レビュー
2006年08月10日 19時00分 更新

「スターフォックス コマンド」レビュー:

こちらフォックス、ただちにタッチペンで急行する (1/3)

「スターフォックス」シリーズ最新作である「スターフォックス コマンド」がニンテンドーDSで登場した。フォックス・マクラウドやスリッピーらの愛すべきキャラは本作でも健在。タッチペンを駆使して大空を自由に飛びまわり、並みいる敵を撃ち倒す――なんて爽快なシューティングゲームなんだ。

はじめてのポリゴン――「スターフォックス」は偉大なる先駆者だった

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 「スターフォックス」は、スーパーファミコン用ソフトとして1993年にこの世に誕生した。当時はスーパーFXチップを初めて搭載したソフトということで話題になった作品だ。このスーパーFXチップがどういうものなのか筆者もよく分かってはいなかったが「とにかくすごい描画能力らしい!」ということと、「ポリゴンというものを使って立体表現をしているらしい!」ということに胸を躍らせ発売を心待ちにしていたのは覚えている。

 スーパーファミコンのソフトといえば右へならえで一様に2Dグラフィックだった時代だ。そんな中に3Dポリゴンの新しい世界がやってきたのである。おそらく筆者がポリゴンという言葉を初めて知ったのは、この初代「スターフォックス」においてだったと思う。

 いざ蓋を開けてみると、まさしく「3D」と言える宇宙空間でシューティングを楽しめる快作だった。今にして思えば失礼ながら「折り紙のヒコーキかよ」という直線的でペラッとしたデザインではあったが、当時としては画期的なグラフィックで、そのシンプルかつ味のある3D表現に酔いしれて夢中で遊んだものだ。空中で迫り来る敵を倒していく感覚が楽しいうえに、プレイ中に仲間からの通信が入ったりする演出も凝っていて、チームで行動している雰囲気がうまく描かれていたのも印象深い。ちなみに「スターフォックス」は、かの宮本茂氏が開発に携わっており、その息吹が込められているタイトルだ。

 その後はNINTENDO64で「スターフォックス64」が発売され、ニンテンドーゲームキューブで「スターフォックスアドベンチャー」と「スターフォックス アサルト」が発売された。タイトルの歴史はマリオやゼルダにくらべれば浅いが、「大乱闘スマッシュブラザーズ」にフォックスやファルコが登場したというのもあり、確実に任天堂の人気シリーズとして定着したと言ってもいいだろう。

 そんな「スターフォックス」シリーズが携帯ゲーム機に初お目見えである。ニンテンドーDSで発売された「スターフォックス コマンド」は、「スターフォックス アサルト」までの物語や世界観を継承しつつ、その後のフォックスたちを描いた正統なる続編だと言える。操作体系はニンテンドーDSならではの、タッチペンを駆使した斬新なものを採用。Wi-Fi対戦にも対応して至れり尽くせりの「スターフォックス コマンド」についてご紹介していこう。

wk_060810sfc02.jpgwk_060810sfc03.jpgwk_060810sfc04.jpg 新たなる強敵・アングラー軍を相手に奮闘するフォックスたちの勇姿を見よ!

右手に持つか、左手に持つか、それが問題だ

 本作をプレイするにあたって、まず越えなければならない問題がある。それは「十字ボタンでは移動ができない」ということだ。「えー! じゃあどうすんのさ、機体の移動はー!」という大きなリアクションは期待していない。賢明なる読者の皆様なら「タッチスクリーンを使うんでしょ」という冷静な反応をしていただけることと思う。そう。すべての移動はタッチスクリーンを使って行われるのである。

 ユーザーフレンドリーな操作を提供する任天堂なら、オプションで「十字ボタンで移動」という選択肢を用意してそうなものだな、とも思うが、さにあらず。十字ボタンも含めてほぼすべてのボタンはレーザーによる攻撃用のボタンだ。「十字ボタンでの移動」という選択肢を断ち切り、「このゲームはタッチスクリーンを使って移動するゲームなのです! きっぱり!」と断言してみせたその姿勢は、とても漢(おとこ)らしい。プレーヤーとしては、まずそのタッチスクリーンをツンツンしたりこすったりする操作方法に慣れなくてはならないのだ。

 しかしご安心あれ。初めての操作方法だけにチュートリアルはしっかりしている。取扱説明書を見なくても最初のトレーニングをこなせば感覚がつかめるようになっている。主人公フォックスとしてパートナーのナウスにアドバイスを受けながら、大空を自在に飛ぶ感覚を覚えよう。

wk_060810sfc05.jpgwk_060810sfc06.jpgwk_060810sfc07.jpg トレーニングで基本を学ぼう。慣れてきたら実戦だ

 ここで重要なのは、タッチペンを右手に持つか左手に持つか、だ。通常右利きであればペンは右手で持つものだが、本作の場合は「移動」のためにタッチペンを使うので、左手にタッチペンを持って右手の親指でAボタンなどを押して攻撃をするという選択肢もある。筆者の場合は後者で、左手で移動を制御するというプレイが長年染み付いてきたせいか、こっちのほうがしっくり来た。これは両方やってみて、やりやすいほうでいいと思う。そのために、ほぼすべてのボタンが攻撃用としてコンフィグされているわけだ。

wk_060810sfc08.jpg ロック機能のある機体を操縦する場合は、ボタンを押し続けることでチャージショットを撃つことが可能。最大限までチャージした場合は照準が菱形になる。このタイミングで撃てばかなりの大ダメージを与えることができる。とても役立つショットなので、ぜひマスターしよう

 基本的に機体は前進し続けているので、プレーヤーはどちらに向かうかをペンをスライドさせて指示するというのが基本中の基本だ。その他に、スクリーンの上方中央をすばやく2回タッチするとブースト、下方中央を同じく2回タッチするとブレーキ、スクリーン上の宙返りアイコンやUターンアイコンで、それらの特殊移動を指示できる。このアイコンを押す作業は、ともすればペンを持っていないほうの指に持ち替えて移動しながら押してやるほうがやりやすい場合もあるので、いろいろと試してみるといい。

 そして本作でもっとも重要だと思われる操作がスクリーンをすばやく小さくキュキュキュとこすって発動させるローリングだ。シリーズおなじみの挙動であるローリングは本作でも健在で、ローリングすることで近くのアイテムを引き寄せたり、敵の攻撃を跳ね返したりすることができる。また敵の母艦にとどめをさす時にも使用する技なので、何かと使う機会が多い。的確にローリングできるようになれば、戦闘がかなり楽になるだろう。


wk_060810sfc09.jpgwk_060810sfc10.jpg 右上の「B」からレーダー上の敵めがけてペンを移動させてやるとボムが発動する。ターゲットが大勢の雑魚だったり動かない敵である場合には効果テキメン。何かと重宝する武器だ
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[仗桐安,ITmedia]

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