レビュー
2006年11月07日 17時28分 更新

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リアルタイム+フル3D――ガンアクションRPG「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FFVII−」の挑戦

PS2で発売された「DIRGE OF CERBERUS −FINAL FANTASY VII−」では語られなかった物語が明らかになる「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FINAL FANTASY VII−」。「FF」の名を冠するだけに、メガゲームの中でも特に注目を浴びる本作の仕上がりは?

PS2版のどこを描いているか?

 1997年にプレイステーションで発売された「ファイナルファンタジーVII」の関連作品群を「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」と呼ぶ。その1作品である「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FINAL FANTASY VII−」(以下、「LOST EPISODE」)は、プレイステーション 2で発売された「DIRGE OF CERBERUS −FINAL FANTASY VII−」(以下、「DCFFVII」)では語られなかった物語が明らかになるガンアクションRPGだ。

 「DCFFVII」のどの辺りを描いているかというと、4章から5章の間、主人公である「ヴィンセント・ヴァレンタイン」が神羅屋敷に向かうまでの場面となる。「DCFFVII」では長く描かれなかった部分だが、その間、ヴィンセントの身に何が起こっていたのか……それはぜひプレイして確かめていただきたい。

 なお、「DCFFVII」では語られなかった物語を描いていることから、「DCFFVII」をプレイしていたほうが、「LOST EPISODE」をより楽しめることは間違いない。また、「DCFFVII」自体も「FFVII」のエンディングから3年後を舞台にしたタイトルである。すべてのタイトルをプレイしていれば、隅々まで「LOST EPISODE」を堪能することができるだろう。

 ただし、「FFVII」「DCFFVII」をプレイしていないと「LOST EPISODE」が楽しめないかと言うとそうでもない。いくつか分からないキーワードが出てくるかもしれないが、ガンアクションRPGとして、単体でも楽しむことができるタイトルに仕上がっている。

ゲームはどうやって遊ぶの?

photo

 「LOST EPISODE」では、移動や謎解きを行う「フィールドモード」、射撃による攻撃を行う「FPS バトルモード」を切り替えながら、ゲームを進めていくことになる。この際、フィールドモードではキャラクターの後方視点、バトルモードでは一人称視点となる。ゲームを始めると、まずは「ニューゲーム」「コンティニュー」「オプション(振動とボリューム)」「アップグレード」という4つの項目が現れる。

 コンティニューは中断したデータからゲームを再スタートするもの。「LOST EPISODE」ではいくつかのポイントごとにオートセーブが行われ、そのポイントから再スタートする方法を採用している。途中でやめた場合、その場面からスタートするわけではないので注意したい。

 アップグレードは「LOST EPISODE」を完全版にするためのもので、11月6日より提供が行われている。気になるのはステージなどの追加配信だが、プロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの伊藤幸正氏いわく、「これ(完全版)がすべて。追加配信の予定はない」とのことだった。

 基本操作についても説明しておこう。フィールドモードでは、十字キーで「移動」を行う。決定ボタンを一度押すとバトルモードに切り替わり、バトルモード時に決定ボタンを押すと銃を撃つ。体験したバージョンにはハンドガン、ショットガン、ライフルの3つが用意されていた。武器の切り替えはダイヤルキーにて行う。例えば、[1]キーにはハンドガン、[2]キーにはショットガン、[3]キーにはライフルが割り当てられている、といった感じだ。


photophoto フィールドモード(写真左)からバトルモード(写真右)に切り替えるのは決定ボタンだが、フィールドモードに戻すのはそうではない。バトルモード時に決定ボタンを押すと発砲し、弾が無駄になってしまうので注意が必要だ

photophotophoto (左から)ハンドガン、ショットガン、ライフル。弾は無限ではないので、むやみやたらと発砲して、いざ敵を目の前にした時に弾切れ、といったことがないようにしたい

 バトルモードの解除は十字キーの上下で行い、左右は照準の移動となる。携帯の3Dアクションの課題とも言えるジャンプはないものの、十字キーの左右どちらかを2回連続で押すことにより、その方向へ側転による回避行動を行うことができる。

 敵の所在はフィールドモード時に現れる8方向のリングで確認する。普段は白いリングだが、敵が近づくとその方向のリングの一部が黄色に変わる。この際、敵の方向に銃を構えてしまっても問題はないが、バトルモードは一人称視点ということもあり、死角(つまり後ろ)から攻撃を食らってしまうことがある。敵のほうを向けば照準は自動で合わせてくれるので、敵を目視できるようになってから、バトルモードに切り替えても問題はないはずだ。

photo 決して転んでいるわけではない。これが側転による回避行動
photophoto リングが黄色くなった方向に敵はいる。照準はある程度自動で合わせてくれるので、複数の敵が襲ってきた場合も、慌てずに対処しよう

photo ソフトキーではポーズ&メニュー画面を呼び出すことができる。メニューには「目的」「スコア」「アイテム」「アクセサリー」「オプション」「QUIT」の6項目
photophoto 弾やポーションなどのアイテムは、トランクケースに入って、フィールドに落ちている。アイテムはメニュー画面から「アイテム」を呼び出して使用する

 実際にプレイした感想としては、PS2版に限りなく近いと感じた。携帯向けに最適化したというように、照準合わせなどは簡略化されており、FPS(一人称視点シューティング)初心者でも違和感なく楽しむことができるだろう。「FF」の名に恥じぬ、高いクオリティを誇るタイトルだけに、P903iとP903iX HIGH-SPEEDでしか楽しむことのできないことを、惜しまずにはいられない。

コンテンツ名 DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FFVII−
料金 無料
ジャンル ガンアクションRPG
対応機種 P903i、P903iX HIGH-SPEED プリインストール専用
備考 完全版(フルボイス版)は要アップグレード
(C)SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA


[遠藤学,ITmedia]

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