連載
2006年11月02日 12時00分 更新

「+D GUNDAM」その3――手のひらの中の戦争でニュータイプとして覚醒できるか!?

新要素盛りだくさんで登場「ガンダムバトルロワイヤル」

今回の+D GUNDAMはPSP用ソフト「ガンダムバトルロワイヤル」をレビュー。PSPの小さな画面のなかで繰り広げられる迫力ある戦闘と、特徴あふれるMSたちを扱う楽しさをたっぷりと紹介していこう!

 9月22日から24日に千葉県の幕張メッセで開催されていた「東京ゲームショウ2006」。盛り上がるその会場では、新ハードとともに発売されるPS3用ソフト「機動戦士ガンダム Target in Sight」やXbox360用ソフト「ガンダム オペレーショントロイ」など、次世代のガンダムゲームがプレイ可能な状態で出展されていて、来場者の多くの注目を浴びていた。高スペックで表現されるグラフィックはもちろん、次世代機だからこそのゲーム性にも期待できる部分がたくさんあり、発売される日が待ち遠しい限りだ。

 さて今回の+D GUNDAMは、東京ゲームショウにも出展されていた10月5日発売のPSP用ソフト「ガンダムバトルロワイヤル」をレビュー。「ガンダムバトルタクティクス」の続編となる本作は、MSやMAを操作して敵を撃破していくアクションゲーム。地上戦のみだったゲームステージに新たに宇宙を加え、80種にも及ぶ機体の収録やサブ・フライト・システムなど多くの新要素を搭載。さらに、キャンペーンモードを中心に、アドホックモードによる通信対戦など、PSPならではの遊び方が充実している。まさにタイトルが示すように、PSPのなかでバトルロイヤルが繰り広げられるわけだ。

油断してたらガンタンクにだってやられちゃう

 まずは「キャンペーンモード」からプレイ。一年戦争を舞台にした数々のミッションをこなしながら、パイロットを育成したり、得たポイントでMSをチューンナップしていけるモードだ。ミッションをクリアして新しい機体を手に入れながら、またさらなる難解なミッションに挑んでいき、ア・バオア・クーの戦いが終わると今度はグリプス戦役が待っているという展開だ。

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 キャンペーン開始前に、所属する軍の決定と自分の分身となるパイロットを作成するのだが、ここは普通にジオン軍を選択し、パイロットの名前も「オオトジマ」で作成。ちなみに、ゲームを進めていくとアムロやカミーユ、シャアやランバ・ラルなど、自分以外のキャラでもミッションに挑めるようになる。確かにそういったキャラを使う楽しさもあるけど、キャラがある程度成長していくとなんだか愛着もわいていくもんで、結局どんなキャラよりも優先して自分のキャラでミッションに挑んでいた。

 ミッションが始まると、まずその操作の軽さがうれしかった。小さい画面だけあって、こちらの操作に対するレスポンスが悪いとどうしてもストレスがたまってしまうもんだけど、素直に動く機体とスピード感はこのゲームの特徴とも言えだろう。機体のスピード関連の項目を中心にチューンナップしていくと、その感じはより高まる。

 こりゃ気持ちいいと、調子に乗ってガツガツとミッションを進めていくと、ちょっとしたボス的存在としてガンタンクが登場。まあ、所詮ガンタンクだし、と油断していたら、その砲身から放たれた一撃はザクIIにとってはあまりにも痛いものだった。しかも、よろけている間に続けて次の一撃が……。はい、ここで「MISSION FAILED」。このままではイカンと、前のミッションに戻って機体をチューンナップするためのポイント稼ぎを開始。

 このゲームのいいところは、ミッションを進むばかりではなく戻ることができること。比較的戦いやすいミッションを見つけておけばポイント稼ぎも苦にはならないし、新しい機体を手に入れた際も、そういったミッションで機体性能を上げてから先へ進むのも1つの攻略法になる。また、ただポイント稼ぎをするだけでなく、Sランクを目指せばまたモチベーションも変わってくるかも。自分の場合は、そうやってポイントを稼ぎつつSランクを獲得していった。

豊富な機体と豊富な武装はプレイしていて飽きがこない

 ゲーム内に登場する機体は、機動戦士ガンダムからMSV、機動戦士ガンダム0080、機動戦士ガンダム第08MS小隊、機動戦士Zガンダムや過去のガンダムゲームに登場したMSなどバリエーションは豊富。武装にも特徴があって、武器を複数持っている機体ならL+□ボタンで切り替えながら、状況に応じた戦いができる。連射はできるが攻撃力が低かったり、逆に攻撃力は高いが隙が大きいなど、各武装を使いこなすにはコツも必要だろう。

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 特にSPゲージを使った攻撃は重要なポイント。△+○ボタンで放つスペシャルアタックは敵に大打撃を与える超必殺技的存在の攻撃で、攻撃中は無敵状態にもなるのでボス的な位置で登場する敵にとても有効なのだ。さらに、L+○ボタンで主兵装のチャージ射撃も、ゲージの20%だけを消費した強力な攻撃ができる。SPゲージは2本分までためられてすぐに満タンになるが、いつまでも満タンにしておくのではなく、積極的に使っていくのも高ランクでクリアする上で大切なことだぞ。もし満タンな状態なら、L+○+△ボタンでハイパーモードを発動するのもOKだ。一定時間無敵になれる上、射撃と格闘の連続攻撃といった魅力的な攻撃も可能になる。

 機体を増やしていくには、特定のミッションを高ランクでクリアしていく必要がある。とりあえず、全ミッションをSランクでクリアしていけば、ほとんどの機体は出現していくはず。また、普段は所属軍の機体しか使えないのだが、ある条件を満たせば「鹵獲マーカー」を付けた敵が出現するようになり、これを倒せばその機体を使えるようになるようだ。

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 ただ残念なのは、各シリーズともすべての機種が収録されているわけではないこと。アッグ、ゾゴックとくればアッグガイ、ジュアッグと使いたくなるし、ゴッグ、ゾックがいないのも寂しい限りだ。まあ、これは極端な話だけど、少しずつ機体が欠けているのはどうしてなのかなと。こうやって挙げていけばキリはないんだけども、現状でも機体数は多いし、ゲームもシステムがしっかりしていて楽しめるのだけど、やっぱりどこかで寂しさを感じてしまう。ここは次回作に期待ってことで。

 ところで「ガンダムバトルロワイヤル」で大きく変わったのが、4人でのマルチプレイが充実したこと。対戦はもちろん、サイコガンダムなどの大型MSを協力して倒す「協力プレイ」も用意されているのだ。Zガンダム、リックディアス、そして百式でプレイした日には、思わず刻の涙を見てしまいますな……。

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チューンナップで自分好みの機体に仕様変更

 ミッションをクリアすることで得られるチューンポイントをもとに、機体をチューンナップできるのがこのゲームの大きな特徴。また、いったん振り分けたチューンポイントもあとからいくらでも変更できるので、ミッションごとに仕様を替えていくなんて戦い方も可能なのだ。

 チューンナップできるのはHPや装甲、攻撃力関連など12項目。機体ごとにベースとアップできる最大値が設定されているので、そのなかで能力を強化していく。ただし、チューンポイントの合計値も決まっていて、すべての能力を最大値まであげることができない。なので、機体のどの部分を強化していくか、長所を伸ばすか短所を克服するか、自分のプレイスタイルにあったチューンナップが重要になっていくるのだ。たとえば、射撃中心に戦うなら格闘関連の能力は上げなくてもいいなど。自分は射撃中心に戦うので、格闘攻撃と格闘精度に関してはノータッチ。射撃精度を上げ、攻撃の命中率を高めることを優先にチューンナップしていった。

 チューンポイントは機体ごとに独立しているので、たとえばガンダムで稼いだチューンポイントをジムに振り分けるということはできない。当たり前といえば当たり前。なので、新機種かつ上位機種が手に入った場合には、それまでの機体よりも新しい機体に乗り換えることは決して悪いことじゃない。さらに、地上専用、宇宙専用といった仕様もあるので、そういう流れも普通のことだろう。

悔しい思いをしながら1歩ずつ前に進んでいくわけですよ

 今作から導入されたシステムは多く、サブ・フライト・システムによる空中戦やダミーバルーンでのロックオン外しなどはその代表例。そういったシステムと、主兵装と副兵装を使いこなすことで戦術的な戦いがグッと楽しくなる。

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 操作にもシステムにも慣れてくると、自分がどんな機体が向いているのかも分かってくるもんで、自分の場合はシャア専用リック・ドムの使い勝手がとてもよかった。ジャイアントバズとビームバズーカの攻撃力の高さと、機体自体の機動力の高さは特筆すべきものがあり、射撃系とHP、装甲を中心にチューンナップすれば、ガンダムクラスの働きは十分してくれるだろう。拡散ビームで相手の動きを止めてスペシャルアタックといったコンビネーションも強力だ。ただ難点なのは宇宙専用ということ。大事なところでこのことを忘れていて、いざ地上のミッションに……というところで「出撃不可」の文字が。やっぱり汎用性は重要ですよ。

 また、ガンダムのスペシャルアタックでバズーカの弾にさらされて瞬殺されても、シローたちの陸戦型ガンダムの動きの速さに驚いてみたりしても、ザコ敵の集中攻撃を食らってミッションに失敗してもヘコタレずに再挑戦。ただ負けるのではなく、どのタイミングでどの敵が出てくるのかを覚え、そこまでにSPゲージを温存するのか使うかのペース配分を考えてみるのもいいかもね。とりあえず、機体をチューンナップするためにア・バオア・クーと月の裏側で今日もチューンポイント稼ぎですわ!

[大戸島さんじゅうご,ITmedia]

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