2007年は爆発的なスタートを切りたい──ガンホー森下社長インタビュー(1/2 ページ)
ポータルサイト「ガンホーゲームズ」の始動、そしてポータル事業をになうガンホー・モードのサービス強化など、2006年は事業面ではあわただしかった1年。2007年の展開について、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下社長に話を聞いた。
2006年のガンホー・オンライン・エンターテイメントは、ポータルサイト「ガンホーゲームズ」の本格的な稼動やサービス強化など事業面での動きはあったものの、本流ともいえるオンラインゲームの部分では新規タイトルが1本もリリースされないという状況であった。今回は同社代表取締役社長の森下一喜氏に、2006年を振り返りつつ、グループ全体がこれから何を目指していくのか、2007年への展望を語ってもらった。
――さっそくですが、2006年を振り返ってみて御社にとってはどんな1年でしたでしょうか。
森下一喜氏(以下、敬称略) 昨年は、2005年から着手してきた今後さらに企業として飛躍していくための仕込みに専念でき、全体的に良い年だったと思います。元々弊社はオンラインゲームで始まったメーカーではありますが、PC向けオンラインゲームだけでなく、家庭用ゲームやモバイル向けなどプラットフォームを問わず、“オンラインゲーム業界No.1を目指す”という目標へ向けて、着々と準備を進められたという感じです。2006年は次世代ゲーム機の発売、さらに番号ポータビリティという携帯業界最大のキーワードも登場しましたが、今後の成長に大きくプラスになる環境も整ってきました。
ただ、PC向けオンラインゲーム事業の部分では、まず2006年には新規タイトルを1本も出せませんでしたし、(元)社員によるゲーム内での不正行為という事件も起こしてしまいました。特に後者は、弊社が企業として急成長していく中でいったん立ち止まり、全体を見直すためには良いきっかけとなりました。もちろん事件そのものについては、大変反省しております。
――確かに(元)GMによる不正行為は、顧客であるプレーヤーからの信頼を失う大きな事件でしたが、逆に振り返って点検しなおす良い機会だったととらえていらっしゃるわけですね。
森下 企業が成長していく過程には、さまざまな段階と起伏があり、当然そのフェーズごとに大小問わず多くの課題を抱えています。逆に成長するためにそれらは必要なことだと考えていますし、二度と同じ事件を起こさないためにも、我々にとっては良い教訓となりましたね。
2006年は核となっているオンラインゲーム事業に加えて、モバイルコンテンツ、さらにはガンホーゲームズ上でのカジュアルゲームなどが本格的に動き始めた年でしたが、それぞれがうまく連携してユーザーを取り込めてているのでしょうか? それともまだ集合体としては完全な連携は取れていない状態なのか、森下さんから見た実感を教えて下さい。
森下 以前はオンラインゲーム、家庭用ゲーム機ソフト、モバイルゲームの開発がそれぞれ完全に独立している状態でしたが、2006年は各事業が連携していくための土台は得られたと思います。もちろん、100%完全な連携とはまだまだ言えませんし、私自身も満足していません。ガンホーとジー・モードによる「エミル・クロニクル・オンライン」(以下、ECO)などパーツレベルでのシナジーはありますが、もっとデバイスを超えて、コンテンツ同士が相乗効果を得られるようにしていきたいです。
既に「ラグナロクオンライン」や「ECO」などはブロッコリーさんを中心に幅広く展開してきましたので、2007年は家庭用ゲーム機部分を強化していく予定です。
――この数年でPC向けオンラインゲームというのはだいぶ普及してきたわけですが、次世代ゲーム機もネットワーク対応が当たり前になってきました。PC向けオンラインゲームと家庭用ゲーム機向けオンラインゲームの違いについてはどう思われますか。
森下 正直なところ、サーバ上でサービスを提供する上でデバイスは、どれでも変わらないと思います。それにただ単純に、マルチプラットフォームで提供できるコンテンツというだけでは、全く面白くないでしょう? それよりも同じタイトルでも家庭用ゲーム機ならではの楽しみ方、PC向けならではの楽しみ方が全く別に用意されていて、しかもそれがどこかでシンクロしている。そういう楽しみ方があっても良いと思います。そのシンクロさせる方法はWiFiでもいいし、モバイルサービスでも構わないのではないでしょうか。
――確かに、現在サービスされているマルチプラットフォームのRPGにしても、マルチでプレイできると言うだけで、それ以上の仕掛けとしてはいまひとつ新しいものがありません。森下さんご自身は連動という部分ついて、何か具体的なアイディアを温めていらっしゃるんですか?
森下 ゲームはプラットフォームが携帯であれ何であれ、まずは面白いということは一番重要なはずです。無理矢理に相互の連動を取らせる必要はないですよね。たとえば、同じコンテンツがプレイステーション 3とニンテンドーDSの両方で連動していたとしても、そもそもこの2つのハードウェアではどう考えても遊び方そのものが違うはずです。遊び方の違いは生かしてそれを派生させ、最終的にはオンラインの「コミュニティ」というところに落としこめれば、最初にお話した集合体としての完全な連携に持っていけるのではないでしょうか。
もちろん理想を言えば、シンクロさせることでどこにいても同じものを楽しめるようにしたいですが、この点に関して言えば、将来的には技術的な部分で自然に連動すると思っています。
――その集合体、外周を作るまでにはあとどれぐらいの時間がかかりそうですか。
森下 まだまだ時間はかかるとは思います。今は何よりもユーザーの方が面白いと思えて、感動と楽しい体験ができるものを作ることのほうが先ですね。それは本音を言えば、なにもオンラインである必要すらありません。ただ、オンラインという機能を生かすのは弊社の強みですから、この部分をさらにどう活用していくかが我々が考えなければいけないことです。
――そういったことを踏まえて、2007年度はガンホーにとってどんな年になりそうでしょうか。
森下 2006年に立ち上げた「ガンホーゲームズ」をポータル事業として、本格的に稼動させる年になるでしょう。また、コンテンツ部分では「ECO」に続く自社タイトル、キラーコンテンツを増やしていくことに注力したいです。「ECO」は幸い海外展開も決まり、1月から韓国でクローズドβテストが始まりました(関連記事参照)。従来は逆に海外からコンテンツを取り入れていた立場ですが、今後は国産タイトルを世界に展開させていきたいですね。仕込みは終わりましたので、2007年はかなり積極的に動くつもりです。
――今年は期待できそうですね。
森下 2007年はタイトルラッシュで忙しくなりそうです。ゲームアーツが担当していた家庭用ゲーム機部門は、これまでは小さい動きでしたけれど、次世代ゲーム機がオンライン対応になり始めたことですし、ようやく本腰を入れられそうです。とはいえ、軽はずみに出せばいいというものではありませんから、ビジネスとして成功させつつ、面白いものをリリースいきたいと思っています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
【追記あり】夫に「油買ってきて」と頼んだのに、手ぶらで帰宅した理由はまさかの…… とんでもないオチに「やめてww」「久しぶりに大爆笑」
-
1歳息子の“はじめての寝落ち”が140万再生 10歳兄のやさしい行動に「なにこの平和でかわいい世界」「最高に癒やされる」と絶賛の声
-
「予言者いた」「先見の明」 大谷翔平選手&真美子さんの結婚を2021年時点で予言(?)している投稿が発掘され話題に
-
北海道内の移動距離を本州と比較したら…… 感覚がバグるマップ画像に「これが北海道」「大きすぎる」
-
生後1カ月の赤ちゃん「ぼく泣かないもんねっ」 うるうるおめめとへの字口が「はぁ〜たまらん!」「ぐぁぁああああっっ」取り乱すほどかわいい
-
「一番イチャイチャしているように見える」 大谷選手が公開した写真でドジャース山本由伸選手の“手つなぎ”?が話題に 「そっちに目が行く」
-
「妻の服を勝手に着て脱げなくなったムキムキ夫とデカワンコ」に爆笑の嵐 シュールすぎる状況が500万表示突破
-
“おしりが5日で変わる”トレーニング! 「明日からやるか」「1日1回だけなら続けられる」と累計3000万再生突破
-
大好きなボールを100個プレゼントされたときのワンコの表情に「放心ww」「引いてない?」 直視できない姿がSNSで話題
-
赤ちゃんが妙に静かだと思ったら…… 思わぬものへの“真剣モード”に笑顔になる人続出「たれたもちもちほっぺたまらん!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- 昭和時代に“無かった物”が写っている……? 細かすぎて伝わらない「未来から来たことがバレた写真」に6万いいね
- 「マジで汚い」「こんなもんです」 辻希美、“大散乱”のリビングと“新”キッチンの差を公開し共感の声集まる
- 双子の赤ちゃん、姉が全力でくしゃみして…… 被害にあった妹の反応に「生後3ヶ月でドリフのコントw」「めちゃどっちもカワイイ」と絶賛の声
- 「よくも病院に連れてきたな……」とにらむ猫、先生が来た瞬間 驚きの変貌に爆笑の声「これがほんとの猫かぶり」
- 急に片耳がたれたワンコ、慌てて病院にいった結果…… 「こんな可愛い診断結果初めて見たよw」「笑っちゃった」と反響
- 「何羽いる?」一見普通の“草むら”、よく見ると……? 思わず絶叫まちがいなしの1枚に「どっさりいるw」「まさに迷彩!」
- 店員に「この子は懐きませんよ」と言われたチンチラ、家に来て3日後…… 人を信じる姿に「愛が伝わったんですね」
- 元SDN48光上せあら、目を離した隙に……子どもが商品を触り“全買取” 「子連れママに厳しすぎないか?」
- 柴犬を子どものように育てた結果、人間みたいな行動をするようになった 何気ない幸せな日常に「完全に家族の一員」「全部が愛くるしい」
- 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
- パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
- “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
- 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
- 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
- 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
- 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
- “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
- 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」