レビュー
2006年11月09日 00時00分 更新

「激闘! カスタムロボ」レビュー:

パーツを集め、組み立て、いざバトル! そして戦いのあとは汚れをふいてピカピカに! (1/2)

1999年に登場したシリーズ第1作から、ひそかな人気作としてNINTENDO64以降の任天堂ハードに欠かさず登場している「カスタムロボ」シリーズ。その最新作となるニンテンドーDS版が発売となった。低年齢層向けのイメージもあるが、中身はかなりしっかりした本格アクションゲームだ。

新たなる物語――君は希望の戦士

画像 主人公の仲間やライバルとして、さまざまなキャラクターが登場する。意外と萌えキャラが多い!?

 「カスタムロボ」シリーズは、その発売が大々的に騒がれるということはないものの、NINTENDO64の「カスタムロボ」「カスタムロボV2」、ゲームボーイアドバンスの「カスタムロボGX」、ゲームキューブの「カスタムロボ バトルレボリューション」と、だいたい1〜2年に1本の割合でコンスタントに作品がリリースされ続けている、隠れた人気タイトルだ。

 当然、そろそろ新作を期待していたファンも多かっただろうが、2006年10月、ついにニンテンドーDS版の「激闘! カスタムロボ」が発売となった。これは、1作目と「V2」の流れを受け継いだもので、ある意味、ひさびさの正当続編といえる内容になっている(「GX」は基本システムが異なる外伝的作品で、「バトルレボリューション」はビジュアルイメージや世界観がかなり異なっている)。

 そんなゲームの舞台となっているのは近未来の世界。そこでは、リンクした人間の精神力で動かす、全長30センチほどの小型ロボット“カスタムロボ”が普及しており、さまざまな場面で活躍している。中でも、「ホロセウム」と呼ばれるバーチャル競技場でロボを戦わせるロボバトルは、若者を中心に趣味や娯楽として人気を博していた。

画像画像 一定時間ロボを大幅に強化する「ソウルブースト」が、新たなシステムとして加えられている

 主人公となるのは、父親の仕事の都合で、とある街にある「ミッドハート学園」に転校してきたひとりの少年。彼はこの機に、ずっと興味を持っていたカスタムロボバトルを始めたのだが、転校初日、2つのカスタムロボチームのいざこざに巻き込まれ、そのうちのひとつである「チームNo.1」に所属することになる。まったくの初心者ながら、人並みはずれた強靱な精神エネルギーの持ち主だった主人公は、さまざまなライバルたちだけでなく、やがて、カスタムロボを悪用する犯罪者たちとの戦いにも身を投じていくことになるのだ。

 なお、ゲームはアドベンチャー部分でストーリーを進めながら、その中でロボバトルを行っていくという形。いくつかのエリアに分かれた主人公の街には、自宅や学校、友人などの家、ロボのパーツを売るショップ、公園などが各地にあり、そうした場所や、そこにいる人間を訪ねながらイベントやバトルをこなしていく。バトルには、決まったタイミングで必ず発生するイベントによるものと、学校や街にいる対戦相手と自由に戦うものとがあり、それらに勝利することで、報酬のパーツやお金を手に入れることができるのだ。

画像 手にロボキューブを持っている相手に話しかけると、バトルを申し込むことができる

 また、ストーリーは1日単位で進み、1日は、朝(〜昼)・夕・夜の3つの時間帯に分かれている。朝は起きてから学校に行って授業に出るまで、夕は学校が終わってから家に帰って夕食をとるまで、夜は夕食を終えてから寝るまでの間で、基本的には時間を進める行動(授業に出る、夕食を食べる、寝る)を取らない限り次の時間帯に移行しないため、その間は自由に行動することができ、時間帯で顔ぶれの変わる対戦相手たちと何度でもバトルすることができるようになっている。

跳んで、走って、敵を撃破!

 ロボバトルは、基本的には「ホロセウム」という闘技場で行われる。カスタムロボは、普段はサイコロのような立方体(ロボキューブ)に折りたたまれていて、バトルが始まると、ホロセウム内にキャノボットというマシンが現れ、対戦するふたつのマシンをその状態のまま射出する。そして、お互いが地面に着地するとロボットに変形し、戦闘可能になるのだ。

画像 キャノボットのアームは、十字キーで前後左右に動かすことができる。自分は常に赤いアームだ

 しかし、たとえサイコロ状態の時でも気を抜いてはいけない。すでに勝負は始まっているのだ。まずひとつ目のポイントは、キャノボットの操作。プレイヤーはキャノボットの射出アームを動かすことができ、大まかな射出の方向や距離を調整することができる。互いのロボの性能や戦い方を考慮し、敵との距離がなるべくこちらの有利になるようにするわけだ。もちろん相手もアームを動かしてくるので、その動きを見ながら自分のアームを調整していく。相手があまり動かずにじっとしていると思ったら、射出の寸前になって急に方向を変えたりすることもあるので要注意。また、相手と離れようと考えていても、ホロセウム内の障害物にお互いあちこち跳ね返ったあげく、すぐ隣に着地することもあったりで、なかなか一筋縄にはいかない。

 さらに、サイコロからロボに変形した直後にも注意すべきポイントがある。それは、サイコロ状態の時、どの面が地面に着いていたかということ。それによって、ロボの初期状態が変化するからだ。具体的には、立ち・うつ伏せ・仰向け・右腕が地面にめり込む・左腕が地面にめり込む・頭が地面にめり込む、という6種類。特に体が地面にめり込んでいる状態は、立ち上がりが遅れて敵に先手を取られる可能性があるため、ボタンを連打して素早く立ち上がらなければならない。この辺はほとんど運任せではあるのだが、敵の武装によってはいきなり大ダメージを受けることもあるので、対応はしっかりやっておきたい。

 さて、そんなこんなでいよいよ戦闘開始だ。ロボを縦横無尽に移動させながら、複数の銃火器や、「アタック」という突進攻撃を使って相手にダメージを与え、先に相手のヒットポイントをゼロにした方が勝利となる。ホロセウムのフィールドはそれほど広くはないので、一見簡単に勝負がついてしまいそうだが、どんなフィールドにも多くの障害物が配置されており、これが思った以上に戦いを困難なものにしている。こちらの攻撃は素直にヒットしてくれないばかりか、場合によっては自分の攻撃でダメージを受けてしまうこともあるし、敵の攻撃を避ける場合も、障害物のせいで思っていた回避行動が取れないことも少なくない。また、通常の障害物以外にも、特殊な仕掛けがあるフィールドもあり、その中での的確な操作が求められるのだ。

 とはいっても、ロボの操作自体は決して複雑ではない。基本となるのは、移動、ジャンプ、そして4種類の攻撃のみ。誰でもすぐに覚えることができるだろう。だが、シンプルだからこそ、プレイヤーの操作テクニックや状況判断、そして戦術がダイレクトに反映される。中でも、ロボのパーツの組み合わせと、それらを最大限に活かすための戦い方の構築というのが、何よりも勝負を左右する重要な要因になっている。

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[鷲尾トモノリ,ITmedia]

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