあると思いますし、汎用的なもので動くものもあると思いますので。

――ダウンロードしたゲーム本体はメモリースティックデュオに保存することになると思うのですが、ダウンロード後はいつでも起動して遊べるようになるんでしょうか。

川西氏 PSPは今後メモリースティックデュオからの起動をサポートしていくことになりますので、エミュレーターを利用したプレイステーションタイトルの起動も、メモリースティックデュオからになると思います。

――メモリースティックデュオからの起動をサポートしていくということですが、ユーザーに開放するようなことはないですか?ユーザーがPSP用のアプリケーションを自由に作ってメモリースティックデュオから起動できるようになるとおもしろいと思うのですが。

川西氏 やってみたいですね(笑)。まあ、いろいろ考えなければいけないことはいろいろありますけれど、そういう声が高ければありうるかな、と思います。

――最後に、プレイステーション 3本体の電源ですが、内蔵型ですか?

川西氏 もちろん内蔵型です。その方がいいですよね(笑)。もちろんいい方にしますよ。

――熱処理が大変だったと思いますが、問題はないですか?

川西氏 ないです。全くないです。静粛性もプレイステーション 2並みですから。



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[聞き手:平澤寿康,ITmedia]

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