レビュー
2006年07月31日 00時00分 更新

「バレットウィッチ」レビュー:

巨大な銃と強大な魔法を駆使して戦う快感――あなたはこのクールビューティーのトリコとなる (1/2)

悪魔に踏みにじられ、滅亡へと向かう人類を救うため、黒衣に身を包んだ魔女が立ち上がる。操作に慣れるまでは少々難しいかもしれないが、あえて言おう。「バレットウィッチ」は“2周目以降にこそ本領を発揮する”タイトルなのだと。
photo この美しい女性がアリシア、立っているだけで人を惹きつける魅力はそれだけで魔女と呼ぶに充分だ。しかしその容姿からは想像できない程強大なパワーを宿している

 「バレットウィッチ」の舞台となるのは、別の歴史を歩んだ現代の地球。世界は各地で起こる戦争や疫病、天災による食糧難によって苦しい生活を余儀なくされていた。そこへ突如現れた悪魔の軍勢、世界人口はなすすべもないまま10億人以下にまで減少してしまう。

 西暦2013年。人類が地球上から消滅するのはもう間もなくというところで1人の女性「アリシア」が街に降り立った。黒衣に身を包んだ彼女は魔女、身の丈ほどもある巨大な銃で軍勢に立ち向かう。人々は彼女を破壊の女神と呼び希望に胸を膨らませた。しかし彼女はどこから来たのか、何者なのか。人類がまったく歯が立たなかった悪魔を撃ち滅ぼす彼女の力は……。すべてが謎に包まれたまま、悪魔たちへの反撃が始まった。

初めの印象は“正直なんか、微妙”だったり

 美しいが物悲しい音楽に彩られて始まる世界はまさに“悲惨”の一言に尽きる。人類を滅亡の危機に追い込んだ“悪魔”と、それに1人立ち向かう“魔女”。そして彼女が携えるのは巨大な“銃”と強大な“魔法”。このキーワードで否応なく期待させられる要素が満載の本作であったが、筆者の初プレイの印象は“外されたかな?”という感じだった。

 まず一番に気になったのはエイミング(照準を敵に合わせる動作)について。これはシューティング系のゲームにとって最も重要な要素のひとつだが、このエイミング操作が少し……いや、かなり難しい。というのは照準範囲が狭い上に補正も入らないのでとにかく最初は攻撃が当たらないのだ。射撃中の着弾点も見分けにくく、弾がどれだけバラけているのかも判断しにくいため、今ひとつ狙いどころに困ってしまう。

 この手のゲームに慣れた人ならまだしも、初心者にとってこの仕様は少々つらいかもしれない。狙いやすい、当たりやすい武器というのも用意されているが、それはステージをクリアしていかなければ手に入らない。ゲームの攻略が難しいのではなく、システム面で難しさや不親切さを感じてしまうのは少し残念なところだ。

photo 回避アクション中は半無敵状態となる。見た目も格好良いし多用できる技なのだが、行動中は一切の入力を受け付けなくなってしまう

 ほかに多用する行動として気になったのは、発動中半無敵状態となる「回避アクション」。これは悪魔との戦闘を有利に進めるためにとても役に立つ技なのだが、モーションの途中は視点が固定されてしまったり、ほかの操作を受け付けてくれなかったりと、動作に慣れるまでは若干ストレスを感じてしまった。慣れてしまえば割り切ってプレイすることができるが、頻繁に使用する動作なだけにもう少し改善してほしかったポイントだ。

 しかし、プレイ時間を重ねるにつれ、主人公アリシアの魔力、攻撃力がどんどん進化していくと、そういった不満点は消し飛んでしまう。ただ、最初からプレーヤーにある程度のレベルを要求するため、ゲームに慣れる、または主人公がある程度成長するまでに壁を感じる人がいるだろう。筆者と同じように感じている人がいるとしたら、まだもう少しコントローラを投げないでプレイしてみてほしい。

小賢しい戦略などいらない

 先に述べたように、シューティング系のゲーム初心者にとっては少々難しいかもしれない本作。あくまでも筆者の感覚ではあるが、ノーマルモードは意外に手強く、アリシア自身もまだまだ序盤は貧弱な武装で悪魔どもに立ち向かうことになるため、かなり苦戦することになる。だが、敵の耐久力が低く設定されているイージーモードも用意されているので、まずはこちらから始めてみるのも良いだろう。

photo 小さい照準を敵に合わせる操作は少々難しいが、残弾を気にする必要はない。悪魔に情けは無用。とにかく撃ちまくれ!

 エイミングに関しては少し慣れが必要となる。コツとしては右スティックの照準はある程度の位置を決めるだけにしておき、微調整は左スティック(移動キー)で直接キャラクターを動かして合わせるようにすると良い。さらに精密な射撃が必要な場合は左スティックを押し込むことで行える「しゃがみ」を利用すれば、もっと合わせやすくなる。しかしまったく動かないと敵の良い標的になるだけなので、回避アクションや障害物を利用して敵のスキをうかがいつつ狙っていくことが重要だ。

 操作に慣れてきたら、後はガンガン撃ちまくるのみ。序盤はアリシアの使える魔法も限られているので初期武器である「マシンガン」が頼みの綱になる。弾は自分の魔力と引き替えに生成されるので、残弾を気にする必要はない。マシンガンに装填される弾数は80発とかなり多く、少々連射していても弾が切れる心配もないだろう。慎重に進むよりも、押して押しまくるくらいがちょうど良いはずだ。

 武器はマシンガンのほかに「ショットガン」、「キャノン」、「ガトリング」の全4種類が用意されている。それぞれ状況に応じて使い分けることで戦闘を有利に進めることができるのだが、すべてを使うためにはゲームを少し進行させなければならない。使用できる銃を獲得したり、新たな魔法を習得するためにはステージをクリアするたびに獲得できる「スキルポイント」をためる必要があるのだ。

 スキルポイントは獲得できる量は難易度と成績によって変わってくる。「ランクS」でクリアした場合、ノーマルでは「250ポイント」、ハードだと「350ポイント」を獲得することができる。また、魔法を含めたすべてのスキルはそれぞれ3段階まで強化可能で、それらを最大レベルまで習得するには7000ポイント近く必要となる。先は長いが、それぞれのスキルの最強威力はすさまじいもの。その目で見るまで、ぜひともやり込んでいただきたい。

photo 経験値をためると、マシンガン以外にもさまざまな武器が使えるようになる。中でも、ガトリングは照準も大きくその威力は絶大。こういったスキルを習得・強化していくと戦闘もグっと有利に、そして楽しくなってくる

 ちなみに筆者のお勧め武器はガトリング。獲得するためのスキルポイントは「300」と高価だが、その価値は十二分にある。装弾数400発を約6秒間(秒間60〜70発、マシンガンは秒間約10発)で撃ちつくす火力は圧倒的だ。そして何より、エイミング範囲が大きいので、確実に相手を捕らえることができる。マシンガンやショットガンを強化するよりも、まずこちらの獲得を優先させたほうが良いだろう。

 ただ、ガトリングにも欠点はある。ガトリングの構え動作中は移動速度が著しく低下してしまうのだ。しかし、これは回避アクションを利用することでカバーが可能。若干テクニカルな武器ではあるが、使いこなせれば相当強くなるはずだ。

 また、キャノンは遠距離攻撃が可能となるため持っていたほうが便利な場面が多少なりとも出てくる。必要ポイントは「50」とそれほど高くもないので、こちらも早めに獲得しておきたい武器となるだろう。

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[中山琢満,ITmedia]

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