美少女ゲームと美少女フィギュア。この食い合わせは悪くない「ディアピアニッシモ」レビュー(2/2 ページ)

» 2006年08月08日 14時43分 公開
[雛見沢秀一,ITmedia]
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独断と偏見で選んだキャラクター名シーン

 さて、美少女ゲームのメインといえば、やはり魅力あふれるかわいい女の子であろう。本作にも、それはもう魅力的なキャラクターがあふれている。そんな本作の登場人物を、筆者独断の萌え度を交えつつ紹介していく。

●暮里菜葱
萌え度:★★★★☆
 少々引っ込み思案だが頑固な一面を持つ、声優志望の女の子。にもかかわらず極度の音痴だったりする。彼女の見どころは、興奮すると関西弁が出てしまうところ。普段はおとなしいナギが、関西弁でまくし立てる様は、かなりの萌えポイントだ。

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●鳴海澄香
萌え度:★★★★★
 とある理由で下の名前を呼ばせてくれない美人。だが、中身はひねくれている。生前は病弱だったそうだが今は常に強気。周りにトゲトゲしているせいで、ひとりになることもしばしばだ。そういった瞬間を見ると、つい守ってあげたくなる。しかし、中身がひねくれているから素直にならない。その一連のしぐさといったらもう! 思わずゲーム画面を見ながら、ニヤニヤしてしまうほどの、彼女のツンデレっぷりが見どころだ。

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●花山田先生
萌え度:★★★★★
 学園の教師で、学園長を敬愛している大人の女性。年上キャラは年齢の話に敏感、というのは美少女ゲームをやる上での共通認識であろう。彼女の見どころは学園長との掛け合いだ。学園長は女性なのだが、2人を取り巻く空気が徐々に妖しい雰囲気になっていき、何とも言えない妄想を抱いてしまう。

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●ぴあのたん
萌え度:★★★☆☆
 音の妖精である彼女の魅力は、コロコロと変わる表情と、愛くるしい仕草だ。シュウの体操着入れの袋にすっぽり入ったぴあのたんは、なんだか“男物のダボダボYシャツを着る女の子”を連想させる。また、その小さなナリで、シュウに対し「オンナ」を語る、そのギャップが萌え萌えだ!(なのだが、筆者のストライクゾーンからは外れているため、やや萌え度は低い)

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第1弾は様子見だった?

 ミュージックパートは難しいながらも面白く、キャラクターの誰もが魅力的。この手のタイプとしては文句のないデキである本作だが、あえて気になる点を挙げるとすれば、シナリオの短さとなる。ルート分岐がなく、ヒロインのストーリーも1本道なのだ。これは時間のない人にとっては手軽で遊びやすいだろう。だが、ヒロイン以外のキャラクターも魅力的なため、個々に起きるイベントや専用シナリオ、専用エンディングなどがあれば、なお良かったと感じてしまう。

 ボイスがないのも残念な点だ。過去シリーズ「エンジェリックコンサート」や「シンフォニック=レイン」では有名な声優が使われていたのに、本作だけボイスがないのはやはり寂しい。ただこれに関しては、本作のキモであるフィギュア型USBメモリの容量に関係していると考えられる。ボリュームを増やせばソフトの容量が増えるため、より大容量のUSBメモリを搭載する必要があるからだ。そうなるとどうしても定価が高くなってしまう。メーカーとしても断腸の思いだったのだろう。どこを増やし、なにを減らすか。このバランス調整が「Music Angel Collection」の今後の課題となりそうだ。

Dear Pianissimo
対応OS WindowsMe/2000/XP
ジャンル ショートノベル+ミュージックアクション フィギュア
発売日 2006年8月11日
価格(税込) 6800円
(C)2006 KOGADO STUDIO,INC. All Rights Reserved.


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