レビュー
2006年05月17日 00時01分 更新

「ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝」:

冒険者大興奮の市街戦「ビシージ」とは?――「FFXI」 (1/2)

拡張ディスク「アトルガンの秘宝」発売から1カ月。追加された新要素のなかでも、現在もっとも冒険者たちの間で盛り上がっている「ビシージ」を中心に、現在のヴァナ・ディールをリポートしよう。

「アトルガンの秘宝」でベテラン冒険者が集団移住

 2002年のサービス開始から、今月で5年目に突入した「ファイナルファンタジーXI」(以下、FFXI)。いまや日本国内だけでなく北米や欧州でもサービスが行われているが、各国別にサーバを分けずに、全世界のプレーヤーが同じ世界で冒険を楽しめるというのが特徴だ。当初、海外プレーヤーと一緒の生活は言語の問題などが懸念されていたが、FFXIでは「定型文辞書」という簡易翻訳的な機能が導入されているため、言語が違うプレーヤー同士でも、なんとなく会話ができてしまう。たとえば「こんにちは」を定型文変換(tabキーを押すだけ)すれば、日本語版でプレイしている人にはそのまま「こんにちは。」、英語版でプレイしている人には「Hello!」と表示されるといった具合で、挨拶のような簡単なもののほかにも「今どんな武器を持っていますか?」や「安くしてくれませんか?」など、さまざまな文章が用意されている。

 さて、先月発売された3枚目の追加ディスク「アトルガンの秘宝」では、従来までのプレイステーション 2版とWindows版のほかに、新たにXbox 360版が加わった。冒険の舞台となるヴァナ・ディールの大地には、これを機会にFFXIを始めた初心者冒険者たちが降り立ち、閑散としがちだった低レベル向けのエリアも活気に満ちている。また、「アトルガンの秘宝」で追加された新ジョブ――「青魔道士」、「コルセア」、「からくり士」を取得し、イチから育て始めた冒険者も多いようだ。しかし、今までベテラン冒険者たちが拠点としてきたジュノの街だけは様子がおかしい。以前は世界の中心として、冒険者がごった返していたが、なんだかその数が少し減ったような……?

 その理由は「アトルガンの秘宝」で追加された新エリアにあった。あらたに追加されたエラジア大陸の西を版図とする強大な国家、アトルガン皇国。ベテラン冒険者たちは、この国の皇都であるアルザビに活動拠点を移していたのだ。アルザビを初めて訪れるときは、港町のマウラから汽船で渡る以外のアクセス方法がなく、かなり遠く感じる。そんな僻地でも冒険者が定着したのは、アルザビにさまざまな合成ギルドが揃っていることや、新エリアでの狩りの拠点としやすいことが理由として挙げられるが、一瞬でアルザビからジュノにワープさせてくれるNPCの存在が何よりも大きい。アルザビにホームポイントを設定しておけば、ワープとデジョン(ホームポイントに戻る魔法)を駆使して、簡単にジュノとアルザビを往復できるというわけだ。今までの追加ディスクでは、新しい街が追加されてもジュノから人が減ることはなかったが、アルザビの出現により、冒険者たちの集団移住が発生したのである。

wk_060416ff01.jpgwk_060416ff02.jpg 中近東的な異国情緒の漂うアルザビの街並み。NPC(ノンプレイヤーキャラクター)たちの衣装も、どことなくオリエンタルな雰囲気だ

緊急事態発生! 街にモンスターが攻めてくる「ビシージ」

 従来の大陸での「コンクェスト」という領土争いに変わる要素として、「アトルガンの秘宝」エリアでは、アトルガン皇国VS蛮族軍の争い「ビシージ」が導入された。ビシージとはアトルガンにおける「防衛戦」の総称で、以前よりプレーヤーからの要望が多かった「獣人が街を攻めてくるイベント」に応えるべく開発されたものだ。エラジア大陸には、冒険者側の拠点となるアルザビ皇国以外に、3つの蛮族軍(マムージャ蕃国軍・トロール傭兵団・死者の軍団)が存在し、「魔笛」という存在の所有権をめぐって激しく争っている。蛮族たちの目的は、アルザビの封魔堂という施設に安置される魔笛を奪うこと。魔笛の謎については、「アトルガンの秘宝」のミッションを進めることで徐々に明らかになっていくであろうが、まだ詳しいことは不明である。しかし、蛮族にとってもアトルガン皇国にとっても、存亡に関わる重要なもののようだ。

 リージョンマップでビシージを選び、各蛮族の拠点となるリージョンにカーソルを合わせると、蛮族軍の拠点兵力を確認できる。拠点兵力は時間とともに徐々に自動で増えていくが、その拠点にレベル上げなどで攻め込んでいる冒険者が多いと減る仕組み。拠点兵力が、ある程度(それまでの皇都防衛回数によって変わる)たまった時点で、蛮族軍はアルザビに向けて行軍を開始する。この時点で、のどかだったアルザビの街の雰囲気は一変。街には血の気が多い完全武装の冒険者があふれ、蛮族軍の到着を今か今かと待ち構えるのだ。

 ちなみに蛮族軍の行軍は、行軍ルートにいると実際に見ることができる。アルザビへの侵攻を最重要任務としている彼らは、通常なら嬉々として襲ってくる種族ばかりなのにもかかわらず、冒険者たちに目もくれずに走っていく……すなわち、ノンアクティブなのだ。ビシージ開始当初は、到着を待ちきれない冒険者たちによって、行軍中の蛮族軍が襲撃され、アルザビ侵攻が未遂に終わるという事件も多発。いざ攻め入られたと思ったら、街までたどりついたのはクロウラー(イモムシ)がたった2匹だけだったというワールドもあったという(この2匹は蛮族軍の英雄だと言えよう)。現在では、バージョンアップによって蛮族軍が強化されたのと、冒険者たちも行軍中を迎え撃つことが少なくなってきたため、行軍が発生すれば、ほぼ確実にアルザビまで侵攻されるようになっている。

wk_060416ff03.jpgwk_060416ff04.jpg 行軍中の蛮族軍。マムージャ蕃国軍とトロール傭兵団はワジャーム樹林、死者の軍団はバフラウ段丘を通ってアルザビに向かってくる

wk_060416ff05.jpgwk_060416ff06.jpg ビシージの開始が近くなると、冒険者たちが続々とアルザビに集まってくる。アルザビは街中だが、飛竜などペットの呼び出しが可能だ
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[井上雅之,ITmedia]

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