レビュー
2006年12月26日 17時18分 更新

「お姉チャンバラ vorteX 〜忌血を継ぐ者たち〜」レビュー:

綺麗なバラの周りはゾンビだらけでした――“オトナ”だけが楽しめる要素が満載の骨太アクション (1/2)

プレイステーション 2のSIMPLE2000シリーズとして発売され、コアな人気を集めていた「お姉チャンバラ」シリーズ。その最新作がなんとXbox 360で登場。低価格ソフトからフルプライスパッケージへと変わった本作、その完成度は?

小粒でもピリリと辛かったのが、大粒になった!

wk_0601226one01.jpg

 お手軽ゲームを低価格で楽しめるというコンセプトのもとにリリースされてきた、ディースリー・パブリッシャーのSIMPLEシリーズ。プレイステーション 2用である「SIMPLE 2000」シリーズはすでに100タイトル以上発売されており、ゲームショップで見かけたことがある人も多いだろう。

 そんな低価格ソフトながら、バツグンの面白さでヒットしたのが「お姉チャンバラ」シリーズだ。PS2用として全部で4作発売されたこのシリーズ、最新作はXbox 360用としてリリースされた。それに従い、従来のSIMPLEシリーズではなくフルプライス版、つまり普通のソフトとして販売されたのだ。なお、CEROの審査は、対象年齢18歳以上のみの“Z”指定だ。

 ハードが変わっただけではなく、新キャラクターや新要素もモリモリと追加されている本作。さっそく、その魅力に迫ってみよう。

お色気で18禁かと思いきや……!?

 まあ小難しいことは考えずに、とりあえず遊んでみようとプレイ開始。本作は三人称視点のアクションゲームで、主人公を操作し、現れるゾンビをバッサバッサと切り倒していく単純ルールが売り。本作のプレーヤーキャラクターは、「彩」(あや)、「咲」(さき)、「アンナ」の3人おり、ステージによって選択できるキャラクターは決まっている。なお2人で戦うステージもあり、その場合は操作するキャラクターを一瞬で切り替えることが可能だ。

 露出度の高い衣装で話題を集めた、というか筆者が気になっていた本シリーズ。本作もきっと、過激なコスチュームだからZ指定なんだろうなぁ、と勝手に想像していた……が、プレイしてすぐに、その考えは間違いだったことに気がつく。

 主人公たちの露出度は確かに高いのだが、それ以上に敵を斬ったときの血しぶきがすごい。真っ赤な鮮血がこれでもかっ! というほど飛び散り、果てにはカメラにまで飛び散る始末。またゾンビを斬ったら、首チョンパは序の口、上半身と下半身のまっぷたつに分かれ、さらに下半身だけ動いて攻撃してくるという、人体欠損表現が随所で見られる。「こりゃ18禁になるわ」と納得してしまうほど、ゴア表現がスゴイのだ。

wk_0601226one02.jpg 複数のキャラクターを操るステージも。切り替えは一瞬で可能だ。新キャラのアンナは銃による一風変わった戦闘が楽しめる

 そんなグロい表現と、彩の美しい後ろ姿を堪能しながらゲームを楽しんでいたところ、なんだか彩の身体に血がついているような……!? そう、本作では、敵を攻撃した際に返り血を浴びると、反映される仕組みになっているのだ。「ゲーム中に女体を楽しむのは難しそうだなあ……」というのが、筆者のファーストインプレッションでありました。

アクション部分は手軽に楽しめて爽快感バッチリ!

 さて、ここからはシステム部分について詳しく触れていこう。本作のメインとなる“ストーリーモード”は、多数のステージを順次クリアーしていくタイプだ。クリアー条件は、基本的に目的地を目指すだけというシンプルな内容になっている。ただし一本道というわけではなく、扉を開けるためのアイテムを捜し出したりと、それなりにマップを走り回ることになるだろう。

wk_0601226one04.jpg 足を踏み入れると周囲が柵で囲まれるトラップが、そこかしこで登場。中のゾンビをすべて倒さないと出られないなんてことも。一般人や警官タイプ、プロレスラーみたいに巨大なヤツから人間以外のものなど、ゾンビの種類はかなり多彩

 謎解きの要素がほとんど無いため、ゾンビを倒す時間がゲームの大半を占める。攻撃は、Xボタンを連打するだけで次々とコンビネーション攻撃(いわゆる連続攻撃)が出るという簡単操作。ゾンビはかなり派手なやられ方をするので、刀でズバズバッと斬りまくる爽快感を手軽に楽しめるのだ。ただしゾンビの中には、遠距離攻撃を仕掛けてきたり、通常攻撃では倒せないヤツもいるので、戦況に応じて戦い方を変える必要がある。

細かなテクニックが戦闘に彩りを加える

 ゾンビを斬っていると、刀に肉汁がどんどんこびりつき、果ては切れなくなってしまう。そのため、一定間隔ごとに剣の血を払う必要がある。FPSのリロードに似たシステムと考えれば、わかりやすいかもしれない。なお武器が銃であるアンナは、このシステムの変わりにリロードを行う必要がある。移動と連打に終始しがちな戦闘シーンにおいて、ほどよい緊張感を与えてくれるシステムだ。

 また、彩か咲を使用している場合、敵を倒して体液を浴びると、徐々に“穢(けが)れゲージ”が増えていく。このゲージがMAXになると、“暴走状態”になってしまうのだ。

 暴走状態は、攻撃力や攻撃範囲、移動速度が上昇するばかりか、通常攻撃では倒せないゾンビも倒せるようになるなど、メリットは多彩。ただし、自動的に体力が減少し、かつ守備力が下がるというデメリットもある。この暴走状態は自動では解けず、ステージにある“女神像”に触れるか、アイテム“女神像の破片”を使用して開場するしかない。単純に敵を倒しまくるのではなく、アイテムの残量を考えながら戦う戦略性が要求される。

wk_0601226one05.jpg 刀がどれほど汚れているかは、画面左下の“劣化ゲージ”で確認可能。ゲージがMAXになると、刀が敵に突き刺さってしまう
wk_0601226one06.jpg 基本性能が大幅アップする代わりに、死へのカウントダウンも同時に始まる暴走状態。身体の色も紫色に変化

 また、攻撃はボタン連打のみと思われがちだが、シビアな入力を要求されるハイレベルな攻撃方法もある。コンビネーション攻撃を繰り出すとき、タイミング良くボタンを押して発動させると、通常よりも強力な“COOLコンビネーション攻撃”となるのだ。

 エフェクトも派手になるので、使いこなせば敵を早く倒せるし、また「俺ってメッチャうまい!」と満足感に浸れること間違いなしだ。……が、実はタイミングは相当シビアで、さらにコンビネーション攻撃は最長で17連続攻撃にもなるため、すべてを成功させるのはしっかり練習しないと厳しいだろう。

wk_0601226one08.jpg ちょっとわかりにくいかもしれないが、“COOLコンビネーション攻撃”はエフェクトが派手になる。爽快感も大幅アップ

 また困ったことに、中には一定段数以上の“COOLコンビネーション攻撃”を当てないと倒せない敵も存在している。ゲームクリアには関係ない敵であり、かつ倒すのは相当困難なため、ゲームクリア後のやり込み要素という感じだ。

       1|2 次のページへ

[板橋舟人,ITmedia]

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


-PR-Game Shopping