ロボと恋に燃え(萌え)尽きろ――バカでマジメな高専生の物語「THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットバトル〜」レビュー:(2/2 ページ)

» 2006年08月23日 16時35分 公開
[内田志乃,ITmedia]
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 平日のパートが終わりその週の成果が提示されると、土曜日には対戦相手の情報が入ってくる。それを確認しつつ翌日の対戦に出場させるロボットを組み上げるのだ。新しいパーツや技を組み込み、いよいよ試運転。この1週間の部員たちのガンバリが具体的にカタチになって目に見えるというのは、なかなかうれしいものである。

 そして日曜日、週の総決算たるバトルの日を迎える。対戦相手はバラエティに富んでおり、パーツショップの常連やライバル校の学生たち、そして、以前ロボット研究部に所属していた、いかにもワルそうなヤツといった面々が続々と登場する。月末の最後の日曜日は、その月のボスとも言うべき対戦相手とのバトルも待っている。

photo 試運転の様子。新しいパーツの性能を確認できる喜びの瞬間だ。ボタンに振った必殺技を試すこともできるので、いざ本番で慌てないように操作を練習しておけるという側面もある
photo 土曜日のうちに、翌日の対戦相手の情報を確認することができる。相手のロボの特製にあわせて作戦を練り、パーツや技を組み込むのだ。今回の相手ロボはSサイズ。俊敏だが軽い相手なので、間単に押し出すことができるかも……
photo バトル中での視点はサイドビューとバックビューを選択できる。側面からの眺めだと、最初は方向がうまくつかめず操作に戸惑うかもしれないが、視野が広くとれるので早めに慣れてしまいたいところ

photo 主人公・ケンは神谷浩史がその熱いボイスを演じる。ヒロイン・アイ(写真左から2番目)に神田朱未、親友・ジュン(写真一番右)に野島健児と、某ときめきなタイトルを思わせる組み合わせ。トオル(写真一番左)役の江口秀子は、そのショタな魅力を炸裂させている

 このバトル、勝つと部員のテンションが上がり、負けると下がってしまう。つまり、その勝敗が翌週以降のシミュレーションパートの成否に大きく関わってくるのだ。しかも1度負けると、1勝した程度では最高のテンションまで回復させることができない。負けてもゲーム自体は進行するが、その後の展開に大きく影響することをキモに命じてバトルに臨まなくてはならないだろう。

 ちなみにパイロットは、部員の中から好きなひとりを選ぶ。勝敗は、結局のところはプレーヤーの腕次第。とは言え、例えば技が決まったり、勝ち名乗りを上げたりする際には部員のボイスが再生されるので、ストーリーの展開に合わせて気分を盛り上げていきたい。対戦相手の濃いセリフも必聴だ。

オレたちの戦いは始まったばかりだ

 ゲーム内の期間は1年と結構長いが、1カ月ごとにヤマが訪れる物語を楽しんでいるうちに時が過ぎていくだろう。月末のバトルに勝利すれば、ロボットに装飾できるエンブレムが手に入ったり、ケンのステキでインモラルな夢が堪能できたりというご褒美も用意されている。特に後者については、いろんな意味で期待を裏切らないだろう。

 “ストーリーなど不要、オレはロボ作りやバトルが楽しみたいんだ!”という人には、セレクトボタン一発でアドベンチャーパートを丸々スキップできる機能も搭載されている。もちろんセリフの早送りだって可能なので、サクサクとゲームを進行させることも可能だ。さらに、制作したロボットを用いてのフリーバトルや、ほかのプレーヤーが制作したロボットとのバトルが楽しめるプレイモードも搭載と、至れり尽くせりの親切設計となっている。

 駆け足で紹介してきたが、昨今のSIMPLE2000シリーズの評判の良さに違わない充実の内容はさすがのひと言。君も、この熱いロボットバトルの世界に身を投じてみないか?

photophoto 月末のバトルに勝利したご褒美に、ステキな夢を見るケン。夢とはいえ、画面上にはあのコのあんな姿やこんな様子、あまつさえあんなシーンまでもが描かれる! パッケージ裏のハートのアイコンはだてじゃないということか
SIMPLE2000シリーズVol.104 THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットファイト〜
対応機種プレイステーション 2
メーカーディースリー・パブリッシャー
ジャンルシミュレーション+格闘アクション
発売日発売中
価格2100円(税込)
(C)2006 HuneX
(C)2006 D3 PUBLISHER


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