アイドルのマネージャーには幅広い知識が必要なのだ!「クイズ きらめきスターロード」:レビュー(4/4 ページ)

» 2006年08月24日 00時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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通信プレイで、時には対戦、時には協力

 通信プレイに関しては、DSワイヤレスプレイにのみ対応している。DSワイヤレスプレイで可能なのは対戦モードと協力ストーリーモードの2つ。対戦モードでは早押し対戦をすることができる。親機のほうで各種設定が可能で、出題数は10問から100問まで、その他ジャンルや難易度も決めることができる。マネージャー同士の誇りをかけたクイズバトルを繰り広げられるのだが、実際に対戦してみると、これがけっこう熱い。

 やり込んでいる人のほうが過去問が出たときに有利ではあるが、実力の均衡した2人で対戦すると「分かっているのに、先を越された!」という時に歯軋りするほど悔しかったり、逆にコンマ何秒の差で相手より先に解答できたときに独特の快感を得られたりする。クイズゲームの対戦モードの正しくあるべき姿が見られるので、その点は大いに評価していいだろう。

 また、協力ストーリーモードは、その名の通り2人協力してストーリーモードを進めていくモードだ。3人寄れば文殊の知恵というが、2人そろってもけっこう強力なもので、明らかに正解率高めキープで進めることができる。アーケードのクイズゲームでも1プレイを友人とともにやって、お互い分からないところをああだこうだ言いながら遊んでいる姿をよく見かけるし、実際に筆者も複数でクイズゲームにあたる遊び方は好きなほうだ。そういうプレイがDSの通信環境で簡単に実現できている。周りに本作を持っている友人がいたら、ぜひ試してほしい楽しいモードだ。

 ただ残念なのは、DSダウンロードプレイに対応していない点。ぜいたくといえばぜいたくだが、ダウンロードプレイで(例えば出題数や機能に制限をしてでも)遊べることができれば、友人への本作のプロモーションにもなるし、より間口が広がったのではないかと思う。

画像画像 対戦も協力ストーリーモードも上限は2人。さらに欲を言えば4人くらいまで対応していたら、もっと面白かっただろうな、と思ってしまった

キャラ「萌え」にしてクイズ「燃え」なゲーム

画像

 かわいいキャラクターをアイドルとして育てるという「萌え」な側面を持ちつつも、その実、正統派なクイズゲームとして楽しむことができる本作。1万問という収録問題数は十分な数だが、○×、2択、4択以外に出題形式のバリエーションがもっとあればよかった、というのは率直な感想だ。また、問題数が多いとはいえ、繰り返しプレイしていれば過去に答えた問題が出てくるのも残念なところ。しかしこれはクイズゲームの宿命であり避けられないところなので、いたしかたなしである。企画としてあるかどうかは不明だが、もし次回作があるのなら、この路線とシステムでさらにボリュームアップとバリエーションアップを図れば、面白いクイズゲームシリーズとして受け入れられるのではないかと期待している筆者であった。

 脳を鍛えたり、英語を身につけたりする知育的なゲームが大ヒットを記録してきた昨今なので、「知識」欲を刺激するクイズゲームがもっと脚光を浴びたり需要が増すようなこともあるかもしれない。現にニンテンドーDSで遊べるクイズゲームは本作以外にも複数登場しているし、クイズゲームというジャンルが旬になるときも、あるいは来るかもしれない。将来的にはWi-Fiでいくらでも問題を追加・更新できるようなクイズゲームも誕生するかもしれない。Wi-Fi対戦とWi-Fiデータ追加ができる日もそう遠くはないように思える。

 そんな希望的観測を持ちつつも、ひとまず今クイズゲームに飢えている!というクイズゲームファンには、本作はオススメできる出来だ。キャラクターのイラストで食わず嫌いを起こしている人もいるかもしれないが、まあまずはやってみてほしい。逆にキャラ絵に惹かれて手にとる人には「けっこう本格的なクイズゲームっすよ」と言っておきたい。見た目はかわいいが、中身はけっこうハードでやり込み甲斐のあるクイズゲームなのだ。

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