その不気味さはトラウマレベル!――不快指数マックスの巨大昆虫たちから逃れられるか?:「ネクロネシア Necronesia」レビュー(2/2 ページ)
なんとかカマドウマから逃げ切り、ホッと一息ついたところ、主人公の背中に、なにやら丸い物体がくっついていることに気がついた。コレはもしや……、カマドウマの卵ですか!? ひぇぇ、キモチワルすぎる! と再びパニックを起こす筆者。それを見かねたのか、またもやスパイクの広報さんが「回転回避行動で、卵をつぶせますよー」とにこやかに教えてくれる。正直、つぶす場面なんて気持ち悪くて見てられないのだが、いつ孵化するかも分からない卵を背負った状態よりは、はるかにマシだ。えいやっ! と気合いを入れて卵をつぶす筆者、つぶれた虫がくっついているような表現がなかったのが、せめてもの救いだった。
カマドウマ地獄の次は、巨大カマキリや毒毛虫が次々に登場。正直、虫を視界に入れることすら嫌なのだが、巨大化したヤツラを殴り倒さなければ、話は進まない。いざ覚悟を決めてWiiリモコンを振り下ろすと、主人公が手に持ったバットを振り下ろす。おー、Wiiリモコンすげぇ! と、虫のことは一瞬忘れて振りまくると、連続攻撃っぽいものも発生。どうやら、3回連続で振り下ろすと、連続攻撃になるようだ。なんだか実際にバットを振り回しているような感覚が楽しく、必要のない場所でやたらに振り回してしまった。
激しい戦いのすえ、なんとか巨大カマキリを倒すことに成功した筆者。女子供が裸足で逃げ出すような困難なミッションも、筆者の手にかかればチョチョイのチョイである。「報酬はスイス銀行の口座に……」とか妄想していたところ、倒したハズの巨大カマキリが再び立ち上がってきた! ちょ、どういうこと!? 聞いてないよ! と三度パニックになる筆者。またもやスパイク広報さんが「大きめの敵は、トドメをささないとダメなんですよー」と、満点の笑顔で教えてくれた。あんな気持ち悪い生物に近づいて、ト、ト、トドメをさせだなんて! 半分涙目になりながら巨大カマキリに立ち向かい、再び倒す。そして、教わったように「とどめ攻撃」を行ってみると……主人公が倒れた巨大カマキリに、思いっきり武器を突き刺した! 巨大カマキリは体液を撒き散らしながら絶命。虫を倒せたことの達成感はあるにせよ、この過剰な演出に、筆者はドン引き。見るだけでも気持ち悪いのに、より一層気持ち悪さが引き立つこの攻撃を、勝手に禁断の技に指定させていただいた。
「くわばらくわばら……」と関係ないオマジナイをつぶやきつつ、島内の奥へ進む筆者。やがて、デカイ大木が橋渡しに置かれている場所にたどり着いた。なるほど、この橋を使って向こう側へ渡れというのね。何の気なしに橋に乗ると、突如画面に、車のスピードメーターのようなものが表示された。しかも、ゆらゆらと揺れているではないか。「針がメーターの青い部分を指すように、コントローラーをひねってバランスを取るんですよー」とスパイク広報さん。ふと興味で「失敗するとどうなるんですかね?」聞いてみたら、「落ちますよ!」と、鮮やかな笑顔で即答。ふーん、と橋の下を見てみると、あろうことか、カマドウマの大群が! 絶対に落ちることは許されない!! と急に緊張しはじめ、ハラハラしながら渡る筆者。一瞬、失敗しそうになったが、そこは持ち前のバランス感覚でカバーし、見事橋を渡りきることに成功した。
あなたの家は大丈夫?
次はどんな敵が現れるのか!? とドキドキしたところで、残念ながら時間切れとなり、とりあえず今回の苦行プレイは終了。彼女が救えなかったため、どうせなら最後までプレイしてみたかったと思ってしまうあたり、少しハマっている筆者。これで登場するのが虫ではなく、恐竜とかだったらよかったのに……と、自分勝手な愚痴を述べてみる。あ、でもそんなゲームはとっくに出ていますね。
今回「ネクロネシア」をプレイしてみて、ゲテモノ系の虫たち(しかも巨大化した!)の恐ろしさを再認識した筆者。虫は絶対にダメ! という人は本当にダメなゲームと言えるが、逆に怖いもの見たさでプレイしてみるのもいいかもしれない。Wiiと一緒に刺激を求める人に、オススメの1本だ。
「ネクロネシア」 | |
ジャンル | 巨大昆虫島脱出アドベンチャー |
対応機種 | Wii |
CERO対象 | 15歳以上(C区分) |
発売日 | 2006年12月2日 |
価格(税込) | 7140円 |
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