人間撃っちゃダメです! 敵を撃って、敵を!――「RESISTANCE 〜人類没落の日〜」東京ゲームショウ2006

プレイステーション 3とともに11月11日に発売を予定している「RESISTANCE 〜人類没落の日〜」をプレイしてきた。今回試したのはシングルプレイのみだったが、オンラインプレイも楽しみで、見た目にも美麗な本格的FPSだ。

» 2006年09月25日 02時53分 公開
[仗桐安,ITmedia]

期待が高まるローンチタイトルのひとつ

画像

 プレイステーション 3の発売日は今年のE3期間中に大々的に発表されたわけだが、その後ローンチタイトルに関する情報がなかなか出なかったので、やきもきしていた人もいるかもしれない。徐々にではあるがローンチタイトルの発表が増えていくなかで「RESISTANCE 〜人類没落の日〜」(以下、レジスタンス)の本体同時発売も明らかになった。

 「レジスタンス」はアメリカのインソムニアック・ゲームズが開発した本格的なファーストパーソンシューティング(1人称視点シューティング:略称FPS)だ。1950年代のヨーロッパを舞台にしており、大量発生した謎の生物“キメラ”を駆逐していくアメリカ人兵士が主人公。設定としてはリアルな昔のヨーロッパが描かれるが、そこに登場するのは世にも恐ろしいクリーチャーたちだ。

 「レジスタンス」のプレイアブルコーナーは完全に壁で仕切られた特設エリアのなかにあり、その建物に入館することでプレイできる、というスタイルをとっていた。建物の周りにはプレイステーション 3でFPSを遊びたいファンたちが多く並んでいた。

画像画像 「レジスタンス」のコンセプトにあわせたデザインでつくられた特設エリアだった

 筆者もしばしの待ち時間を経て「レジスタンス」館に潜入。シングルプレイエリアとオンラインプレイエリアがあったのだが、シングルプレイをすることにした。基本操作は左スティックで移動し、右スティックで視点変更、×ボタンでジャンプができるなど、FPSのツボをおさえた分かりやすいものになっている。残念だったのは射撃がR1ボタンだったこと。プレイステーション 3のコントローラはR2がトリガー状態になっていて、深いストロークが用意されているので、R2ボタンで実際の引き金のように撃ってみたかった、というのが正直なところ。製品版ではオプションのキーコンフィグなどで解決するかもしれない。

 コンパニオンの女性から操作を教わり「あ、だいたい分かりましたー。ありがとうございます」と、さっそくプレイに集中しようとした。画面上に見える洋館に向かっていく途中で、動くものがあったので、とりあえずバリバリバリッと射撃してみたのだが、そこでコンパニオンから「それ人間です。味方です。撃っちゃダメです!」と人間撃っちゃダメ警告がくだされた。撮影禁止区域もあったりする東京ゲームショウだが、人間射撃禁止区域まであるとは驚きだ。

 いやいやいや。まあそりゃそうだ。味方の人間を撃っちゃダメだ。でも始まっていきなり画面外から何か飛び込んできたら撃ってしまいますよ、と言い訳をしたかった。コンパニオンのおねえさんは「敵を撃ってください、敵を。ほら、あれです」と敵を示してくれた。よっぽどできない子だと思われたみたいで何だかしゃくだったが、それもまあぐっとこらえて敵らしき移動物体を狙って撃ってみる筆者だった。

画像画像 ヨーロッパを全滅に追いやった異形の存在“キメラ”に敢然と立ち向かう主人公

 FPSによっては射撃1発で敵が死ぬものもあるが、本作の敵は妙に頑丈で、何発かくらわさないと倒れてくれない。なかなか死なない敵に恐怖を覚えつつも、前へ前へと進み、洋館にたどりついた。洋館の中で階段を上がっていく間も容赦なく敵の攻撃は続く。隠れたり撃ったりのやりとりが続き、だんだん面白くなってきた。グラフィックのクオリティも申し分なく、次世代の息吹を感じさせてくれるレベルのものになっていた。

 不思議なのはめったに3D酔いしない筆者が、本作の移動時にけっこうぐるんぐるんとした感覚を味わったということ。館の中が真っ暗だったので画面に集中しすぎたせいかもしれない。古風なヨーロッパの屋敷のなかで異形の者と戦いつつ、軽くめまいがしたほどだ。むしろ、それだけ没入できるビジュアルや世界観が提示されていた、というのはプラスに評価していいだろう。最初は人間を撃つというミスを犯した筆者ではあったが、試遊の後半では確実に敵を狙って撃つ快感に酔いしれていた。

画像画像 周囲が真っ暗な中でのプレイが没入感を高めていたが、没入しすぎると……3D酔いに注意だ

画像 11月11日になれば、こんなでっかいロケットランチャーをぶっ放すこともできます

 そんなこんなで5、6分の試遊は終了。人を撃ったり酔ったりといろいろあったが、ローンチの中ではかなり期待が持てるタイトルだと思った。オンラインプレイにも興味津々だ。最近はすっかりひとつのジャンルとして定着し、なおかつ人気を誇っているFPSだけに、注目している人も大勢いるだろう。そういう人にはまず手にとってほしい。「レジスタンス」をプレイすることで次世代のFPSのリアルさを体感することができるだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」