イケメン義経様の神威アクションふたたび――PS3で描かれる、源氏と平氏の攻防「GENJI -神威奏乱-」レビュー(1/2 ページ)

ソニー・コンピュータエンタテインメントが放つプレイステーション 3のローンチタイトル「GENJI -神威奏乱-」は、プレイステーション 2で発売された「GENJI」の続編。義経、弁慶らを操って戦乱の世を駆け抜ける、壮大なアクションゲームだ。

» 2006年11月29日 14時54分 公開
[仗桐安,ITmedia]

「GENJI」の豪華スタッフが再集合!

 「GENJI -神威奏乱-」は、2006年11月11日に“プレイステーション 3”のローンチタイトルとして発売されたアクションゲームだ。ハードメーカーであるソニー・コンピュータエンタテインメントがローンチに用意したタイトルは本作と「RESISTANCE(レジスタンス)〜人類没落の日〜」の2本である。

 本作は2005年6月30日に発売されたプレイステーション2用タイトル「GENJI」の続編にあたる。「GENJI」は、カプコン在籍時に「ストリートファイターII」、「バイオハザード」などをプロデュースしたゲームリパブリックの岡本吉起氏がエグゼクティブディレクターを務めた。また、殺陣・モーション監修に日本を代表する殺陣師である清家三彦氏、美術監修・キャラクターデザインに「ゼイラム」シリーズなどの雨宮慶太氏、作曲に多方面で精力的な活動を行っている作曲家、高梨康治氏を起用。和のテイスト満載の美麗なるアクションゲームとして世に登場した。

グラフィックは、やはり次世代機! リアルな質感を味わえます

 あの「GENJI」から1年半弱にして正統なる続編のリリース、しかも次世代ハードであるプレイステーション 3との同時発売だ。本作も前作同様にゲームリパブリックがゲーム制作を務め、岡本氏ら前述のスタッフが再度集結し、その持てる力を注ぎ込んでいる。次世代機のパワーを得て新たに生まれ変わった「GENJI‐神威奏乱‐」の世界を味わってみよう。

連綿と続く「GENJI」の世界――グラフィックはさらに美麗に

燃え盛る朱雀門を目の前に、打倒平氏の思いを新たにする義経様(イケメン)

 本作の舞台は、前作「GENJI」と完全にリンクしている。天下に武威を誇る石「天鋼」で強大な力を得るという平氏一門の野望を、プレーヤーキャラである源義経たちが打ち砕いたのが「GENJI」の世界。本作はその3年後の世界を描いている。

 源氏と平氏の一進一退の攻防が続く中、女武将と老婆が率いる平氏一団が朱雀門に現われる。一方、京に駆けつけた義経は頼朝と合流し、平氏一門を打倒するためにともに戦うことを誓う。朱雀門の前に現われた義経は業火に包まれる朱雀門を目撃し、平氏との戦いの火蓋は切って落とされる。ここまでの流れが美麗なデモムービーで語られ、プレーヤーはまず義経を操作することになる。

 義経を操作するパートがある程度まで進むと、武蔵坊弁慶をプレイするパートに移り、その後、静御前、武尊というプレーヤーキャラも登場。最終的には4人のプレーヤーキャラを瞬時に切り替えながらのアクションが展開していく。

源九郎義経:言わずもがな本作の主人公的な存在。本作では兄・頼朝と共に平氏一門に立ち向かう

武蔵坊弁慶:義経に仕える豪壮な僧兵。巨大な棍棒を操り、主君義経と行動をともにする

静御前:「天鋼」を守護する巫女。「天鋼」を守るために自ら戦地へと身を投じる

武尊:前作に登場した景清の体を再生してはいるが、その中身は魔瘴鋼を調べるために遣わされた精霊のような存在だ

魔瘴鋼を体内に取り込んだ兵は、悪鬼のごとき姿に成り変わり、強力な攻撃で義経たちの行く手を阻む

 本作の世界観の要となるのが、「魔瘴鋼」(ましょうがね)と呼ばれる石の存在。人を人ならざる者に変化させる力を有しており、前作から登場している「天鋼」とは異なる位置付けの新しい要素だ。「魔瘴鋼」を体に埋め込まれた平氏の兵たちは異形の者に変化を遂げ、義経たちの前に立ちはだかる。彼らは通常の敵兵と比べて段違いに強く、義経たちを苦しめることになるだろう。当初は平氏の女武将と老婆の行く手を追い、その野望を阻止するために行動する義経たち。やがて巨悪の存在にたどりつき、決戦を余儀なくされる。その純和風テイストとダークファンタジー要素が融合した不思議な物語は、ぜひプレーヤー自身の手と目で確認してほしいところだ。


義経らを翻弄するかのように先回りし悪事を企む女武将と老婆。謎多き敵キャラだ

 随所に差し挟まれるムービーは、さすがプレイステーション 3と言ったところ。プレイ画面のクオリティも高く、ディテールの細かさには感心する。けっしてムービーが多すぎてプレイしている感覚が乏しい“ムービー重視ゲーム”ではなく、あくまでもアクションと謎解きを楽しむプレイの方に重きを置いている点は評価したい。基本的な要素ではあるが、ムービー部分はスタートボタンによるスキップも可能だ。

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